二子玉川 蔦屋家電

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「私だけのものと出会う」フェア 大橋利枝子さんインタビュー(後編)

スタイリストである大橋利枝子さんは「fruits of life」というご自身のブランドで、選んだ衣服と暮らしまわりのものを提案しています。「たくさんのものは作りません。心から大切に思えるものだけを少しだけ。」という想いのもとに、素敵なものづくりをされており、2月22日(土)から3月2日(月)の期間、二子玉川 蔦屋家電のフェア「私だけのものと出会う」にご協力いただきます。雑貨MDチームの山森がお話をお伺いしました。

山森:フェアでは「fruits of life」の商品も一部置かせていただきます。コンセプトやお作りになった際に考えていたことを教えてください。

 

大橋:2020年の春物は、明るい色を使いました。いつもはネイビーやダークカラーが多いのですが、今回は空からイメージした明るい、薄い色を意識して取り入れました。そこがポイントなので、日本の色の名称をそれぞれの服の色に付けています。

 

 

山森:今日お召しになっているのは何という色ですか?

 

大橋:トップスは「白すみれ色」、パンツは「卯の花色」ですね。

 

山森:おすすめポイントはありますか?

 

大橋:シャツは、ボウタイになっているところですかね。上下ともスーピマコットンというカジュアルに見える素材で作っています。だから、ワイドパンツだったりボウタイだったり、ちょっとエレガントな印象のアイテムでも、素材のおかげでカジュアルに着られるだろうと思いながら作りました。

 

山森:ボウタイの巻き方で印象が変わりそうですね。何通りも着られそうです。ところで、服を作るときは、何を一番最初に考えるのでしょうか?

 

大橋:形が先のときもありますし、生地が先のときもあります。…あまり決まってないですね。私の場合は、同時に平行していくような感じで進めることが多いです。もっと規模が大きいブランドはたくさん作らないといけないので、先に生地をおさえるために生地から決めていくという方法をとっているところが多いみたいですね。

 

山森:なるほど。服がどういう流れで作られているのか、想像もつきませんでした。

 

大橋:あとはこういう形にしたいというものがあれば、パタンナーの方に相談をして、パターンを引いて形にしてくれるんです。こういう形のものを作りたいと、自分でシーチングの布で作ることもあります。理想のボリューム感や大きさになっているか自分で着てみないと分からないので、まずは仮のものを作って自分で着てみる。そうすると、実際のサイズ感が分かるので、そこからもう少し長さがあった方がいいな、短くした方がいいなというサイズ感だけあたりをつけます。あとは、今まで作ってきた服があるので、それを見本にこれより大きい、細い、そういう指示の仕方をして、サイズを決めていく感じです。

 

山森:面白いですね。ぜひ工程を拝見したいです!

 

大橋:面白いでしょう。自分ひとりでできることではなく、パタンナーさんがいないとできない工程です。こういう形を作るときはどうしたらいいのでしょう?と相談をしつつ作っていきます。「fog linen work」でデザイナーをしていたときは、作りが簡単な服だったということもあり、自分でパターンを引いて作ったこともありました。

 

山森:そうやって服はできているのですね。どのように作られているのか、と商品を目の前にしても、想像もできない。私はMDの仕事をするようになって、工場にお邪魔させてもらう機会が増えたので、この目でものづくりの現場を見ることができて毎回感動の連続です。これを手作業でやっているという驚きがありました。

大橋:作っている工程を見ると、ものの見方がガラッと変わりますよね。

 

 

山森:はい。本当にものづくりは面白いです。ところで、他にも今回のフェアで展開していただくアイテムがありますね。

 

大橋:はい、「杉工場」の折りたたみの椅子です。

 

山森:福岡県のうきはで作られているんですね。この椅子のお気に入りポイントを教えてください。

 

大橋:折りたためてコンパクトになるので、部屋においても使いやすいのが良いところです。あとは、しっかり作っているところ。木がナラ材なので、折り畳みなのにとても頑丈であることも、とてもいいなあと思っています。

 

山森:この椅子とはどちらで出会ったのでしょうか?

 

大橋:杉工場に行く機会があり、そこで初めて出会いました。いろいろなシーンで使えるのがいいなと心惹かれました。折り畳みの椅子なのですが、オットマンとして使っても、バッグを置く場所として使っても、玄関先で靴を履くときに腰かけるのに使ってもよく、アイデア次第で色々な使い方ができます。お値段もお手頃です。

 

山森:そうですね。ひとつあると便利に使うことができそうです。

 

大橋:たくさん家に人が来たときにも活躍してくれます。収納しておいても、パッとすぐに出せますし、ひとつ家にあると便利なアイテムです。

 

山森:ほかの展開商品としては、ファクトリーブランドである「スピネン」ですね。とても楽しみにしています。

 

大橋:はい。スピネンは、日本で数少ない紡毛紡績メーカーです。特に、カシミヤ糸を紡績できる国内のたった3社のうちの1社であり、長く受け継いできた確かな紡績技術で知られています。確かな技術で作られるアイテムは本当に素晴らしい。今回、蔦屋家電で展開してもらうのは、薄手の丸首のカーディガン。比較的年齢を問わず着られるベーシックなアイテムです。あとは、カシミアのストールもあります。何色もあるので、どれを買おうか迷ってしまいそうですね。

 

山森:昔からある確かな技術を持った工場で作られるアイテムに本当に心惹かれます。作り手さんの顔が見えるところが何とも言えません。

 

大橋:「杉工場」も、「スピネン」も工場。あとは、展開予定の「que」のルームシューズも靴工場で作られています。やはりきちんと丁寧に作られたものは美しいと思わず選んでしまうのでしょうね。

 

 

 

大橋さんのブランドである「fruits of life」の商品と、大橋さんセレクトの「杉工場」、「スピネン」、「que」の商品は2月22日(土)~3月2日(月)まで展開予定です。

 

 

 

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