【ARTIST NEWS】見る者を思索に誘う、平野泰子による 個展「Two eyes」を開催

平野泰子の個展「Two eyes」を2023年2月11日(土)〜3月3日(金)の期間に店内アートウォールにて開催します。展示作品は店頭とオンラインにて販売します。
 
 
 
 
概要
 
平野泰子の作品は、木製パネルにキャンバスを張り、膠(にかわ)と石膏で下地を施し、乾燥後入念に研磨し、油絵具で描き始めます。黄色、赤色、青色の三原色を何層にも塗り重ねることでグラデーションを作り出し、深い空間を表現します。色を重ねることから得られる絵画の表面からは、時間の層を感じられます。

平野は、日が暮れた森や何気なくふと見上げた空、山並みの風景などをスケッチしていた経験から、「形を捉えることではなく、自身の置かれた位置と風景の配列から誘発されるような感覚を元に筆を走らせた」と語ります。

作品は、物質的な平坦さと、視覚的な奥行きや深さという相反する現象に注目しながら制作を続けています。作品と向き合うことで新しい風景が生まれ、線やしるしからは、平野自身の気付きや眼差しが空間に漂います。これらがきっかけとなり、見る人に不可知の感覚や記憶を思い出させ、所在が揺れ動き、時間軸から逸脱した思考へと導かれる平野の作品世界をぜひ会場にてお楽しみ下さい。
 
 
 
アーティストステートメント
 
作品の根底には「風景」があるが、絵の具を幾層にも塗り重ねる行為によって生まれる空間や現象に着目している。その平坦な風景では絵の具や描かれたオブジェクトが布置の読み替えや書き換えが展開の連続性を持ち、見る・見られるという制作の行為によって可能性を具体化させてゆく。制作の中から生まれるまなざしや不確かなものに強度を持たせるために制作している。

「Two eyes 」と題した本展は、制作を通して自己の行為の結果が自己に戻ってくること、自分自身が呼び出される感覚、態度を表し、その態度は、制作する事と、作品を鑑賞する事と同じく世界を捉えることの態度と言える。作品や世界から見つめ返された時、生を投げかけられることだと感じている。Two eyes、複数のまなざしがそこに在る。

平野泰子
 
 
 
アーティストプロフィール
 
平野泰子/Yasuko Hirano

2007 京都精華大学 芸術学部造形学科洋画専攻卒業

<個展>
2009「Twilight」masayoshi suzuki gallery(愛知)
2013「Twilight」masayoshi suzuki gallery(愛知)
2018「呼びかけられる」Gallery PARC (京都)
2018「不確かな地図」CALM&PUNK GALLERY(東京)
2020「HIRANO YASUKO EXHIBITION “UNFOLD ROOM”」stoop(東京)

<グループ展>
2015「VOCA展 2015 現代美術の展望ー新しい平面の作家たち」上野の森美術館
2021「New Positions2021 日本の抽象絵画:田中秀和・⻄川茂・平野泰子」taguchi fine art(東京)
2021「Pictorially yours,」表参道画廊(東京)
2022「Directors' Selection-FOCUS」TEZUKAYAMA GALLERY(大阪)
2022「完璧に抗う方法-The case against perfection」あをば荘(東京)
2022「UNLOGICAL 05」MONO.LOGUES(東京)
2023「窓の来し方、空間の行方」ARTDYNE(東京)
2023「京都府新鋭選抜展」京都文化博物館
<受賞歴>
2016年「第30回ホルベインスカラシップ」奨学生認定
2023年「京都府新鋭選抜展」メディア賞受賞
 
 
 
展覧会詳細
 
平野泰子個展「Two eyes」
 
会期:2023年2⽉11⽇(土)〜3⽉3⽇(金)
時間:当店Webサイトをご確認ください。※最終日は17時まで
会場:銀座 蔦屋書店 アートウォール
主催:銀座 蔦屋書店
お問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp
 
Still, 652×530mm, 木製パネルにキャンバス、膠、石膏、油彩, 2022
 
 
 
販売について
 
銀座 蔦屋書店店頭および、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて、2⽉11⽇(土)10時30分より販売。
※作品はプレセールスの状況により展覧会会期開始前に販売が終了することがあります。
 
\オンラインストアで購入する/
2023年2月11日(土)10:30~販売開始
 

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