『YUIMA NAKAZATO Behind the Design』は、昨年発表したコレクションEVOKEを中心に、デザイン画やスケッチ、実験した生地の断片までを収録。YUIMA NAKAZATOのデザイン、そしてクリエーションの裏側に迫っています。Spiber社の開発する人工合成タンパク質、Brewed Protien™️を活用した素材を用いたデザイン、特に同素材を用いた独自の技術であるBiosmockingの実験プロセスは本書が初公開となります。

今回は、衣服のデザインを通じて社会課題と向き合う、ファッションデザイナーの中里唯馬が、「新しい視点を与えてくれる」というテーマのもと選定した本をご用意しました。

本によって深くリサーチしていく作業は、中里のデザインプロセスの中において最初の一歩とも言えます。発行された本と合わせてBehind the Designの一端として、今回の選書をお楽しみいただければ幸いです。


【プロフィール】
中里 唯馬 (なかざと・ゆいま)
1985年生まれ。2008年、ベルギー・アントワープ王立芸術アカデミーを卒業。2015年に「株式会社YUIMA NAKAZATO」を設立。2016年7月にはパリ・オートクチュール・ファッションウィーク公式ゲストデザイナーの1人に選ばれ、コレクションを発表。その後も継続的にパリでコレクションを発表し、テクノロジーとクラフトマンシップを融合させたものづくりを提案している。また自らが発起人となり、2021年7月より、未来を担う次世代のクリェイターのためのFASHIONFRONTIER PROGRAMを創設。オートクチュール・ファッションウィークを通じて最先端のファッションを提案しながら、社会的課題にも取り組む。