【フェア】Shohei Takasaki / Where Is Everybody

アーティストShohei Takasakiによるアート・ブック「Where Is Everybody」のリリースにあわせたフェアを開催します。
フェアでは、アート・ブックは勿論、今回初お披露目となる作品の展示と販売も行います。

2018-2021に制作された未発表作品を含む約150ページに及ぶ内容のブックは、彼のアーティストキャリアの中でも特に重要な4年間の記録をコンパイルしたものと言えます。

2018-2021という期間は、様々な国でペインティングをメインに発表してきた作家にとってアメリカを拠点にしていた最後の2年間’2018-2019’とその後の日本での約２年間’2020-2021’であり、活動がペインティングにとどまらず毎日のスタジオ・プラクティスとしての夥しい数のドローイングやスカルプチュアの制作へと拡張された期間でもあります。

Shohei Takasakiは過去、「他人との距離」や「ドメスティック（家庭内、国内）」というテーマで展示を行いましたが、これは2020年初頭から世界的に続いているコロナ・ウィルスとの生活の中で、図らずも再び考えさせられるトピックとなりました。
ブックでは、このトピックを新たな軸から今一度探る試みが行われましたが、その軸とは、「家」←→「スタジオ」という2つだけの「場所」を往復する中でキーポイントとなった「ポータビリティ(携帯性)」であり、これを軸に記録してきた小さなサイズのドローイングやスケッチを相当分に収録することで実現されました。
今回のフェアでは、ブックとペインティング及びドローイング作品を展開することで、作家の活動の拡張と作家からの問いかけを提示します。

 

1979年生まれ、埼玉県出身のコンテンポラリー・アーティスト。2019年夏アメリカ・ポートランドから東京に拠点を移し、ぺインティングを中心に彫刻やインスタレイションを発表してきました。Takasakiの表現の中にある根底の一貫したテーマは「比較」であり、1つの作品の中で同じモチーフを使いながらも、「具象」や「抽象」などの全く違うぺインティングのアプローチによって2つ以上のモチーフ間にある「インビトゥイーンネス(中間)」を通じて、「パラドックス(矛盾)」を浮かび上がらせます。
「例えば、人工的なビルディングなどは’直線で構成される物体’との比較でしか、大自然(直線で構成されることの無い世界)は感じることが出来ません。また逆も全く同じです。『比較』というテーマは根源的にとても人間的な行為であり、だからこそ人間はここまで発展してきました。他者と自分を比較するということは、コミュニケーションそのものを表します。そしてコミュニケーションには矛盾・未知が潜んでいます」とTakasakiが言う通り、彼の作品にはいつも「激しい色使い・ストロークとグラフィカルな直線のコンポジション」や「現代社会と原始時代の風刺画」など相対するトピックがいつも無理矢理に押し込められ、オーディエンスに対して問いかけます。「自身と他者」「国内と国外」「体内と体外」「自国語と外国語」「フィジカルとオンライン」「現実と仮想」「過去と未来」「生と死」など、一見すると矛盾するようなこれらの組み合わせがコミュニケーション(対話、時には妥協など)を生むのです。
Takasakiはこれまでにポートランド、ロサンジェルス、クウェート、メルポルン、香港、東京など、様々な都市で作品を発表、またシアトルにあるスターバックスのヘッドクォーターやポートランドのホクストン・ホテルなどのパブリック・コレクションとしても作品が収蔵されています。そして2年間の東京での活動を終え、2021年夏にはオーストラリア・シドニーに活動の拠点を変える予定です。

 

[販売について]

 

■アーティストShohei Takasakiによるアート・ブック「Where Is Everybody」
（2021年7月9日発売予定）

オンラインストアにて先行予約販売いたします。

 

※表紙カバーは5種類あります。絵柄はお選びはいただけません。

※書籍のご配送は、7月中旬～下旬予定です。
 

 

※表紙カバーは5種類あります。絵柄はお選びはいただけません。

 

 

■作品の販売　　

店頭・オンラインストアにて、7月9日(金)10時30分より販売開始いたします。

オンラインでの販売は、銀座 蔦屋書店店頭・アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて、7月9日(金)10時30分より販売いたします。