【フェア】中島岳志『自分ごとの政治学』(NHK出版)刊行記念「わたし」から世界をみつめる
人文
蔦屋書店1号館 1階 ブックフロア 2021年02月04日(木) - 03月31日(水)
最も身近なことなのに、遠く感じがちな政治。
「簡単には分かり合えない多様な他者とともに、何とか社会を続けていく方法の模索」として、政治を、自分ごととして向き合うための書籍を集めました。
『自分ごとの政治学』著者・中島岳志さんから本書についてメッセージをいただきました。
「簡単には分かり合えない多様な他者とともに、何とか社会を続けていく方法の模索」として、政治を、自分ごととして向き合うための書籍を集めました。
『自分ごとの政治学』著者・中島岳志さんから本書についてメッセージをいただきました。
------------------------------
政治学の入門書をはじめて出しました。ただし入門書と言いながら、そのほとんどが、他の入門書には書かれていない内容です。
私は政治の研究を、インドを対象にスタートしました。インド独立の父として知られるガンディーは、国内で宗教紛争が起きた時、自ら断食を行い、争いを収束させました。紛争解決の方法として「政治リーダーがご飯を食べない」なんて、普通の政治学の入門書には書かれていません。しかし、ここには近代政治学が見逃してきた「政治の豊饒な可能性」があるように思います。
また、この本では、民主主義と死者の関係にも 1章を割きました。近年注目されている立憲主義という思想には、死者の存在が欠かせません。立憲主義の主役は死者であると私は考えています。
そんなちょっと変わった入門書ですが、読み終わると「政治とは何か」という問いに新しい光が差してくるのではなかと思っています。ぜひ、手に取ってみてください。
------------------------------
【プロフィール】
中島 岳志 (なかじま・たけし)
政治学者/東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。
1975年大阪府生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。大阪外国語大学外国語学部地域文化学科ヒンディー語専攻卒業。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科博士課程修了、博士(地域研究)。北海道大学大学院法学研究科准教授を経て、現職。専門は南アジア地域研究、日本思想史、政治学、歴史学。主な著書に『中村屋のボース インド独立運動と近代日本のアジア主義』(白水社/大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞)、『ナショナリズムと宗教』(春風社、日本南アジア学会賞)、『親鸞と日本主義』(新潮選書)、『ガンディーに訊け』(朝日文庫)、『保守と大東亜戦争』(集英社新書)、『自民党 価値とリスクのマトリクス』(スタンド・ブックス)など多数。NHK100分de名著で「ガンディー 獄中からの手紙」「オルテガ 大衆の反逆」の講師を務める。
- 会期 2021年2月4日(木)~2021年3月31日(水)
- 時間 営業時間の通り
- 場所 蔦屋書店1号館 1階 ブックフロア
- 主催 代官山 蔦屋書店
- 問い合わせ先 03-3770-2525