【展示会】Bitter Sweet Circuit

クルマ・バイク
蔦屋書店 2号館1階 ギャラリースペース(アート側) 2025年12月26日(金) - 01月12日(月)

bitter sweet circuit

子どもの頃、銀紙に包まれたレーシングカー型のチョコレートに強く憧れていた。

大嫌いだった歯医者に行くと、治療のご褒美にその“チョコカー”を買ってもらえることがあった。


虫歯の痛みを治したあと、レーシングカーが描かれた銀紙をそっと剥がし、

中から現れるチョコカーを口に運ぶ——。

その矛盾した行為が、たまらなく幸せだった。
 

好きなレーシングカーのかたち、そして口の中に広がる甘さ。

その“ダブルパンチ”の感動を、今も鮮明に覚えている。
 

今回のエキシビション “bitter sweet circuit” は、

そんな幼少期の記憶をモチーフに、自身の作品として再構築したものである。
 

bitter sweet circuit
 

As a child, I was fascinated by the racing car–shaped chocolates wrapped in shiny silver foil.

Whenever I had to go to the dentist — which I absolutely hated — I was rewarded with one of those “choco cars.”
 

After the pain of a cavity treatment, I would peel away the foil printed with a racing car illustration and bite into the chocolate hidden inside.

That small act of contradiction — eating sweets right after the dentist — was pure bliss.
 

The shape of my favorite racing car, and the sweetness that spread through my mouth —

that double punch of delight remains vivid in my memory.
 

This exhibition, “bitter sweet circuit,” translates that childhood memory into my current artistic practice.

【プロフィール】

内藤慶(Kei Naito)
 

車の整備士として働く傍ら、アーティストとしても活動。「#weeeels」の立案者。

クルマへの深い情熱は、PORSCHE公式ライフスタイルマガジン「TYPE 7」Vol.2への掲載を通じて国内外に知られている。

自身の育った環境や体験を背景に、車をテーマとした作品を多く制作。代表作「TOKYO 911 TALES」では、生まれ育った東京を舞台に、人・車・街が重なり合ってできる瞬間を切り取った世界観を表現している。

「東京という街はとても大きく、沢山の人が集まってできた街です。作品の中で見る車や、すれ違う人々は、その時の一瞬にとらえられたものなのですが、そこには無数の物語が存在していて、それはとても切なくもあり、尊いものという事がこの作品たちを作る上でのテーマになっています。東京の街を歩いていると、時にノスタルジックで不思議な気持ちになる時があります。そんな場面にはいつも “車” と道を行き交う “人々” が在り、このシリーズには 911通りの物語が存在するのです。」

  • 会期 2025年12月26日(金)~2026年1月12日 (月)
  • 時間 営業時間の通り
  • 場所 蔦屋書店 2号館1階 ギャラリースペース(アート側)
  • 主催 代官山 蔦屋書店
  • 問い合わせ先 03-3770-2525

SHARE

一覧に戻る

RELATED EVENT