まちにいい本屋がいくつかあって、それぞれが違っていて、それぞれがゆるやかに繋がっていたら、そのまちに暮らす人も訪れる人も、きっと楽しい。私たちは、そんなまち全体を「夢の本屋」と呼ぶことにしました。あなたなら、このまちでどんな本屋をつくりますか？本屋が好きな方、本屋を始めたい方、本屋のあるまちづくりに興味のある方、ぜひお集まりください。

 

フリーランス書店員がはじめた「かかりつけ医のような本屋」、夫婦がはじめた「こどもの本屋」、建築設計事務所がはじめた「建築する本屋」。小石川～白山エリアの3軒の本屋の店長/店主をお招きし、イベント前半では「夢の本屋のつくりかた -小石川の場合-」と題してお話を伺います。物件との出会い、開店までに会った人たち、スケジュール、お金、取次、古書/雑貨/カフェを選択した理由としなかった理由、品揃えと並べ方、オープン後の軌道修正、このまちの面白い話…などなど。

 

イベント後半では参加者の皆さんと小石川の地図を広げてワークショップを行います。皆さんが描く「夢の本屋」を教えてください。特別企画「小石川モノガタリで一段本屋をやってみよう－実践編」もご用意しています。（実践編への参加は抽選。別料金）
 

久禮亮太（くれ・りょうた）
1975年生、高知県出身。新刊書店チェーンあゆみBOOKSに18年間在籍ののち、フリーランスに。Pebbels Booksの運営のほか、ブックカフェ神楽坂モノガタリの書籍担当と、いくつかの新刊書店の実務コンサルタントを兼任してはいるが、実のところは明日をも知れぬ「流しの書店員」。

〈店長より店の紹介〉文京区小石川の住宅街にある、二階建て一軒家の新刊書店です。ご近所の「かかりつけ医のような本屋」を目指して2018年9月にオープン。日々少しづつ育っています。

 

中藤智幹(なかふじ・としみき）
1985年生まれ。兵庫県出身 元フリーライター 。神戸の老舗児童文学専門店「ひつじ書房」の近くで育つ。ひつじ書房二代目店主を引き継ぐ話をきっかけに、2017年小石川に「こどもの本屋 てんしん書房」を開業。
〈店主より店の紹介〉小石川の児童書専門店。在庫約5000冊(絵本4200読みもの800)。夫婦で店に立ち地域のこどもたちに毎日悪戦苦闘している。延べ来客数に売上がついていかないこどもの本屋の明日はどっちだ。

 

中里聡 (なかざと・さとし)
1977年群馬生まれ。幼少期から建築家に憧れ、高校で建築学科に進み、大学卒業後、ゼネコンに入社。デザイン会社を経て、2013TOKYOKENCHIKUPLUSを設立。2男の父。本好きな人と、時間を過ごしたいと思い2019年3月にplateau booksをオープン。
〈店主より店の紹介〉「平坦な場所」を意味する「plateau」。平坦な場所でゆっくり呼吸を整えるような場所を作りたい。建築事務所のスペースにopenしたカフェ併設の新刊本屋です。ずっと残したい本を1500冊ほど。営業日は金・土・日だけ。兼業ということもあり、無理せず続けられる曜日にしています。本のなかで呼吸を深くするような、本屋になればと思っています。

 

聞き手／藥師寺紋子（やくしじ・あやこ）
代官山 蔦屋書店、二子玉川 蔦屋家電でコンシェルジュを勤め、現在は蔦屋書店企画室所属。本屋博実行委員。Pebbles Booksが好きで「こんな本屋が近所にあったらいいなぁ…そうだ、近所にすればいいんだ！」と思いつきPebbles Booksの近所に引っ越してきた書店員。