【銀座 蔦屋書店 週間ランキング】
写真 (2017年10月29日~11月4日)

週2回書籍の週間ランキングをコンシェルジュの解説付きでお届けします。
11月第1週は、どんな「写真集」がランクインしているのでしょうか。
和書・洋書それぞれのベスト3をご紹介します。
 
|和書1位は2ヶ月連続首位を獲得した、アーティスト奈良美智の写真集!
 
1位『Will the Circle Be Unbroken 奈良美智 写真集』(FAPA)
※オンラインショップにて販売中

第四回「代官山フォトフェア」にて開催される奈良美智の個展「Will the Circle Be Unbroken」を記念して、限定1000部で刊行される写真集。
”自分に関係するすべての事象は、助け合うように繋がっている。”という言葉が意味するように、奈良自身が目で見て、感じ、体験した事が奈良の作品制作になにかしらの影響を与えていることが分かります。 一見なんでもないような事柄、風景は、多くの名作を残している奈良作品の非常に重要なものであると感じます。本作も見てから、今までの作品を見るとまた違った印象を受けるはずです。
 
2位『follow me ふゆのきつね』(日経ナショナルジオグラフィック社 )
※オンラインショップにて販売中

「National Geographic Travel Photographer of the Year 2016」コンテスト ネイチャー部門で1位を獲得した井上浩輝氏による初の写真集。
見た人がキツネのファンになってしまう受賞作をはじめ、キツネと北海道の魅力が詰まっています。
 
※本書の刊行を記念して、11月16日(木)に関連トークイベントを開催します。
井上浩輝さんに、写真集に関することを中心に、撮影中の出来事などスライドと共にお話し頂きます。
詳細はこちらをご覧ください。
 
3位『Water Mirror』(CASE PUBLISHING)
※オンラインショップにて販売中

鈴木理策氏の水面を撮影したシリーズ「水鏡」の最新作を含む46点が収められている写真集。
この作品のとてつもない美しさは、鈴木が長年取り組んできた写真に対する深い思考や、「見る」という行為を極限にまで極めた賜物です。
 
 
|洋書1位はアメリカ写真界の巨匠、ジョエル・マイエロヴィッツの最新作!

1位『Cezanne's Objects』(Damiani)
※オンラインショップにて販売中

アメリカ写真界の巨匠、ジョエル・マイエロヴィッツの最新作。
フランスを代表する画家、ポール・セザンヌのアトリエにある静物を撮影したものです。
印象的な濃いグレーの壁に、骸骨や、水差し、遺品、セザンヌの作品にも登場する様々なオブジェが淡々と写し出されています。どこか死を印象づけるようなオブジェや色彩は、アーティストの死と、残された作品のもの悲しさを見るものに与えます。
 
2位『EY!BOY COLLECTION Volume 1 No.4 MARC ARMITANO + RYAN McGINLEY』(LUISVENEGAS)
※オンラインショップにて販売中

写真家、ライアン・マッギンレーによる一人の青年との日々を纏めた写真集。
愛する人との赤裸々な日常が、ライアンの巧みな写真術によって映画のような、なんとも美しい光景へと変貌させています。
撮影は全てスマホで撮影されており、それも日常の延長線上であることを感じさせます。
 
3位『SAUL LEITER by Francois Halard』(LIBRARYMAN)
※オンラインショップにて販売中

フランス人フォトグラファー、フランソワ・アラールの作品集。
2006年にSteidl社から刊行された写真集で一躍有名になったソール・ライターの長年住んだアトリエ内の私物や作品を撮影したもので、どこかライターの雰囲気が漂う作品集です。
アラールがライターへ贈るオマージュ的作品でもあります。
 
 
(写真コンシェルジュ)
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