【ARTIST NEWS】熱帯植物をモチーフに“⾒て描く”ことの可能性を探求する気鋭アーティスト・郷治⻯之介による新作個展「overlay」を開催
気鋭アーティストを特集する展覧会シリーズ《銀座 蔦屋書店ART PARTY》の第10回⽬として、郷治⻯之介による個展「overlay」を2021年8⽉28⽇(⼟)〜9⽉17⽇(⾦)の期間、銀座蔦屋書店アートウォール・ギャラリーにて開催いたします。
▼概要
概要
郷治⻯之介は熱帯植物を主なモチーフに絵画制作を続けるアーティストです。2013年に東京藝術⼤学を卒業後、英国での滞在制作を経て、遊⼯房アートスペース、TAV Gallery、ANB Tokyoなど都内のオルタナティブなアートスペースで精⼒的に作品発表を続けており、近年気鋭アーティストとしての頭⾓を着実に現しています。
郷治は油画の素材としての透明性に着⽬し、伝統的な光と影の表現やパースペクティブ(※1)への関⼼をさらに推し進めて、画家の“⾒て描く"という⾏為の可能性を追求しています。
郷治が⼀貫して描き続けている熱帯植物のモンステラは、南国を想起させるクリシェ(※2)であり、同時に本来は鬱そうとした熱帯⾬林に⽣息する遠い存在でもあります。そうした単⼀のイメージとして消費できない意味のズレや⼆重性、画⾯に充満して描かれることによる対象との距離感やパースペクティブの揺らぎといった、表象としてのイメージにまつわる様々な現象を表現に落とし込み、新たなイメージを作り出します。
本展のタイトルである「overlay」(重なり、覆い被せること)は、⽣い茂る葉を描くときに、⼀つの葉を⾒て描き表すことが逆説的に別の葉を覆い隠して“⾒えなく"してしまうという郷治の素朴な気づきに着想を得ています。遠近の重なり、透過性の重なり、絵具の重なり、コラージュの重なりといった、様々な重なりを⽣み出しうる“⾒て描く"⾏為に向き合いながら、“⾒えるものと⾒えないもの"が多層的に織りなす絵画平⾯の中で、新たなイメージを作り出そうという試みです。
※1:パースペクティブ=視座、遠近感
※2:クリシェ=常とう句
※2:クリシェ=常とう句
アーティストプロフィール
郷治⻯之介(ごうじ・りゅうのすけ)
展覧会詳細
展覧会名|郷治⻯之介 個展「overlay」― 銀座 蔦屋書店ART PARTY 2021.08-09
会場:銀座 蔦屋書店アートウォール・ギャラリー
※今後の国・地⽅⾃治体から休業要請内容の変更等があった場合、それに準じて本展覧会の期間なども変更になる可能性 がございます。変更がある場合は、銀座 蔦屋書店のHP、公式SNSなどにてお知らせいたしますので、あらかじめご了承ください。
(左) Ryunosuke Goji “monstera” 1,940×1,303mm, oil on canvas, 2021
(右) Ryunosuke Goji “monstera” 803×530mm, oil on canvas, 2021
(右) Ryunosuke Goji “monstera” 803×530mm, oil on canvas, 2021
銀座 蔦屋書店 ART PARTYとは
本企画では21世紀初頭の⼗数年間を⽇本のアートの変節点と捉え、来るべき時代のアートを探求します。銀座 蔦屋書店ならではのオープンな空間に展⽰される作品を通して、アーティストの新鮮で刺激的なアイディア、時代のアクチュアリ ティ、そしてアートそれ⾃体の醍醐味をより⾝近に感じていただくことのできる展覧会シリーズです。年齢やキャリアを 問わず注⽬すべき様々なアーティストを取り上げていきます。
作品の販売について
作品は銀座 蔦屋書店店頭、オンラインストア「OIL by 美術⼿帖」にて8⽉28⽇(⼟)13:00より販売いたします。
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8⽉28⽇(⼟)13:00より販売開始