【フェア】後藤宙「分割と拡張」 KANATA GOTO: Division and expansion

アート
蔦屋書店2号館 1階 ブックフロア 2022年03月14日(月) - 03月28日(月)
代官山 蔦屋書店では、「分割と拡張」をテーマにアーティスト・後藤宙の作品を展示します。
同氏は、数学的な法則や幾何学に揺るがない不変的な世界の共通言語を感じると語ります。そこに思考・制作過程に生じる即興性と偶発的要素を加えることで、必然性と偶然性が表裏一体であることを提示します。
本展は葛飾の工場地帯に位置するStudio Ghostにて開催される同氏の個展と連動した展示です。
以下、後藤さんからのメッセージです。

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アドビ イラストレーターの機能、オブジェクトの「分割・拡張」。これは簡単に言うとアウトラインを持たない文字データや線等にアウトラインを与えて、違う図形にする機能である。

データを作るときは必要に応じて毎回「分割・拡張」をクリックするが、この言葉が導く動作に若干の違和感を覚えていた。分割と拡張は「÷」と「×」のような言葉だが、その項目では分割と拡張を並列に扱い、カーソルを持っていけば一度に押せるようになっている。幾何学や法則性と対峙して作品を制作していると、一つの形を分割したことによって、同時にイメージは掛け算的に増幅するという逆説的な状況は頻繁に発生する。

コンパスや定規やペンによって、この逆説に触れながら、そこにさらに乱数や自分の身体を通した有機性を加えながら作品を制作している。作品によってはその有機性をできるだけ排除したものもあれば、ほぼ有機的な要素のみで構成されるものがあるが、共通して目指しているのは、自分が「分割・拡張」をクリックすることによって、普遍的な美や、人智を超えたなにがしかの面白さに近づくことである。

後藤宙

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【プロフィール】
後藤 宙 (KANATA GOTO)
1991年東京生まれ。2018年 東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了
法則性や連続性の持つ普遍的な性質と対峙し、糸をはじめ様々なメディアを使った彫刻やインスタレーション、平面作品を制作している。
Instagram: @kanatagoto

主な展示・受賞歴 等
2021年「KANATA GOTO EXHIBITION」個展 (MUZE GALLERY/東京都)
2021年「SDGs×ARTs」展 十七の的の素には芸術がある グループ展(東京藝術大学大学美術館/東京都)
2021年「RECORD MUSIC VIDEO GALLERY」グループ展(BLOODY ANGLE Dougen Tong/東京都)
2020年「廻す繋がる巡らせる」個展(AROMA VITA+ Atelier/東京都)
2019年「Kanata Goto Exhibition at H>FRACTAL」個展(H>FRACTAL/東京都)
    「アナボタ モト」二人展(ART FOR THOUGHT/東京都)
2018年 東京ミッドタウン日比谷 三井不動産オフィス 作品設置
2017年 クマ財団1期奨学生 選抜
2016年 みなとメディアミュージアム大賞
    Tokyo Midtown Award グランプリ
2015年 SICF16 スパイラル奨励賞
  • 会期 2022年3月14日(月)~2022年3月28日(月)
  • 時間 営業時間の通り
  • 場所 蔦屋書店2号館 1階 ブックフロア
  • 主催 代官山 蔦屋書店
  • 共催・協力 Studio Ghost
  • 問い合わせ先 03-3770-2525

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