【ARTIST NEWS】⼩津 航、表 良樹、増田 将大によるグループ展 Anthropocene 開催
アートウォールギャラリー(GINZA SIX 6F スターバックス前展⽰スペース)にて、2020年1月20日(月)〜2月24日(月)の期間中、小津 航、表 良樹、増田 将大によるグループ展「Anthropocene」(アントロポセン)を開催いたします。
▼出展作家
展覧会概要
日本の現代アートシーンで活躍する気鋭アーティストによるグループ展となる本展では。共に90年代生まれの3名のアーティストに焦点を当て、彼らの新作とこれまでの作品をご紹介します。
本展の出展作家は、小津 航、表 良樹、増田将大の3名。彼らは現在、茨城県取手市に構えた共同アトリエ「スタジオ航大」で制作を行っています。
本展の出展作家は、小津 航、表 良樹、増田将大の3名。彼らは現在、茨城県取手市に構えた共同アトリエ「スタジオ航大」で制作を行っています。
東洋的絵画空間を再考しながら絵画とモチーフの関係を模索し、アトリエの床に置かれたリンゴを油彩で描く小津 航。
日用品の容器内に様々な色彩の樹脂を流し込み、何層にも積層させた樹脂の塊を落下させ破壊することで、色鮮やかな断面を露わにし、その破片を空間に配置した作品を制作する表 良樹。
撮影した風景の画層を同じ場所に投影し、それをまた撮影するという行為を繰り返すことで生まれたイメージを、シルクスクリーンによってキャンバスに刷り重ねた重層的な作品を制作する増田将大。
それぞれ表現方法の異なる3名の多様な作品群を一堂に展示した本展では、日常に存在する見慣れた事物、事象、風景を、アーティストの独特の視点により可視化した作品を通じて、現代の私たちを取り巻く環境や時代を見ることができます。
日用品の容器内に様々な色彩の樹脂を流し込み、何層にも積層させた樹脂の塊を落下させ破壊することで、色鮮やかな断面を露わにし、その破片を空間に配置した作品を制作する表 良樹。
撮影した風景の画層を同じ場所に投影し、それをまた撮影するという行為を繰り返すことで生まれたイメージを、シルクスクリーンによってキャンバスに刷り重ねた重層的な作品を制作する増田将大。
それぞれ表現方法の異なる3名の多様な作品群を一堂に展示した本展では、日常に存在する見慣れた事物、事象、風景を、アーティストの独特の視点により可視化した作品を通じて、現代の私たちを取り巻く環境や時代を見ることができます。
本展のタイトルとなるAnthropocene(アントロポセン)は、日本語の「人新世(じんしんせい)」を表す地質学の用語であり、「人類の時代」という意味をもつ新たな地質年代の新造語です。
地質学において、地層のできた順序を研究する学問である「層序学」による地質年代区分では、現在は「新生代第四紀完新世」の時代とされていますが、その完新世が終わり、新たな地質時代区分とされるのが、Anthropocene/人新世です。
地質学の見地から「新たな時代」を意味するAnthropoceneと、文化(アート)の新たな時代という意味を重ね合わせ、「現代」という時代の表層を、3名のアーティストの作品を通じて提案します。
地質学において、地層のできた順序を研究する学問である「層序学」による地質年代区分では、現在は「新生代第四紀完新世」の時代とされていますが、その完新世が終わり、新たな地質時代区分とされるのが、Anthropocene/人新世です。
地質学の見地から「新たな時代」を意味するAnthropoceneと、文化(アート)の新たな時代という意味を重ね合わせ、「現代」という時代の表層を、3名のアーティストの作品を通じて提案します。
出展作家
小津 航 / Wataru OZU (おづ わたる)
クラーナハの「ルクレティア」、シャルダンの「⾚エイ」など美術史上の⻄洋絵画や、歌川広重の浮世絵などを参照してドローイングを描き、⾃⾝が描いたドローイングそのものをモチーフとした油彩画や、下層の⽩を透過させて描写をするフランドル絵画から着想を得て、地塗りをせずに油を引いたキャンバスの透けた状態を利用した絵画作品を制作してきた小津 航。
昨今、小津が制作を続けている静物画は、机の上にモチーフを組むのではなく、アトリエの床に置いたベニヤ板の上にリンゴを配置し、それらをモチーフとした油彩画です。モチーフのリンゴを机ではなく床に置くことで、キャンバス内の「上部と下部」を「遠景と近景」とした東洋的絵画空間を再考しながら絵画とモチーフの関係を模索しています。モチーフとなるリンゴは、普段から⾒慣れた果物であり、近代日本の静物画において頻繁にモチーフとして使用され描き続けられているイメージとしてのモチーフとして描いています。
クラーナハの「ルクレティア」、シャルダンの「⾚エイ」など美術史上の⻄洋絵画や、歌川広重の浮世絵などを参照してドローイングを描き、⾃⾝が描いたドローイングそのものをモチーフとした油彩画や、下層の⽩を透過させて描写をするフランドル絵画から着想を得て、地塗りをせずに油を引いたキャンバスの透けた状態を利用した絵画作品を制作してきた小津 航。
昨今、小津が制作を続けている静物画は、机の上にモチーフを組むのではなく、アトリエの床に置いたベニヤ板の上にリンゴを配置し、それらをモチーフとした油彩画です。モチーフのリンゴを机ではなく床に置くことで、キャンバス内の「上部と下部」を「遠景と近景」とした東洋的絵画空間を再考しながら絵画とモチーフの関係を模索しています。モチーフとなるリンゴは、普段から⾒慣れた果物であり、近代日本の静物画において頻繁にモチーフとして使用され描き続けられているイメージとしてのモチーフとして描いています。
[プロフィール]
1991年 東京都出身
2014年 東京芸術大学 美術学部 絵画科油画専攻 卒業
2015年 独立行政法人日本学生支援機構海外留学支援制度 [ニューヨーク滞在]
2015年 London/Tokyo Exchange program 2015 [ロンドン滞在制作]
2017年 東京芸術大学 大学院美術研究科 絵画専攻 修了
1991年 東京都出身
2014年 東京芸術大学 美術学部 絵画科油画専攻 卒業
2015年 独立行政法人日本学生支援機構海外留学支援制度 [ニューヨーク滞在]
2015年 London/Tokyo Exchange program 2015 [ロンドン滞在制作]
2017年 東京芸術大学 大学院美術研究科 絵画専攻 修了
[個展]
2019年「ニガヨモギの星」 un petit GARAGE・東京
2018年「くせ・色・形」 Bambinart Gallery・東京
2018年「小津 航 2016-2017」 Bambinart Gallery・東京
2017年「〇〇の風景」 Bambinart Gallery・東京
2015年「ニガヨモギの彗星」 ACMEstudio・ロンドン
2019年「ニガヨモギの星」 un petit GARAGE・東京
2018年「くせ・色・形」 Bambinart Gallery・東京
2018年「小津 航 2016-2017」 Bambinart Gallery・東京
2017年「〇〇の風景」 Bambinart Gallery・東京
2015年「ニガヨモギの彗星」 ACMEstudio・ロンドン
[グループ展]
2019年「アイ ミ タガイ|Ai mi Tagai」 旧平櫛田中邸アトリエ、東京藝術大学 Yuga Gallery 大学会館 ・東京
2017年「グループ展」 いろは堂・東京
2019年「アイ ミ タガイ|Ai mi Tagai」 旧平櫛田中邸アトリエ、東京藝術大学 Yuga Gallery 大学会館 ・東京
2017年「グループ展」 いろは堂・東京
「Three Artists」 Bambinart Gallery・東京
「Paintings」 Bambinart Gallery・東京
2016年 二人展「緑の面とピンクの滝」 遊工房・東京
「Paintings」 Bambinart Gallery・東京
2016年 二人展「緑の面とピンクの滝」 遊工房・東京
Orion 2019 Oil on Canvas H1170×W1170×D25mm
表 良樹 / Yoshiki OMOTE (おもて よしき)
表 良樹は、大きな運動や成り⽴ちを、日常的なスケールに転換させる作品群をこれまでに制作してきました。地殻変動や大気など、生活者の視点では捉えづらいより大きな周辺の現象を、彫刻作品などに投影し、身体的に実感し得るものとして提⽰しています。
例えば「Tectonics」では、プラスチック製の日用品の内部に、様々な色相のポリエステル製樹脂を流し込み、攪拌させ、それを積層させた後、落下などの衝撃を与えて断面を露わにさせることで作品を完成させています。彫刻作品といえば、通常は表面の形状や様相で造形を判断されるものですが、表の作品は、内側の造形に⾄るまでの過程や時間をも織り込んでおり、固有の広がりを内在させています。メディウムとしては人⼯物であるプラスチックを起用しつつも、その造形は自然現象にプロセスの多くを委ねることで、人⼯物と自然現象をないまぜにしながら、鑑賞者の身体性に訴えうる作品と⾔えます。
例えば「Tectonics」では、プラスチック製の日用品の内部に、様々な色相のポリエステル製樹脂を流し込み、攪拌させ、それを積層させた後、落下などの衝撃を与えて断面を露わにさせることで作品を完成させています。彫刻作品といえば、通常は表面の形状や様相で造形を判断されるものですが、表の作品は、内側の造形に⾄るまでの過程や時間をも織り込んでおり、固有の広がりを内在させています。メディウムとしては人⼯物であるプラスチックを起用しつつも、その造形は自然現象にプロセスの多くを委ねることで、人⼯物と自然現象をないまぜにしながら、鑑賞者の身体性に訴えうる作品と⾔えます。
[プロフィール]
1992年 大阪府出身
2014年 京都造形芸術大学 美術工芸学科総合造形領域 卒業
2016年 東京藝術大学大学院 先端芸術表現科 修了
現在 東京藝術大学 先端芸術表現科 非常勤講師
2014年 京都造形芸術大学 美術工芸学科総合造形領域 卒業
2016年 東京藝術大学大学院 先端芸術表現科 修了
現在 東京藝術大学 先端芸術表現科 非常勤講師
[個展]
2019年「等身の造景」 Kana Kawanishi Gallery・東京
2019年「等身の造景」 Kana Kawanishi Gallery・東京
[グループ展]
2019年「群馬青年ビエンナーレ2019」群馬県立近代美術館・群馬
2019年「瀬戸内国際芸術祭2019」粟島海洋記念館・香川
2018年「六甲ミーツアート2018」六甲カンツリーハウス・兵庫
2016年「第3回CAF 賞入選作品展覧会」3331 Arts Chiyoda・東京
2016年「アートアワードトーキョー 丸の内 2016」丸ビル 1 階マルキュール・東京
2016年「Insecure tide land(不安的な干潟)」Frees art space・台湾
2019年「群馬青年ビエンナーレ2019」群馬県立近代美術館・群馬
2019年「瀬戸内国際芸術祭2019」粟島海洋記念館・香川
2018年「六甲ミーツアート2018」六甲カンツリーハウス・兵庫
2016年「第3回CAF 賞入選作品展覧会」3331 Arts Chiyoda・東京
2016年「アートアワードトーキョー 丸の内 2016」丸ビル 1 階マルキュール・東京
2016年「Insecure tide land(不安的な干潟)」Frees art space・台湾
[受賞]
2016年「第3回CAF 賞」最優秀賞
2016年「アートアワードトーキョー 丸の内 2016」木村絵里子賞
2016年「第3回CAF 賞」最優秀賞
2016年「アートアワードトーキョー 丸の内 2016」木村絵里子賞
Tectonics 2015 ポリエステル樹脂、油絵の具、ウレタン塗料 可変
増田 将大 / Masahiro MASUDA (ますだ まさひろ)
増田将大の作品は、対象となる何気ない⾵景を撮影し、その画像をプロジェクターで同じ場所に投影。再び同じ視点で撮影するというプロセスを複数回くり返し、さらにそれをキャンバスの上にシルクスクリーンで刷ることで、多数の図像と絵の具の重なり、掠れを孕んだイメージを映し出します。増田は、幼少期に鑑賞した SFやホラー映画での体験を下地に、現実と虚構を画面に定着させ、時間を視覚化した作品を生みだしてきました。我々の生きている時間は、⼀瞬⼀瞬が連続する映画フィルムのように連なり、形づくっているのではと想起しています。
このカメラとプロジェクターを用いたイメージの重なりとズレは、絶対的な⼀つの視点など存在せず複数の客体が存在し、多くの瞳に多様な写り⽅をするように、⼀つのイメージもまた複数存在していることを⽰唆しています。
このカメラとプロジェクターを用いたイメージの重なりとズレは、絶対的な⼀つの視点など存在せず複数の客体が存在し、多くの瞳に多様な写り⽅をするように、⼀つのイメージもまた複数存在していることを⽰唆しています。
[プロフィール]
1991年 静岡県出身
2014年 東京藝術大学 美術学部 絵画科油画専攻 卒業
2017年 東京藝術大学 大学院美術研究科 油画・技法材料研究室 修了
2019年 東京藝術大学 大学院美術研究科 博士後期課程 在籍中
1991年 静岡県出身
2014年 東京藝術大学 美術学部 絵画科油画専攻 卒業
2017年 東京藝術大学 大学院美術研究科 油画・技法材料研究室 修了
2019年 東京藝術大学 大学院美術研究科 博士後期課程 在籍中
[個展]
2020年「Layers」ANAインターコンチネンタルホテルTOKYO・東京 赤
2020年「TIME TO CONVERGE」、MARUEIDO JAPAN・東京 赤坂
2019年「Scattered time」、GINZASIX 蔦屋書店・東京 銀座
「A village of stories」、GALLERY KUROgO・香川 小豆島
2018年「Masahiro MASUDA 2014 - 2017」、MARUEIDO JAPAN・東京 赤坂
「Moment’ s」、GALLERY MOMO Ryogoku・東京 両国
2017年「Interval of Time」、un petit GARAGE・東京
2020年「TIME TO CONVERGE」、MARUEIDO JAPAN・東京 赤坂
2019年「Scattered time」、GINZASIX 蔦屋書店・東京 銀座
「A village of stories」、GALLERY KUROgO・香川 小豆島
2018年「Masahiro MASUDA 2014 - 2017」、MARUEIDO JAPAN・東京 赤坂
「Moment’ s」、GALLERY MOMO Ryogoku・東京 両国
2017年「Interval of Time」、un petit GARAGE・東京
[グループ展]
2019年「Find Your ART for Christmas」、MARUEIDO JAPAN GALLERY・東京 赤坂
2018年「DIFFUSION」、MARUEIDO JAPAN・東京 赤坂
2017年 「かけがわ茶エンナーレ」、掛川城御殿・静岡 掛川
「派生する幹」、セゾンアートギャラリー・東京 表参道
「Boxhill TORIDE ART WEEK」、ボックスヒル取手・茨城
2016年「第 65 回 東京藝術大学卒業・修了作品展」、東京藝術大学・東京
「公益財団法人現代芸術振興財団 名和晃平セレクションCAF 賞選抜展」HOTEL ANTEROOM KYOTO・京都
「第2回 PATinKyoto 京都版画トリエンナーレ 2016」、京都市美術館・京都
「ULTRA×ANTEROOM exhibition 2016」、HOTEL ANTEROOM KYOTO・京都
「物質としての絵画 東京藝術大学油画技法材料研究室 × 愛知県立芸術大学白河研究室」、瞻百堂画廊・東京
2019年「Find Your ART for Christmas」、MARUEIDO JAPAN GALLERY・東京 赤坂
2018年「DIFFUSION」、MARUEIDO JAPAN・東京 赤坂
2017年 「かけがわ茶エンナーレ」、掛川城御殿・静岡 掛川
「派生する幹」、セゾンアートギャラリー・東京 表参道
「Boxhill TORIDE ART WEEK」、ボックスヒル取手・茨城
2016年「第 65 回 東京藝術大学卒業・修了作品展」、東京藝術大学・東京
「公益財団法人現代芸術振興財団 名和晃平セレクションCAF 賞選抜展」HOTEL ANTEROOM KYOTO・京都
「第2回 PATinKyoto 京都版画トリエンナーレ 2016」、京都市美術館・京都
「ULTRA×ANTEROOM exhibition 2016」、HOTEL ANTEROOM KYOTO・京都
「物質としての絵画 東京藝術大学油画技法材料研究室 × 愛知県立芸術大学白河研究室」、瞻百堂画廊・東京
[賞歴]
2017年 東京藝術大学上野芸友賞
2015年 TERADA ART AWARD 入選
2014年 CAF ART AWARD 大賞
TERADA ART AWARD 入選
GOLDEN COMPETITION 大賞
2012年 TURNER AWARD 大賞
2011年 TURNER AWARD 未来賞
2017年 東京藝術大学上野芸友賞
2015年 TERADA ART AWARD 入選
2014年 CAF ART AWARD 大賞
TERADA ART AWARD 入選
GOLDEN COMPETITION 大賞
2012年 TURNER AWARD 大賞
2011年 TURNER AWARD 未来賞
Interval of time#14 2017 Silkscreen Acrylic, Canvas, and Wood Panel H1400×W2332×D50mm
イベント詳細
小津 航/表 良樹/増田 将大 グループ展「Anthropocene」(アントロポセン)
会期:2020年1月20日(月)〜2020年2月24日(月)
時間:10:00~22:30
会場:アートウォールギャラリー (スターバックス前展⽰スペース)
時間:10:00~22:30
会場:アートウォールギャラリー (スターバックス前展⽰スペース)
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