2020年8月、憲政史上最長の首相在任日数を記録して程なく、安倍晋三政権が幕を閉じました。

その後を受けて成立した菅義偉政権は、衆議院の任期満了(2021年10月)が近づいてくる中、発足直後からいつ解散に踏み切るのかに注目が集まってきました。しかしながら、一向に収まることのない新型コロナウイルスへの対応に苦慮し、解散のタイミングをつかめないまま、政権発足から一年を迎えようとしています。

この菅政権の一年を、明治期の日本政治史研究から出発され、近年はオーラル・ヒストリー(政治家や官僚への聞き取り調査)の第一人者としても知られる御厨貴先生と、政官関係や行政のしくみなど、より構造的に日本政治を分析してこられた牧原出先生とが、縦横無尽に語り尽します。

今年5月、御厨先生と牧原先生の手による待望の通史、『日本政治史講義』(有斐閣)が刊行されました。本書は、明治から令和に至る日本政治の変動をダイナミックに描いたもので、各章は、時代の大まかな流れを説明する「通史編」と、各時代の論点をより深く掘り下げて著者二人が語り合う「対話編」から構成されています。

今回のトークイベントは、第二次安倍政権で終わる本書の続きの時期について、本書の中の「対話編」さながらに語っていただくものです。

どこに話が転がっていくか、著者二人にもわからない緊張感をはらみながらも、軽快に繰り広げられるお二人の生の対話を、ぜひともご体験ください。


【参加条件】
イベントチケット予約・販売サービス「Peatix」にて、いずれかの対象商品をご購入いただいたお客様がご参加いただけます。

【対象商品】
・イベント参加券 1,300円(税込)
・書籍『日本政治史講義』(有斐閣・3,520円／税込)+イベント参加券(1,100円／税込)+送料(500円／税込) セット 5,120円(税込)
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【プロフィール】
御厨 貴 (みくりや・たかし)
1951年、東京都に生まれる。1975年、東京大学法学部卒業。
東京都立大学法学部教授、政策研究大学院大学教授、東京大学先端科学技術研究センター教授、放送大学教養学部教授、青山学院大学国際政治経済学部特任教授を経て、現職。紫綬褒章受章(2018年)現在、東京大学名誉教授、東京大学先端科学技術研究センターフェロー専門は、政治史学。
主な著作に、『政策の総合と権力』(東京大学出版会 1996年 サントリー学芸賞)、『明治国家をつくる』(藤原書店 2007年)、『オーラル・ヒストリー』(中公新書 2001年)、『明治国家の完成 1890―1905』(中公文庫 2012年)、『馬場恒吾の面目』(中公文庫 2013年 吉野作造賞)、『権力の館を歩く』(ちくま文 2013年)、『戦後をつくる』(吉田書店 2016年)、『明治史論集』(吉田書店 2017年)、など。

牧原 出 (まきはら・いずる)
1967年、愛知県に生まれる。1990年、東京大学法学部卒業。東北大学大学院法学研究科教授を経て、現職。
現在、東京大学先端科学技術研究センター教授。専門は、政治学、行政学。
主な著作に、『内閣政治と「大蔵省支配」』(中公叢書 2003年 サントリー学芸賞)、『行政改革と調整のシステム』(行政学叢書⑧)(東京大学出版会 2009年)、『権力移行』(NHKブック 2013年)、『「安倍一強」の謎』(朝日新書 2016年)、『崩れる政治を立て直す』(講談社現代新書 2018年)など。