写真集レーベル〈M〉フェア──奥山由之『Ton! Tan! Pan! Don!』刊行記念

アート・デザイン｜フェア・展示

2階ギャラリーⅠ 2021年12月06日(月) - 01月05日(水)

「久しぶりに“写真”が撮れた!」という快哉とともに幕開けた奥山由之の作品集『Ton! Tan! Pan! Don!』が、ここ二子玉川蔦屋家電で国内初披露されます。
同作はグラフィックデザイナーの町口覚が2005年に立ち上げたインディペンデントな写真集レーベル〈M〉の最新タイトルでもあります。

沈静化に向かう“日本の写真ブーム”に対するカウンターアタックとして誕生した〈M〉は、
世界最大級の写真フェア「PARIS PHOTO」への継続出展（2008~2019、2021）レーベルの流通を支えるプラットフォーム「bookshop M」の設立（2009）を経て、
これまでに50冊近くの写真集を刊行。いまや世界のコレクターたちから注視されるレーベルへと成長しました。

今回のフェアでは、『Ton! Tan! Pan! Don!』をはじめ、
災厄が世界を覆う2021年を通して〈M〉から刊行された4つの写真集に関連した展示・販売をいたします。

・川田喜久治『20』
・吉川然『Water.』
・酒航太『ZOO ANIMALS』
・奥山由之『Ton! Tan! Pan! Don!』

これまで多くの写真家が、社会のうごめきを予感し、時代の波を受けとめてきました。不定形な現在を、写真集という物体としてかたちづくる〈M〉の試みは、
世界に対する断固たる意思表示であり、歴史に切り込もうという介入行為でもあるのです。
---
12月6日より店頭にて『Ton! Tan! Pan! Don!』を先行販売いたします。
人気商品のため、お一人様1冊の購入とさせていただきます。地方発送は承っておりません。在庫に関するお電話での問い合わせは承っておりませんのでご了承ください。

【商品情報】
『Ton! Tan! Pan! Don!』
さあ、張り切っていこう！　トンッ！

さまざまなフィールドを横断しながら、
精力的に表現活動を続ける写真家／映像監督・奥山由之の作品集『Ton! Tan! Pan! Don!』が刊行されます。

2020年晩秋の某日、奥山はとある雑誌の撮影で多摩川を訪れていました。
その撮影の空き時間、わずか数分のあいだに切り取られた23のイメージには、
辺りを染める夕日の中、躍動する二人の姿だけが収められていました。

写真・文：奥山由之　
デザイン：町口景
編集：川田洋平
発行人・造本設計：町口覚
判型：縦 257mm／横 182mm
頁数：本文32頁／写真点数：23点
仕様：並製本糸中綴じ
限定700部（サイン・エディションナンバー入り）
定価：2,500円（税抜）　2,750円（税込）
発売日：2021年12月9日予定

【プロフィール】
奥山由之（おくやま・よしゆき）
1991年、東京生まれ。2011年『Girl』で第34回写真新世紀優秀賞受賞。2016年に
は『BACON ICE CREAM』で第47回講談社出版文化賞写真賞受賞。著作はほか
に『flowers』『As the Call, So the Echo』『君の住む街』『POCARI SWEAT』『Los
Angeles / San Francisco』『The Good Side』などがある。
おもな個展は「Girl」Raum1F（2012年）、「BACON ICE CREAM」パルコミュージアム、
「THE NEW STORY」POST（ともに2016年）、「Your Choice Knows Your Right」
REDOKURO、「君の住む街」表参道ヒルズスペースオー、「As the Call, So the Echo」
Gallery 916（以上、2017年）、「白い光」キヤノンギャラリーS（2019年）、「flowers」
PARCO MUSEUM TOKYO（2020年）など。
近年では、TVCM・MVなどの監督業も精力的に行なっている。