【ARTIST NEWS】𠮷田桃子作品展「Pure :p:p」を開催。音楽から思い浮かべた空想の世界を、独自の制作スタイルで高純度の一瞬に。
𠮷田桃子作品展「Pure :p:p」を銀座 蔦屋書店インフォメーションカウンター前にて2023年6月10日(土)〜7月7日(金)の期間に開催いたします。本展では人物画シリーズのほか、彼女が描く作品の中の人物が身に着ける架空ブランドのアクセサリーを描く「Miya=morph」シリーズを展開します。
▼概要
概要
𠮷田桃子は音楽を通して感じる臨場感や高揚感をテーマに、音楽から想像した映像の世界を絵画にて表現する現代アーティストです。2016年に京都市立芸術大学大学院修士課程修了後、関西にアトリエを構えて作品を制作しています。昨年は「FACE2023」グランプリ、「Idemitsu Art Award 2022」 正路佐知子審査員賞受賞と飛躍の年となり、近年注目を高めています。
𠮷田の制作過程は思い描いた空想の世界を立体化し、映像を撮影することから始まります。イメージ内の登場人物、背景を立体造形として制作し、その場面の映像を一眼レフカメラで撮影します。𠮷田の作品は、その映像の中の1コマを描くことで生まれます。イメージをキャンバスに起こす過程の中で段階的にノイズが削ぎ落とされ、取捨選択を繰り返すことで、私的な世界が客観性を持ち、俯瞰されていきます。その結果、他者と共有可能なイメージを持つ、自立した絵画が生み出されています。描かれた淡い色彩と絵の具の垂れは、印刷した画像のような精密さと現実的なハプニング要素を兼ね備えます。
本展では、𠮷田の代名詞である人物画シリーズのほか、彼女が描く作品の中の人物が身に着ける架空ブランドのアクセサリーを描く「Miya=morph」シリーズを展開します。𠮷田桃子が生み出す淡く、しかしどこか力強い空想の世界をぜひご体感ください。
𠮷田の制作過程は思い描いた空想の世界を立体化し、映像を撮影することから始まります。イメージ内の登場人物、背景を立体造形として制作し、その場面の映像を一眼レフカメラで撮影します。𠮷田の作品は、その映像の中の1コマを描くことで生まれます。イメージをキャンバスに起こす過程の中で段階的にノイズが削ぎ落とされ、取捨選択を繰り返すことで、私的な世界が客観性を持ち、俯瞰されていきます。その結果、他者と共有可能なイメージを持つ、自立した絵画が生み出されています。描かれた淡い色彩と絵の具の垂れは、印刷した画像のような精密さと現実的なハプニング要素を兼ね備えます。
本展では、𠮷田の代名詞である人物画シリーズのほか、彼女が描く作品の中の人物が身に着ける架空ブランドのアクセサリーを描く「Miya=morph」シリーズを展開します。𠮷田桃子が生み出す淡く、しかしどこか力強い空想の世界をぜひご体感ください。
アーティストステートメント
生で体感する音楽ライブよりも、記録された音源の方に生々しい臨場感や息遣いのようなものを感じることがある。イヤホン越しに掻き立てられる高揚感や想像力が脳裏に新しい映像のようなイメージを呼び起こす。私はそれらを絵画制作の起点としている。インスピレーションを短絡的に絵具に置き換えるのではなく、浮かんだイメージを実際の動画撮影によって再現しようと試みることから始まる。
まずは各シーンの舞台装置や登場人物を模した人形を作成する。そして、納得の行く1カットが出来るまで動画撮影を繰り返し、シーケンスから絵画の下絵となる1コマを切り出す。この過程で元のイメージから不分明なノイズを削ぎ落とし、何度も取捨選択を繰り返しながら、さらなる理想へ近づけていく。
初期衝動を客観的に分析するプロセスとなり、自身の感情と一定の距離を保ちながら、他者と共有可能なイメージを持つ自立した絵画へ淡々と置き換えていくのである。
現在の制作では「現代の若者」に焦点を当てている。単なる年齢の若さを意味するのではなく、この先どのように分岐し発展するのかわからない、不安定で不可知で未分類で未分化なイメージとしての若者である。
周囲の人々や気になるミュージシャンなどを参考にして人物像を設定、デジタルとアナログを横断する制作プロセスを通して、実在する人間やバーチャルのアバター、アニメのキャラクターにも見えるようなハイブリッドな空気感を持つ若者の肖像を描きたい。彼らは未知のものに対する好奇心の表象でもあり、ミステリアスなエネルギーに触れようとすることで前進していく私自身の意志でもある。
𠮷田桃子
まずは各シーンの舞台装置や登場人物を模した人形を作成する。そして、納得の行く1カットが出来るまで動画撮影を繰り返し、シーケンスから絵画の下絵となる1コマを切り出す。この過程で元のイメージから不分明なノイズを削ぎ落とし、何度も取捨選択を繰り返しながら、さらなる理想へ近づけていく。
初期衝動を客観的に分析するプロセスとなり、自身の感情と一定の距離を保ちながら、他者と共有可能なイメージを持つ自立した絵画へ淡々と置き換えていくのである。
現在の制作では「現代の若者」に焦点を当てている。単なる年齢の若さを意味するのではなく、この先どのように分岐し発展するのかわからない、不安定で不可知で未分類で未分化なイメージとしての若者である。
周囲の人々や気になるミュージシャンなどを参考にして人物像を設定、デジタルとアナログを横断する制作プロセスを通して、実在する人間やバーチャルのアバター、アニメのキャラクターにも見えるようなハイブリッドな空気感を持つ若者の肖像を描きたい。彼らは未知のものに対する好奇心の表象でもあり、ミステリアスなエネルギーに触れようとすることで前進していく私自身の意志でもある。
𠮷田桃子
《Pure :p:p #4》Acrylic on Polyester fabric 800mm×720mm 2023年
アーティストプロフィール
𠮷田桃子/Momoko Yoshida
1989 兵庫県生まれ
2014 京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻 卒業
2016 京都市立芸術大学大学院美術研究科 絵画専攻 修了
〈Solo exhibitions〉
2016 sceneUKH (galerie16, 京都)
2017 scene UKH ver.2 (波さがしてっから, 京都)
2017 scene UKH ver.3 (三菱一号館美術館歴史資料室, 東京)
2017 scene UKH ver.3.1 (ART ZONE, 京都)
2022 Pit Lo Ssence (myheirloom, 東京)
〈Group exhibitions〉
2018 京芸 transmit program 2018 (京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA, 京都)
2019 Kyoto Art for Tomorrow2019 -京都新鋭選抜展- (京都文化博物館, 京都)
2021 KYOTO ART LOUNGE EXHIBITION 表裏のバイパス (藤井大丸ブラックストレージ , 京都)
2021 Slow Culture (京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA, 京都)
〈Awards〉
2013 第28回ホルベイン・スカラシップ奨学生
2016 京都市立芸術大学大学院市長賞
2016 アートアワードトーキョー丸の内 2016 三菱地所賞
2019 ART IN THE OFFICE 2019
2022 Idemitsu Art Award 2022 正路佐知子審査員賞
2023 FACE2023 グランプリ
〈Public Collection〉
京都市立芸術大学、マネックス証券株式会社、SOMPO美術館
展覧会詳細
𠮷田桃子作品展「Pure :p:p」
会期:2023年6月10日(土)~7月7日(金)※終了⽇は変更になる場合があります。
時間:当店Webサイトをご確認ください。※最終日は17時閉場。
時間:当店Webサイトをご確認ください。※最終日は17時閉場。
販売について
作品は銀座 蔦屋書店店頭では6月10日(土)10時30分より、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」では6月11日(日)10時30分より販売いたします。
\オンラインストアで購入する/
2023年6月11日(日)10:30~販売開始