【ブログmeganegoshi】
めがねと旅する美術展をおいかける旅
島根県立石見美術館へ 

早いものでもう11月もなかばですね。
今年も残すところ後わずかですね。早い(毎年思っていますけど)。
平成の終わりもじわじわ近づいていますね。

そんな中、トリメガ研究所企画の「めがねと旅する美術展」@島根県立石見美術館に行ってきました!
青森に続き、島根へめがね展を追いかけます。同館は、トリメガ壱号の川西由里さんがいらっしゃるところです。

石見までは羽田から飛行機で2時間ほど。
1日に2本、羽田と「萩・石見空港」をつなぐ便が飛んでいます。

この日は快晴だから、飛行機から地上がよく見えました。
羽田をたち、石見に近づくと、赤い屋根の家屋が見えてきます。
石見では、この赤い屋根のお家の正体は、「石州瓦(せきしゅうがわら)」。

益田市立雪舟の郷記念館(益田は雪舟ゆかりの地!)の方に教えてもらったのですが、石州とは石見国の別称で、この瓦は、「石見の赤瓦」とも呼ばれているそうです。強度が高く、一生モノで、途中で取り替える必要はほぼないとのこと。表面には釉薬が塗られているため、つるりとしているので、雪なども降り積もらないとのこと。美しい上に機能性も抜群ですね!!

今回、めがねと旅する美術展が開催中の島根県立石見美術館はなんと28万枚の石州瓦で覆われています。設計は建築家の内藤廣さん。建設中に、瓦の裏に名前を書く!というイベントが開催され、その瓦が実際に、美術館に使われているそうです。いい思い出!
瓦は光の加減で、玉虫色のようにキラキラ輝き、様々な表情を楽しむことができます。近づくと、石州瓦の燃えるような赤に圧倒されます。そんな瓦に覆われている美術館はそりゃーとっても美しいですよ!企画展やイベントも充実しています。


私が訪ねた日は、写真家の松江泰治さんと川西由里さんのトークイベントが開催されていたので参加してきました!世界中の地表をフラットに切り取り、採集を続けてきた松江さん。そんな松江さんの代表シリーズの1つが「JP」です。「JP」は、日本各地を空撮で切り取るシリーズで「JP-01」は北海道、「JP-02」は青森と言うように、通し番号をつけて発表されています。島根は撮影したことがなかったとのことで、今回の展覧会をきっかけに島根が新たに「JP」シリーズに加わりました。トークでは、めがね展で展示されているものだけでなく、未発表の作品もばんばんとスライドで見せてくださったので、超貴重な機会でした!嬉

 

さっきまで、飛行機から地上を鳥瞰していたので、そのあとに松江さんの写真を拝見すると、なんだか不思議な気持ちになりました。今回の気づきは、松江さんの空撮写真は、隅々までパキッとフラットで意味が消失されているように感じていたのですが、実は顕微鏡のようでもあり、細部にストーリーが宿っている作品だと言うこと。たまたま写り込んだ、人や車、舟、波が、細胞のように写真に息を吹き込んでいるんだなあと。それにしても、松江さんの土地のリサーチ力には驚嘆でした!写真に写り込んだ気になるものは徹底的に調べる!この池はワカサギの養殖所で、このパイプから放流するんだよ、、、とか。凄。

 

松江さんのトークを聞いてから、いざ、めがね展へ!めがね展は、青森→島根→静岡の順番で巡回します。同じテーマ、ほぼ同じ作品で構成されてるのですが、今回の展示は青森と章立ての順番が異なり、表情は全く違います。島根では、めがね/レンズ/鏡など、めがねのイメージを使った作品が導入になっていたため、本展のコンセプトを目に刻んでから、どんどんめがね/視覚文化の歴史の奥深さにはまり込んでいってしまう展示構成でした!

 

列車などの車窓越しに流れる風景を撮影するシリーズ《光のシークエンス》シリーズで知られる美術家・大洲大作さんの《遠/近》も島根バージョンに!!日本海の青、木々の緑、そして石州瓦の赤がよく映えてとても美しかったです。さらにさらに、《Noctis Labyrinthus(夜の迷宮)》を出展している、野村康生さんは益田のご出身とのこと!偶然にも、私が宿泊したホテルのフロントにも野村さんの作品があり、びっくりでした。地元出身の作家さんが、地元の人々に愛されるって素敵!!


(わたしが宿泊した益田のホテルに展示されている野村さんの作品)

 

トリメガさんの企画展の醍醐味は、その土地で開催する意味づけがきちんとあり、その土地だからこそできる展示の工夫が凝らされているところです。これだから、青森、島根、静岡を制覇したくなっちゃうんですよねー。

 

めがね展を後にし、益田の街散歩に繰り出しました。上記の通り、益田は雪舟ゆかりの地で、雪舟のお墓や、雪舟が作ったとされる庭園があったりします。さらに、私に、石州瓦について教えてくださった益田市立雪舟の郷記念館さんは、雪舟が描いた《益田 兼堯像》(重文)を所蔵しています。普段は複製画が展示されているそうですが、年に数回、本物を見ることができるとか。ラッキーなことに私が伺ったときは、本物を見ることができました!こちらは、雲谷派の作品を多く所蔵しているので、雪舟の系譜を堪能できます。


(益田市立雪舟の郷記念館さんの横に立つ、雪舟の像)

 

今回の益田の旅は、行く先々でみなさんに本当にあたたかくしていただいて、幸せでした。
どこから来たのー?にはじまり、益田のオススメやら、コーヒーのウンチクやら、洋菓子屋さんの社長の趣味の話やら。益田のみなさんすてきです!

 

島根県立石見美術館でのめがねと旅する美術展は11月12日まで!
ぜひー。

 

(2018年11月3日・文化の日)

 

 

《今回お世話になった益田のお店》

出雲そば 竹の家
出雲そばのお店。割子そばをいただきました。私の地元新潟のお蕎麦は喉越しさわやか、ツルツルモチモチなのですが、
こちらのお蕎麦はいい意味で粗くて香り高くて美味しかったです!わさびではなく、もみじおろしでいただきました。
WEB:https://masudashi.com/shokuji/shokuji-2759/

 

鉄板ダイニング taishi
トリメガ弐号 青森県立美術館の工藤さんにオススメしていただきました。広島風お好み焼きのお店。
石見名物の赤天焼はぜひ。お好み焼きも種類豊富で楽しく美味しくいただきました!
クラフトビールも充実していましたよ。
WEB:https://www.facebook.com/teppandining.taishi/

 

KURIKURI COFFEE
こちらもトリメガの工藤さんにオススメしていただいたお店。
コーヒーはもちろん、お食事も美味しかったです。
東京の落合にもお店があるそうなので、珈琲好きなみなさまぜひ!
WEB:http://www.kurikuricoffee.jp/page/2

 

洋菓子 リバティ
ちょっと気になって入ってみたら、お菓子と同じくらい、レインボーマンやウルトラマン、仮面ライダーなどのフィギュアやおもちゃがずらりと並んでいてびっくり。なんでも、社長のおもちゃのコレクションを展示しているとのこと。舌はもちろん、目にも美味しい洋菓子屋さん。焼き菓子は小分けされているので、お土産にもぴったり。「雪舟のジェラシー」などなどお菓子のネーミングもチャーミング。

島根県益田市あけぼの本町10-1


 

 

fruit gift & cafe  moritani
益田駅の目の前の果物屋さんがやっているカフェ。目移りしてしまうフルーツのメニューがたくさん!!!私はバナナジュースをいただきましたが、砂糖不使用なのにとっても甘くて濃厚で、1日あるきまわった疲れがとれました。
WEB:https://www.moritani-fruits.com/

 

 

《展覧会情報》

めがねと旅する美術展
島根県立石見美術館
2018年9月15日(土)~11月12日(月)

WEB:http://torimega.com/megane/

 

松江泰治個展
地名事典|gazetteer

広島市現代美術館
2018年12月8日(土)~2019年2月24日(日)

WEB:https://www.hiroshima-moca.jp/taiji_matsue/

 

《めがねと旅する美術展の図録はオンラインストアでもご購入いただけます》
https://store.tsite.jp/item-detail/art/14086.html

 

《関連ブログ》
【ブログ meganegoshi】メガネ越し、「めがねと旅する美術展 東京飛地展示@カマタ_ソーコ」に行く

【ブログ meganegoshi】青森滞在記ー2 「めがねと旅する美術展」を旅してきた
 

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