【展示】小津航 増田将大作品展
「WATARU OZU + MASAHIRO MASUDA」

現代アーティスト小津航、増田将大による作品展「WATARU OZU + MASAHIRO MASUDA」を2月18日(土)～3月10日(金)の期間で銀座 蔦屋書店インフォメーションカウンター前にて開催いたします。

 

小津航は過去の東西の美術作品を参照しながら、絵画空間における画家とモチーフの関係や絵画空間の設定といった絵画の仕組みを探求する制作活動を行っています。「静物画」、「風景画」、「人物画」という絵画の基本な主題を、彼なりの視点で描く東洋美術的絵画表現をはらんだ作品は独特な空気感を放っています。

 

増田将大は撮影した何気ない対象をプロジェクターに投影し、再び同じ視点で撮影するプロセスを繰り返し、キャンバス上にシルクスクリーンで刷ることにより、多数の図像と絵の具の重なり、掠れを孕んだ作品を制作します。彼の作品は我々の生きている時間は、一瞬一瞬が連続する映画フィルムのように連なり、形づくっているのではないかという想像を掻き立てます。

 

同じ絵画という文脈上で独自の価値観、世界観を持ちながら制作する2人のアーティスト。
そんな小津航、増田将大、2人の作品を是非お楽しみください。

[アーティストステイトメント]
小津は東洋・日本美術史の山水画、浮世絵、洋風画や⻄洋美術の名画など過去の東西の美術作品を参照しながら油彩画を制作し、絵画空間における画家とモチーフとの関係や絵画空間の設定といった絵画の仕組みを探索しながら制作活動を行っている。
近年は「静物画」、「風景画」、「人物画」という絵画の基本な主題を通じながら、東洋的絵画空間にみられる(画家とモチーフとの距離あるいは視線の有無)や(絵画空間の設定)といった関係に注目をして東洋美術史を再考するような制作を行なっている。

 

小津航

増田将大の作品は、対象となる何気ない風景や物を撮影し、その画像をプロジェクターで同じ場所に投影。
再び同じ視点で撮影するというプロセスを複数回くり返し、さらにそれをキャンバスの上にシルクスクリーンで刷ることで、多数の図像と絵の具の重なり、掠れを孕んだイメージを映し出す。
増田は、幼少期に鑑賞した SF やホラー映画での体験を下地に、現実と虚構を画面に定着させ、時間を視覚化した作品を生みだしてきた。
我々の生きている時間は、一瞬一瞬が連続する映画フィルムのように連なり、形づくっているのではと想起させる。
このカメラとプロジェクターを用いたイメージの重なりとズレは、絶対的な一つの視点など存在せず複数人の観客が存在し、多くの瞳に多様な写り方をするように、一つのイメージもまた複数存在していることを示唆している。

 

増田将大

 

[販売について]
作品は店頭にて、2月18日(土)10:30より販売いたします。
オンラインストア「OIL by 美術⼿帖」では2月19日(日)10:30より販売いたします。
※作品はプレセールスの状況により展覧会会期開始前に販売が終了することがあります。

企画協力:スタジオ航大