奈良原 一高 The Amazing IKKO NARAHARA 『消滅した時間 Where Time Has Vanished』/『Tokyo the '50s / Blue Yokohama』
アート
蔦屋書店2号館 1階 ギャラリースペース 2025年09月16日(火) - 09月30日(火)
戦後日本を代表する写真家・奈良原 一高。
米国滞在4年間の成果を凝縮し発表された名作『消滅した時間 Where Time Has Vanished』と、被写体との出会いを求めて対峙しシャッターを切る、スナップショットとして撮影された『Tokyo the '50s / Blue Yokohama』(いずれも復刊ドットコム・刊)の復刊発売を記念した展示を開催します。
「消滅した時間 Where Time Has Vanished」は、1970年4月にアメリカへと旅立ち、`74年まで滞在した活動4年間の総決算であり、その成果を凝縮した写真集『消滅した時間』(1975年 朝日新聞社・刊)には、手付かずの地平が広がるアメリカ大陸に向き合いドライな感覚で捉えたスケールの大きい写真が多く紹介されています。まるで別世界のように写された超現実的な写真を新たな構成で決定版としてまとめ、写真表現、構成力を存分に味わえるよう工夫したのが、この度の『消滅した時間 Where Time Has Vanished』です。
「Tokyo the '50s / Blue Yokohama」には、「パーソナル・ドキュメント」と称し自ら練り上げた代表作「人間の土地」(1956年)と「王国」(1958年)の発表前後に、これらの作品とは異なるスタイルで写された「Tokyo, the `50s」および「Blue Yokohama」が収録されています。いずれもスナップショットとして撮影されており、カメラを持って街に出た時の偶然の出会いを取り入れ、自由でのびやかなカメラワークがより強調されています。1996年にMoleより刊行された『Tokyo, the '50s』に、40点近い未収録作品群「Blue Yokohama」を加え『Tokyo, the '50s / Blue Yokohama』としてまとめました。
今回の展示では、特別に『消滅した時間』(1975年 朝日新聞社・刊)などの貴重なヴィンテージ写真集の販売、ならびに奈良原の代表的作品である≪二つのごみ罐-ニュー・メキシコ、1972≫のゼラチンシルバープリントの展示・販売をいたします。
現在、横浜美術館ではBlue Yokohamaの特集展を、世田谷美術館ではTokyo, the '50sの一部の展示が11月3日まで開催中です。
【プロフィール】
奈良原一高 (ならはら・いっこう)
1931年福岡生まれ。大学院在学中の1956年に、初めての個展「人間の土地」が大きな反響を呼び、写真家としての活動を始める。1959年、東松照明、細江英公、川田喜久治らとセルフ・エイジェンシィ「VIVO」を結成(1961解散)。その後、パリ(1962-1964)、ニューヨーク(1970-1974)と拠点を移しながら活動。1974年帰国後も世界各地を取材し、多数の展覧会を開催。写真集も数多く出版し、国際的にも高い評価を受ける。2020年1月19日、逝去。
© NARAHARA IKKO ARCHIVES
米国滞在4年間の成果を凝縮し発表された名作『消滅した時間 Where Time Has Vanished』と、被写体との出会いを求めて対峙しシャッターを切る、スナップショットとして撮影された『Tokyo the '50s / Blue Yokohama』(いずれも復刊ドットコム・刊)の復刊発売を記念した展示を開催します。
「消滅した時間 Where Time Has Vanished」は、1970年4月にアメリカへと旅立ち、`74年まで滞在した活動4年間の総決算であり、その成果を凝縮した写真集『消滅した時間』(1975年 朝日新聞社・刊)には、手付かずの地平が広がるアメリカ大陸に向き合いドライな感覚で捉えたスケールの大きい写真が多く紹介されています。まるで別世界のように写された超現実的な写真を新たな構成で決定版としてまとめ、写真表現、構成力を存分に味わえるよう工夫したのが、この度の『消滅した時間 Where Time Has Vanished』です。
「Tokyo the '50s / Blue Yokohama」には、「パーソナル・ドキュメント」と称し自ら練り上げた代表作「人間の土地」(1956年)と「王国」(1958年)の発表前後に、これらの作品とは異なるスタイルで写された「Tokyo, the `50s」および「Blue Yokohama」が収録されています。いずれもスナップショットとして撮影されており、カメラを持って街に出た時の偶然の出会いを取り入れ、自由でのびやかなカメラワークがより強調されています。1996年にMoleより刊行された『Tokyo, the '50s』に、40点近い未収録作品群「Blue Yokohama」を加え『Tokyo, the '50s / Blue Yokohama』としてまとめました。
今回の展示では、特別に『消滅した時間』(1975年 朝日新聞社・刊)などの貴重なヴィンテージ写真集の販売、ならびに奈良原の代表的作品である≪二つのごみ罐-ニュー・メキシコ、1972≫のゼラチンシルバープリントの展示・販売をいたします。
現在、横浜美術館ではBlue Yokohamaの特集展を、世田谷美術館ではTokyo, the '50sの一部の展示が11月3日まで開催中です。
【プロフィール】
奈良原一高 (ならはら・いっこう)
1931年福岡生まれ。大学院在学中の1956年に、初めての個展「人間の土地」が大きな反響を呼び、写真家としての活動を始める。1959年、東松照明、細江英公、川田喜久治らとセルフ・エイジェンシィ「VIVO」を結成(1961解散)。その後、パリ(1962-1964)、ニューヨーク(1970-1974)と拠点を移しながら活動。1974年帰国後も世界各地を取材し、多数の展覧会を開催。写真集も数多く出版し、国際的にも高い評価を受ける。2020年1月19日、逝去。
© NARAHARA IKKO ARCHIVES
- 会期 2025年9月16日(火)~2025年9月30日(火)
- 時間 営業時間の通り
- 場所 蔦屋書店2号館 1階 ギャラリースペース
- 主催 代官山 蔦屋書店
- 共催・協力 奈良原一高アーカイブズ
- 問い合わせ先 03-3770-2525