【ARTIST NEWS】現代アーティスト・田代敏朗による新作個展「introspection」を開催

田代敏朗の独自の解釈により生まれたNFT作品「moje」を、7月14日(木)10:00~より数量限定にて無料配布

現代アーティスト・田代敏朗(たしろ・としあき)による展示「introspection」を、FOAM CONTEMPORARYにて2022年7月30日(土)から8月16日(火)の期間に開催いたします。
 
 
 
 
概要
 
田代敏朗は1980年生まれ、現在長野にアトリエを構える現代アーティストです。高校在学中には佐賀県洋画展にて史上最年少16歳で主席(県知事賞、山口亮一賞)を受賞。村上隆らの選出により、森アーツセンター(六本木ヒルズ)の「Artist by Artists」に出展されるなど、早くから数々の展覧会、アートプロジェクトに精力的に参加し好評を博しています。

タイトルの「introspection」と題した今回の個展においては、自分で自分の意識(内面)を観察する行為と、その行為によって得られる自己の内面に対する直観をテーマに作品を制作しています。
また、「鑑賞者がいかようにも作品をとらえ、レイアウトを変換できるように」という意図から、一連の作品の表面上にサインを残しておりません。鑑賞することで、個人個人が自由なストーリーを紡ぎだすことを静かに提唱する、田代の表現をぜひご体験ください。

なお、今回の展覧会開催を記念して、田代敏朗の独自の解釈により創作された文字と絵の中間のようなアルファベットアイコン「moje」を、NFT作品として7月14日(木)より数量限定にて無料配布いたします。
 
 
 
展覧会に寄せて 
 
私はこれまで極めてパーソナルでドメスティックなコンセプトで制作をしてきました。
2021年に画業25年間をまとめて出版した作品集「FLASH AND THE PAIN - 痛みと光」の中でこれまでの作品創作のコンセプトが全て、最愛の家族を自殺で亡くしていることだということを公表しました。

10代の時にすぐに身近にいる人の感情の機微に気づけず、突然として命を絶とうとする現場を目の当たりにして以降、自分の感情とは相反する部分での強迫観念や恐怖、懺悔のような感覚が日々訪れることが感じられました。

不可抗力とはいえ「死」という概念についても随分と向き合ってきたような気もします。表現をすることにより、自身の気持ちに向き合うことや気づくこともたくさんできました。

作品集を上梓して以降、パーソナルなコンセプトを軸にすることから更に拡大した、「普遍的であり、共有できる内側の観察」をテーマに制作をしています。

アーティストが作る作品は、画面から「発する」エネルギーを構築している作品も多いかと思いますが、私の作品は、画面の中に「入りこむ」ようなコンセプトで制作をしています。なるべくエゴイズムを消去し、全ての鑑賞者が画面の中に入り込んで、それぞれのストーリーを作り出せるような空間を作りたいと努めています。

目を閉じ、自分自身の内側を観察した際に、ぼんやり見えている世界に不正解はないと考えます。
過去に見た世界なのか、または未来に見たい世界なのか。自分自身の肉体や脳ではない、魂が見せてくれる世界なのかもしれません。私が描く画面上のそこに具体性はなく、粒子がさまざまな角度の光で蠢いている世界を想起します。

私たちは日々、外側を観察し、社会に適応するために戦っています。的確な形やコミュニケーションを円滑に描いていくために、自身を犠牲にすることも多々あることだと思います。

自身を癒し、再確認するためのパーソナルスペースに、内観する行為がひとつでもあれば、少しだけの時間があれば、明日への希望や活力につながると信じています。

「死」というテーマに向き合ってきた私だからこそ見えてきた世界なのかもしれませんが、この作品群を発表すること、共有できることに責任をとるとすれば、私は、「今」という世界が自分自身でいかようにも素晴らしく、「自由である」ということをささやかながら提示したいという思い、そしてそれぞれの鑑賞者が新たに自由なストーリーを誕生させることができるというきっかけになればいいと思い、制作をしています。

田代敏朗
 
 
 
アーティストステートメント
 
Introspection (内側を観察する)
 
宵に浮かび上がる一本の線
すっと立ち上がっては脈を打つ
鳥の声が聴こえる
響き渡る静寂の音
血流はゆるやかに踊るように
綿々と波が満ちていく様を眼に映す
温度を感じるこの掌で
画面に色を映していく
透明の中に広がる倍音
靴ひもを結ぶ理由が見つからないのなら
そっと内側を覗けばいい
轍の輪郭を認識して
もっと奥に入ればいい
何もないということを認識すること
それはきっと強靭な証だ
今ここで見えている景色に
あなた以外の正解は存在しない
この景色はあなたの鏡である
目を閉じた世界の中に映る、
あなたの世界である
 
 
 
作品の販売と、オリジナルアイテムの販売
 
<作品の販売>
7月30日(土)15時より銀座 蔦屋書店店頭にて販売いたします。
※作品はプレセールスの状況により、会期開始前に販売終了することがございます。
※アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」でも、一部の作品の販売を予定しております。
\オンラインストアで購入する/
2022年7月30日(土)15:00~販売開始
 
<田代敏朗オリジナルデザインのアイテム販売>
店頭および、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にて、田代敏朗の作品集、オリジナルデザインのアイテムを販売いたします。1点ものの小さな作品「tiny introspection」(画像左上、180×140㎜)や、ソックス(画像中上・右上)などを7月15日より順次展開いたします。

販売期間|2022年7月15日(金)~8月25日(木)
店頭会場|銀座 蔦屋書店 インフォメーション前
 
\オンラインストアで購入する/
2022年7月15日(金)~販売開始
 
 
 
NFT作品「moje」の無料配布について
 
田代敏朗 「moje」2022
 
<NFT作品「moje」の無料配布>
本個展を記念して、NFT作品「moje」の無料配布をおこないます。
「moje」は、田代敏朗の独自の解釈により生まれた、文字と絵の中間のような26文字のアルファベットアイコンです。手で描いた原始的で純朴なこのデザインを、NFTを通じて手にした次のクリエイターが自由に解釈し、新たな無限大のクリエイティビティを生み出すことを期待して作られました。

■「moje 」NFT配布日時:2022年7月14日(木) 10:00~
moje NFTの入手はこちらから
https://adam.jp/airdrops/ToshiakiTashiro01?aid=8bb052eb9b07440da7dec795b562f3d8
※NFTマーケットプレイス「Adam byGMO」にて26文字×100枚(合計2,600枚)発行され、文字は先着順にランダムに配布されます。数量に達しましたら終了いたします。
 
 
 
アーティストプロフィール
 
田代敏朗(たしろ としあき)
 

1980年佐賀県生まれ。現在、八ヶ岳南麓の長野県にアトリエを構える。

高校在学中に出品した佐賀県展洋画の部において史上最年少16歳で主席(県知事賞、山口亮一賞)を受賞。2003年、日比野克彦、村上隆らの選出により森アーツセンター(六本木ヒルズ)の「Artist by Artists」に出展されたことを皮切りに精力的に展覧会、アートプロジェクトに参加し好評を博す。2021年に作品集『Toshiaki Tashiro Art Works 1995-2020』をリリース。アートシンキング、カウンセリング、セラピーやヒーリングなど様々な方面から解釈し、独自に構築したアートワークセッションを開催。

【HP】https://toshiakitashiro.com/
【Instagram】toshiakitashiro_
 
 
 
展覧会詳細
 
田代敏朗 個展「introspection」
 
会期:2022年7月30日(土)~8月16日(火)※会期は変更になる場合があります。
時間:11:00~19:00 ※初日の一般公開は15時~となります。
会場:FOAM CONTEMPORARY
定休日:月曜日
⼊場:無料
主催:銀座 蔦屋書店
お問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp
 
 
 
FOAM CONTEMPORARY について
 
柔軟な企画内容をイメージする<液体(LIQUID)>と、従来のホワイトキューブとしての設備を完備した空間<個体(SOLID)>を掛け合わせ、中間的な様態“FOAM”という名のもと、⽇本のアートシーンを多⾓的に映し出す表現空間。
ロゴの最初の“O”は、泡をイメージさせるようにあえて形を崩しています。それは、⽇々変化していく現代のアートシーンそのものを表現しながら、アーティストの⾃由で柔軟な無限に存在する表現のイメージを表しています。
時代のアクチュアリティーに寄り添いながら、ライフサイクルを超えたところにあるアートの価値や醍醐味を探求、醸成する表現空間として、キャリアや年齢を問わず注⽬すべき様々なアーティストを紹介していきます。
 
 

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