デザイナー黒野 真吾氏が旅を通じて見て、感じたデザインの視点


旅っていいですよね。旅という言葉自体の魅力たるや。「旅行に出かける」というよりも「旅に出る」と言いたくなるのはなぜか。

旅は、新たな視点を得るための貴重な時間。日常の見慣れた風景から離れ、未知の土地に足を踏み入れることで、思いもよらない失敗(実際に失敗だらけの旅をしているけれど、そんな失敗たちこそが価値である)や発見が重なり合い、新たな思考が生まれます。また、戻る日常があるからこそ、旅は一層の価値を持つのではないかと思います。日常と非日常が交わる循環に、新しい気づきを得られると信じています。

本フェアでは、旅に出たくなるようなインスピレーションをくれる書籍、僕が実際に旅で撮り溜めた写真、日本の美しい産地で作られるもの、そして旅に欠かせないアイテムたちを通じて、私自身の旅・デザインへの視点をご紹介します。
日常もまた、形を変えた旅であると考えるなら、一瞬一瞬がデザインの源泉となることを信じて。


黒野氏がデザインを手がけた商品も展開いたします。
■NIOCAN (ニオキャン)
■HAUT (オウ)
■ORNOIR (オルノアール)



【プロフィール】
黒野 真吾　Shingo Kurono
デザイナー／Shingo Kurono Ltd.代表
渡仏しデザインを学んだ後、国内のデザイン事務所で主にプロダクトデザイン分野で経験を積み、2015年にShingo Kurono Ltd.設立。ブランディング、アートディレクション、グラフィック、プロダクト、インテリア、ウェブデザインから撮影までをシームレスに行う。ものやブランドを生み出し、それを伝え、浸透するまで一気通貫したアプローチでデザインに携わることで、本来の価値を磨き高め、芯のあるプロジェクトの構築を目指す。受賞歴にGood Design Award、東京TDC賞など。
Instagram: @shingo_kurono
Web: shingokurono.com