【ARTIST NEWS】土のヒビ“裂文”を生かし、生命をテーマに創作する陶芸作家・宮本果林の作陶展 「con anima」を開催

 

土の素朴さや荒々しさの中にも可愛さが宿る、動物をモチーフとした作品で知られる笠間焼の陶芸作家・宮本果林。過去に銀座 蔦屋書店で開催した笠間焼のフェアのなかでご紹介した際にも、宮本の作品は多くの人々をとりこにしてきました。今回は手のひらサイズでウサギの愛しさを表現した「素兎」のシリーズ、土のヒビである、裂文を生かした牛やサイなど大きな動物のシリーズ、そしてその制作方法から発展した植木鉢のシリーズなど、自然にある土を焼く「陶」という素材だからこその味わいを持った作品の数々をご紹介します。

 

《慟哭（どうこく）》陶　H32.0×W57.0×D23.0cm

 

《肅（しゅく）》陶　H26.0×W44.0×D18.5cm

 

 

 

《生命・生命感》を全ての作品のテーマとしています。
一連の作品コンセプトを一言で表すとすれば《animism》が最も近いと思っています。animismとは、生物・無機物を問わず自然界に存在する全ての物の中に魂が宿っているという考え方。そのような作品を制作するために用いているのが“裂文”です。
裂文は粘土の表面を急乾燥させることにより、ヒビをつくる技法のことを指します。
これにより作られるヒビは、同じものは一つとして無く、意図的に作ったものではあるが完全にコントロールすることはできない。粘土の特性により生み出される、自然に近い、力を持った美しい造形だと感じており、その“自然”が動物の造形に加えられることで、より力や生命感が宿った作品になると考えています。
今回の展示タイトルは「con anima」としました。
con animaとは音楽用語で“心、魂を込めて、生き生きと”という意味だそうです。
音楽についてはそれほど詳しくはないのですが、
大変な状況が続く中で、私ができることを心を込めて、平和への祈りを込めてと制作した過程にも、作品そのものにも合っていると思い選定いたしました。
被災地の方々や、日々の生活のなか多くの困難、悲しみと直面している方々が一日も早く心穏やかに過ごせるよう心より願っております。

宮本果林

 

 

 

 

宮本果林さんの作品の販売について
お問い合わせを多数頂きましたので、販売方法を以下にさせて頂きます。

① 整理券の配布について
・2/3（土）10:30から購入順を決める「整理券」を抽選配布致します。
・配布場所は日本文化・宮本果林さんの展示フェア台前です。（6階・EATALY様向かい）
・整理券の配布時間は2/3（土）10:30-11:00です。ご用意した枚数が終了した場合は、その時点で配布を終了させて頂きます。

 

② ご購入について
・2/3（土）11:15に整理券に書いてある番号順でご整列をお願い致します。
・お時間にお並び頂けない場合は整理券番号を無効とさせて頂きます。
・若い番号をお持ちのお客様から順にご案内致します。
・作品のご購入は「お一人様１点」までにさせて頂きます。
・ご購入頂いた作品は、一部作品を除き当日お持ち帰り頂けます。（ご配送もお承り致します）
・一部作品については、展示会期終了後のお渡しになります。ご了承下さい。（その場合も先払いになります）

 

③ 注意事項
・整理券番号をお持ちのお客様が皆さまご購入されるとは限らないため、「整理券」は作品数より多めの枚数を配布させて頂く予定です。作品のご購入をお約束するものでは御座いません。
・当日はスタッフの指示に従って頂きますようお願い申し上げます。