【展覧会】江上 越「作品集出版記念 江上越個展:生命線」

アート|GINZA ATRIUM
銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース) 2024年07月27日(土) - 08月14日(水)
グローバルに活躍する現代アーティスト・江上 越の「作品集出版記念 江上越個展:生命線」を7月27日(土)より開催。

この度「作品集出版記念 江上越個展:生命線」を2024年7月27日(土)~8月14日(水)の期間、イベントスペースGINZA ATRIUMにて開催いたします。

現代アーティスト・江上 越の作品集刊行を記念し、個展「生命線」を開催いたします。江上は、自身の海外経験をもとに、「コミュニケーション」をテーマとした制作を続けています。DIORに作品が収蔵されるなど、日本やアジア各国にとどまらず、パリ、ロンドン、ニューヨークなどグローバルに個展を開催しており、Forbes Asia 30 UNDER 30のほか、美術界を変革する女性6名(Net a porter)や、中国のART雑誌、BBARTのbest artist prize 等を受賞しています。

本展では、8月に美術出版社より発売される作品集『生命線ーー隔てるもの、つながるもの』に掲載される作品を多数展示、2mを超える大作も複数展示の予定です。また本展開催を記念し、7月26日(金)より銀座 蔦屋書店にて作品集の先行販売を開始します。
 
[トークイベント]
会期中、8月6日(火)にトークイベントを開催
渡辺純子氏(ACC理事)をゲストにお迎えし、江上 越のトークイベントを開催します。トークイベント終了後、作品集『生命線──隔てるもの、つなげるもの』をご購入いただいたお客様を対象に著者によるサイン会も予定しております。ご購入時のレシートをご持参の上、ご参加ください。

日時|8月6日(火)19:00-19:40(トークイベント)/20:00~20:30(サイン会)
会場|銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース)
定員|30名
参加|無料
 
【イベント詳細】
申込期間:2024年7月25日(木) 12:00 - 2024年8月5日(月) 23:59
 
[アーティストステートメント]
「生命線」について
 
生は生きる、命は死ぬ(命日)。生命線は生と死を一つの全体としての軌跡、あるいは生と死の境界線なのだろうか。
 
陰陽の視点から見れば、生命線は陰陽の境であり、陰陽の繋がりでもある。
中国古代の蔡邕(さいよう,133~192年)には、「自然既立,陰陽生焉;陰陽既生,形勢出矣」(自然は成立すれば、陰陽は生まれる。陰陽が生まれて、形と勢が出る)という言葉がある。
 
この視点から西洋絵画と東洋絵画を見れば、考えさせられることが多い。
明暗境界線が西洋絵画の要であれば、輪郭線は東洋絵画の魂であろう。はっきりしたがる西洋人は線を避け、曖昧にしたがる東洋人はあえて線を引く。一見矛盾だらけの現象から生命線の視点で追求すると、人間の本質或いは自然というものは何かが見えてくる。
 
ムーブメントの視点から見ると、生命線は情報伝達の軌跡である。
人は母親のお腹から生まれてから、成長と共にDNAの伝達はおそらく少しずつずれていくのだろう。人生とはそのプロセスの記録になる。
デリダは「われわれは差延によって次のような運動を指示しよう。すなわちその運動に従って言語が、あるいは一切のコード、一切の送り返しシステム一般が諸差異の織物として『歴史的に』構成される、そうした運動のことである」と「差延」において記述している。
 
私の制作は、ミスコミュニケーションから始まり、ジャック・デリダの「差延」と蔡邕の「九勢」に強く共感して、自分自身の体験から生まれたものだ。 
私の作品の中で、線は最も大事な要素である。常に「生命線」の意識が根底にある。身体運動で対象との共感をよりリアルに表現し、ズレることによって、形は浮かんでくる。肖像の場合、その人の人生を描き出す。脈動、呼吸、生命の軌跡と未来へ紡いでいくエネルギーを出そうとしている。 生命線は私の作品の中、隔てるものであり、つながるものである。
 
江上越
 
[アーティストプロフィール]
江上 越(えがみ・えつ)
 
⽇本⽣まれ。アメリカ、中国、ヨーロッパなど国際的に活躍するアーティスト。2020年にForbes China、2021年にForbes Asia世界を変える30歳以下の30⼈に選ばれる。2021年⽂化庁新進芸術家選出、ニューヨーク派遣。アジアンアートプライズ2019ファイナリスト、2022年Net a Porter が選ぶアート界を変える世界の⼥性6名に選出、BEST ARTIST PRIZE 2023受賞。 ドイツHFG(The Karlsruhe University of Arts and Design)、北京・中央美術学院へ留学。近年の個展・プログラムでは「MISS DIOR展」(六本木ミュージアム)、ワークショップ「伝わるかな?」(原美術館ARC)、「Facebook」(ニューヨーク)「Venus code」(パリ)、「Oriental Mystery」(上海昊美術館)、「This is not a Mis-hearing game」(北京)、「エントランスギャラリーVol.1 :江上越」 (千葉市美術館)、主なグループ展に「VOCA展2020」(上野の森美術館)、「第1回AIR展」(群⾺県⽴近代美術館)、「The power of painting」(新繹美術館、北京)、CAF展(現代芸術振興財団)。

[展示作品の販売について]
会場展示作品は、7月27日(土)11:00より店頭受付を開始します。
※プレセールスの状況により、会期開始前に販売が終了することがあります。
 
[書籍情報]
『生命線ーー隔てるもの、つながるもの』
ⓒKentaro Ishibashi
 
著者|江上 越
定価|7,800円+税
仕様|A4変型判 上製本
発⾏|カルチュア・コンビニエンス・クラブ
発売|美術出版社
発売⽇|銀座 蔦屋書店にて7月26日(金)18時より先行発売予定、一般発売8月9日(金)ごろ予定
掲載エッセイ|北方謙三 「顔の中の顔」
論考執筆|富井玲子(美術史家)、クリスティーナ・ユ・ユ(ボストン美術館アジア美術部部長)、張子康(新繹美術館館長)
 
\オンラインでのご購入はこちらから/
2024年7月27日11:00~販売開始
 
 
  • 会期 2024年7月27日(土)~8月14日(水)
  • 時間 11:00~20:00 ※最終日のみ18時閉場
  • 場所 銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース)
  • 主催 銀座 蔦屋書店
  • 入場 無料
  • 問い合わせ先 03-3575-7755(営業時間内)/info.ginza@ccc.co.jp
mail

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