【ARTIST NEWS】後藤夢乃個展「Recreate the hidden goddess(隠された女神を再演する)」を開催。高さ3mを超える大作、マルチプル作品を発表

アーティスト後藤夢乃の個展「Recreate the hidden goddess(隠された女神を再演する)」を2023年9月9日(土)~9月20日(水)の期間に開催します。本展では、東西南北各方角に設定したテーマに合わせて大型作品を含む新作約20点を展示、会場全体で連続する展示空間を演出します。また、本展開催を記念して制作された3種のマルチプル作品も発表します。
 
 
 
 
概要
 
後藤夢乃は、2022年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻を修了、大学在学時から個展やグループ展にて精力的に作品発表を続けるアーティストです。重厚感のある色を何層にも塗り重ねて生まれた凹凸が、絵画と現実を近づける独特な世界観を創り出しています。
日本では約1年ぶりの個展開催となる本展では、高さ3mを超える大作を含む、新作約20点を展示します。
作品は会場内の各方角に設定したテーマに合わせて配置され、会場を一周することで、季節や生と死の循環の円を辿るように連続して繋がる展示構成となっています。東は「春・空気や風」、南は「秋・火」、西は「夏・水」、北は「冬・大地」とそれぞれ意味を持ち、方角と四元素や季節を対応させて魔法円を作る魔術の儀式から着想を得た空間となっています。
また、本展開催を記念して、1点1点作家本人が色付けを行った3種のマルチプル作品も発表します。
後藤夢乃が新たに描き出す作品世界を、是非会場にてご体感ください。


 

 
アーティストステートメント
 
絵画の画面上に現れる岩肌のように隆起した絵具は、私たちのいる現実世界へ境界を越えて、自ずと迫り出してこようとするさまを象徴しています。
描かれる女性像は、天と人、絵画と現実世界との接点にいる狭間の者たちで、私たちの依り代、あるいは身代わりとなっていく存在です。
 
彼女たちは衣類を脱ぎ、ベールを取り払い、芽吹かせ、祝祭に踊り、加護し、犠牲となり、弓を射る、物見の塔の守護者です。
彼女たちは輪郭を溶解し、焼き払い、棘を刺し、金切り声をあげ、荒い治療を施し、眼差しに屈しない、生垣を越える者たちです。
 
過去の神話や歴史における虐げられてきた者たちや狩られてきた者たちの哀しみを、描くことで弔い、掬い、編みなおし、今よりもっと先の世界へ橋渡しをするように紡いでいくのが私の姿勢です。
 
彼女たちは、螺旋を辿ります。
円を描くように四方の方角を回り、中央に立つ、絵画を行き来する集合体です。
東では風の翼に乗って星を手繰り寄せ、南では女神の魂たる火によって起こされた炎で覆い、西では水で引かれた女神の羊水に灰色を纏った黄昏が、北から抜けた暗闇渦巻く空の外縁へ踏みこみます。
 
豊饒の女神であるデメテルの娘、ペルセポネは一年の三分の一を冥界で過ごし、娘が地上にいない期間、悲しむ母親は世界に冬を持ってきます。
イナンナは七つのベールを剥ぎ取られながら冥界の門の前に立ち、マイナデスたちは粗野な身振りで酩酊しながら踊ります。
月相は分離しその引力を強力にしながら再び集合し、王は殺され土地は焼かれ、新たな芽が再創造されます。
このように1年の季節の周期を生と死の循環に重ね、神話に沿わせながら描くことで再上演することは、心に焦土もつ者たちへの治療にとって、とても効果的なことであるはずです。
何回も同じ周期を繰り返すうちに模様はひらいたりとじたりしてずれていき、何層にも重なった絵具は織物のように複雑に積み重なり、鉱物のように変容していきます。
 
女神が死なずにずっとそこに在るのであれば、私たちは決して殺されない。
彼女たちが隠しているものが女神であるとしたら、絵画とは、女神そのものなのかもしれません。
 
 
 
マルチプルについて
 
後藤夢乃が描いたBlack Mariaを、絵画から飛び出てきた存在として立体作品で表現しました。
石粉粘土で作った原型を、3Dプリンターで複製したモデルに一点一点油彩画で彩色をしています。複製のようでいて、一点一点がオリジナルの作品です。
※3サイズで展開します。
 
作品名|《Black Maria像》
作品サイズ|
モデルA:H:180mm x W:96mm x D:93mm
モデルB:H:180mm x W:92mm x D:113mm
モデルC:H:180mm x W:92mm x D:90mm
素材|PLA樹脂に油彩画で彩色

※サイズは、絵具によって変化する可能性があります。
※エディション数・価格に関しては9⽉8⽇(⾦)18時公開のエントリー申込ページにてご確認ください。
 
\エントリー申込ページ/
2023年9⽉8⽇(⾦)18:00~公開
 
 
 
アーティストプロフィール
 
後藤夢乃/Yumeno Goto
1996年 東京都出身
2019年 女子美術大学 洋画専攻卒業
2022年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻(第一研究室)修了
 
<受賞歴>
2022年 第77回東京藝術大学卒業・修了作品展 art の力賞 受賞
2020年 絵画の筑波賞 優秀賞
2019年 卒業制作 女子美術大学美術館奨励賞、 加藤成之記念賞 / 総代
2019年 東京藝術大学O氏記念賞
2019年 第55回神奈川県美術展 準大賞
2019年 神山財団奨学金
 
<展示歴>
2023年 グループ展 「Intersection」(銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM)
2023年 二人展 「鋳物のマブ」(Club 王族)
2023年 個展 「Attiude of the Venus」(Long Story Short NYC)
2022年 第77回東京藝術大学卒業・修了作品展
2022年 Tagboat art fair 2022 (東京ポートシティ竹芝)
2022年 「grid」(biscuit gallery)
2022年 「Born new art」(+Art Gallery/渋谷スクランブルスクエア)
2022年 後藤夢乃個展「Nos sumus Luna, Vmbra luceat」(biscuit gallery)
2022年 後藤夢乃個展「Venus in Furs」(阪急 MENS TOKYO 7 階 GalleryTagboat)
2021年 「nine colors XV」(西武渋谷美術画廊・オルタナティブスペース
2021年 Hazy memories「曖昧な記憶」(そごう横浜美術画廊)
2021年 「TAGBOAT ART SHOW」(阪急メンズ 1 階 Main Base)
2020年 個展「Bacchus, Aradia, Moondances.」(阪急 MENS TOKYO 7 階 GalleryTagboat)
2020年 「シブヤスタイル vol,14」(西武渋谷美術画廊・オルタナティブスペース)
2020年 「TAGBOAT × 百段階段」展(ホテル雅叙園東京)
2020年 「買える! アートコレクター展/Collectors’ Collective vol.2」(MEDEL GALLERY SHU)
2020年 「絵画の筑波賞展」(西武池袋)
2019年 「tagboat presents アート解放区」(代官山 TENOHA)
2019年 「百鬼夜行展」(藝大アートプラザ)
2019年 「第55回神奈川県美術展」(神奈川県民ホール)「小さな絵画展」、藝大アートプラザ
2018年 「SICF19」(青山スパイラル)
2018年 個展「Voyage」(THE SECRET MUSEUM)
 
 
 
展覧会詳細
 
後藤夢乃個展「Recreate the hidden goddess(隠された女神を再演する)」
 
会期:2023年9月9日(土)~9月20日(水)※終了⽇は変更になる場合があります。
時間:11:00~20:00 ※最終日のみ18時閉場
レセプション:9月8日(金)18:30-20:00 ※どなたでもご参加いただけます。
会場:銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース)
主催:銀座 蔦屋書店
協力:biscuit gallery
入場:無料
お問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp
 
 
 
 
ユニーク作品の販売について
 
展示作品は、会場とアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にて9月9日(土)10時30分よりエントリー販売を開始します。

【9月8日訂正】
本ページに記載しておりましたユニーク作品の発売日に誤りがあり訂正いたしました。
誠に申し訳ございませんでした。

展示作品は、会場とアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて9⽉12⽇(火)11時00分より販売を開始します。

※作品はプレセールスの状況により展覧会会期開始前に販売が終了することがあります。
※販売時、転売禁止に関する同意書へのサインが必要となります。
※オンラインでのお取り扱いは一部作品のみとなります。
 
\オンラインストアで購入する/
2023年9月9日(土)10:30~開始
2023年9月12日(火)11:00~開始
 

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