【展示】代官山 蔦屋書店 細見図

代官山T-SITE
代官山 蔦屋書店2号館 1階 ギャラリースペース 2025年12月01日(月) - 12月09日(火)
代官山 蔦屋書店は2025年12月5日に、開業14年を迎えます。
次の15周年に向けて歩みだす1歩として、このたび「代官山 蔦屋書店 細見図」を復刻いたしました。
 
▼細見図とは?
2016年に書店の館内案内図として採用された「代官山 蔦屋書店 細見図」。
蔦屋重三郎が作った「吉原細見」に敬意を表して作りました。
※「吉原細見」とは・・・お店ごとに遊女の名前を記した吉原遊廓のガイドブックのことです。
面倒見がよく、クリエイターの才能を見抜く力に長けていた重三郎は、そののち、喜多川歌麿、東洲斎写楽、曲亭馬琴、十返舎一九などを世に出した江戸時代のプロデューサーとして知られており、今年は大河ドラマの題材になったことで、注目を集めています。

2016年からコロナ禍を経て、開業以来大切にしている部分や進化した部分を、より豊かになった書店の内部をお客様にお伝えしたいという想いから、「代官山 蔦屋書店 細見図」を復刻いたしました。わたしたちたっての希望により、今回もグラフィックデザイナーの寄藤文平さんによるあたたかいデザイン・イラストで、「代官山 蔦屋書店 」を描いていただきました。

展示会場では、細密に描かれている原板のサイズ近くまで大きくしたパネルを展示します。ぜひ、寄藤文平さんの解説とともに、じっくりご覧ください。
 
 
【配布について】
12月5日(金)~12月7日(日)の3日間、書店内でお買い上げ頂いたお客様に、先着にて「代官山 蔦屋書店 細見図」を配布いたします。
12月8日(月)以降は、1部・110円(税込)にて各レジカウンターにて販売いたします。
 
以下、あらかじめご了承くださいませ。
※お一人様につき1部まで。
※配布予定枚数がなくなり次第終了となります。
※蔦屋書店のレジカウンターのみで配布いたします。SHARE LOUNGE・スターバックスコーヒー・各テナントは配布の対象外です。
※販売は予告なく変更する可能性がございます。
 
 
▼寄藤文平さんによる解説
「細見図」とは、いわば「綿密要点図」です。
カタカナ語でいえば「ハイレゾ・クリティカルポイント図」。
単に細かく見て描いた図ではなく、「ここがポイントだ」という要点を絞り、それを集約したスーパーチャートなのです。
 
たとえば蔦屋重三郎は、江戸時代の吉原における最大のクリティカルポイントを図にまとめました。
すなわち、その街の「人間関係」を描いたのです。

2016年、代官山蔦屋書店の季刊誌「蔦屋通信」の企画として「代官山蔦屋書店細見図」が制作されました。企画立案者は、現在、東京科学大学で教鞭をとられている柳瀬博ーさんです。 その紙面はさらに、書店の館内案内図に採用されました。

2020年からのコロナ禍をへて、代官山蔦屋書店は、間取りもふくめて大きな進化をはたしました。
その姿がこのたび、新版「代官山蔦屋書店細見図」として装いもあらたに描かれることになりました。

制作にあたっては「細見図」の精神を描画方法として体現することに努めました。「ここがポイントだ」という形だけを抽出し、エレメントを密集させながらも、同時にすっきりと見やすく、あたたかい絵になるように心がけました。
ぜひ顔を返づけて、時には遠ざかったりしながら、この豊かな館内を巡っていただきたいと思います。


 
■プロフィール
 寄藤文平
グラフィックデザイナー
1973年生まれ。
2000年に有限会社文平銀座を設立。
広告やプロジェクトのアートディレクションとブックデザインを中心に、挿画、執筆活動などを行う。著書に「ウンココロ』(実業之日本社)、『死にカタログ』(大和書房)、『元素生活』(化学同人)、『ラクガキマスター』(美術出版社)、『絵と言葉の一研究』(美術出版社)、『デザインの仕事』(講談社)ほか。
 
  • 会期 2025年12月1日(月)~2025年12月9日(火)
  • 時間 営業時間の通り ※最終日は20時まで
  • 場所 代官山 蔦屋書店2号館 1階 ギャラリースペース
  • 主催 代官山 蔦屋書店
  • 問い合わせ先 03-3770-2525

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