【ARTIST NEWS】独⾃の技法を開発し「出⼟した玩具」をテーマに作品を制作。陶芸作家・⾦井悠の作品展「SUB-SUB-TERRANEAN」を開催

代表的なシリーズ「BukuBuku」を含む新作約30点が並ぶ、東京では2020年9⽉以来の個展。

陶芸作家、⾦井悠の作品展「SUB-SUB-TERRANEAN」を店内インフォメーションカウンター前にて、2⽉5⽇(⼟)〜2⽉25⽇(⾦)の期間に開催いたします。展⽰作品は店頭・オンライン にて販売いたします。
 
 
 
 
概要
 
⾦井悠は独⾃の⼿法によって陶芸の可能性を広げ、⼯芸と美術のカテゴライズにおさまらない作品を制作する、陶芸作家です。
 
美術⼤学在学中には、陶芸を学ぶと同時に、パフォーマンスユニット「contact Gonzo」のメンバーとしても活動をしており、⾝体を激しく接触させるパフォーマンスやインスタレーションを軸に、六本⽊森美術館やMoMAなど国内外の美術館・劇場等で発表してきました。2014年より独⾃の活動を開始し、「出⼟した玩具」をテーマに陶芸表現の可能性を探り続けています。
 
その実⽤性によって⼯芸品と美術品に分けてカテゴライズされることが多い陶芸作品。⾦井は、独⾃の技術を試⾏し、ある時はその⼆項対⽴の隙間をつくような、またある時はその範疇をこえるような表現をおこない、「出⼟した玩具」をテーマに⾒る者の想像をかき⽴てるような作品を発表しています。

例えば、⾦井の代表作「BukuBuku」シリーズは、独⾃に開発した⼟を釉薬のように⽤いており、泡⽴ったような表⾯が特徴的で、ひとつひとつ表情のちがう個性的な作品です。釉薬にガスを出す原料を加えた発泡釉は多くの作家が⽤いますが、⾦井の作品では⼟そのものを変質させる技術開発から取り組んでいる点が特徴です。また、このシリーズでは、だるまや招き猫など、縁起物がモチーフとして⽤いられています。このようなオブジェが広まった時代は、疫病や飢きんが発⽣し死と隣り合わせでした。そのため、死ぬことは来世への⽣まれ変わりと考えられ、現世の⾏いの善悪が来世につながると信じられていました。出⼟した縁起物が変質し、まるで⾃ら発熱し溶け出すように⾒える⾦井の作品は、⽣から死へと向かう流れを感じさせます。
 
2020年9⽉以来の個展となる本展では、代表的なシリーズ「BukuBuku」をふくむ、新作約30点が展⽰されます。⾦井悠が作り出す陶芸の可能性をご体感ください。
 
 
 
アーティストステートメント
 
地上(terranean)の下にあるものが地下(subterranean)ならば、地⾯を境界として逆から⾒た場合、地下から⾒た地下はこちら側という事になる。
 
⾔うまでもなく地上と地下は表裏⼀体で、⼤昔から何周も何周もめぐってきた。
 
⼟を使って何かしらを作り、焼くという事は、地球の活動をインスタントに再現する⾏為、ともいえる。
 
私は、こちら側から⾔うところの地球の裏側の奥のほう、どうなっているのか誰も⾒たことがないものを、勝⼿に作りたいと思っている。
 
 
 
アーティストプロフィール
 
⾦井 悠 (かない ゆう)
 

1984年 兵庫県⽣まれ
2009年 京都精華⼤学修⼠課程陶芸専攻修了
2008-2013年 「contact Gonzo」のメンバーとして活動。⾝体を激しく接触させるパフォーマンスやインスタレーションを軸に、六本⽊森美術館やMoMAなど国内 外の美術館・劇場等で発表する。
2014年〜 ⾃⾝の活動を開始。現在は京都を拠点に「出⼟した玩具」をテーマに制作している。
 
 
 
作品展詳細
 
⾦井悠作品展「SUB-SUB-TERRANEAN」
 
会期:2⽉5⽇(⼟)〜2⽉25⽇(⾦) ※終了⽇は変更になる場合があります。
時間:当店Webサイトをご確認ください。
会場:銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前
⼊場:無料
主催:銀座 蔦屋書店
お問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp
 
※今後の国・地⽅⾃治体から休業要請内容の変更等があった場合、それに準じて本展覧会の期間なども変更になる可能性がございます。変更がある場合は、銀座 蔦屋書店のHP、公式SNSなどにてお知らせいたしますので、あらかじめご了承ください。
 
 
 
 
販売について
 
銀座 蔦屋書店店頭・アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて、2⽉5⽇(⼟)12時より販売いたします。
 
\オンラインストアで購入する/
2022年2⽉5⽇(⼟)12:00~販売開始
 

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