【展示】呉徳昇 作品展「極楽幻境」

彫刻家 呉徳昇（ごとくしょう）の作品展「極楽幻境」を2024年9⽉14⽇（土）〜10⽉4⽇（金）の期間に店内インフォメーションカウンター前にて開催します。

呉徳昇は、玉石を材として、人体の美しさ、神話、伝説、自然や生物をテーマにした作品を手掛ける彫刻家です。古代中国において玉石は高貴な地位の象徴とされ、王位継承などの重要な儀式で用いられてきました。本展では、玉石の中でも特に希少とされているホータン玉（※）を用いた楊貴妃の像を中心に、天然の水晶素材を使用したクリスタル作品など22点を展示します。東方文化と西洋文化が融合した呉徳昇の作品は、優雅な外観でありながら、神秘的な雰囲気とやわらかさを持ち合わせています。数年の歳月をかけて制作される繊細な芸術表現をお楽しみください。

※ホータン玉…中国、新疆ウイグル自治区のタリム盆地南縁にあるホータン（和田）地区で産出される玉石。「真玉」と称されたほど、品質が高いことで知られる。

《仰望》H165×W75×D65mm、603g、ローズクォーツ、2012

[アーティストプロフィール]
呉徳昇（ごとくしょう）

1961年上海市生まれ。
幼い頃から絵画に興味を持ち、中学卒業後、当時の上海玉石彫刻工場に入社し、技術の習得に励んだ。

1993年 上海に「徳昇琢玉スタジオ」を設立。
2006年 中国国家発展改革委員会より「中国工芸美術大師」の称号を授与。
2009年 中華宝玉石協会より「両岸玉彫金手指奨」を受賞。
2011年 「中華特級玉彫芸術大師」と「中国玉石彫刻天工奨十年傑出貢献奨」を受賞。
2011年 個人スタジオが「工芸伝承教育拠点」に認定。
2013年 同済大学宝石学科及び工芸材料実験室の宝（玉）石学科の非常勤教授に任命。
2013年 上海工芸美術職業学院客員教授、上海市政協教科文衛体委員会特任委員、上海海派玉彫文化協会専家委員会副主任に任命。
2014年 チェコ大使館主催のアート展「色即是空」に参加。
2015年 上海宝玉石行業協会から「玉龍・最も価値あるブランド賞」（2015年価値人物）を受賞。
2015年 中国イタリアアート展示ツアー（職人精神）の「優秀作品賞」を受賞。
2015年 「国連設立70周年＆中国現代クリエイティブデザイン功績展」に参加。
2017年 上海呉徳昇文化芸術センターを設立。
2017年 ドイツ機械式時計メーカーのA.ランゲ＆ゾーネと共に展示会を開催。 
2018年 「玉石の王」の称号を獲得。
2018年 上海工商職業技術学院の名誉教授、上海文史研究館工芸美術研究者特任館員、上海工芸美術学会会員に着任。上海呉徳昇文化芸術センターが同済大学浙江学院と上海建橋学院（珠宝学院）の産学研究協力拠点となる。
2019年 作品「ハーモニー」が台湾珊瑚博物館に収蔵。

[販売について]
展⽰作品は、店頭にて9⽉14⽇（⼟）10:30より販売します。
アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by美術⼿帖」では、9⽉17⽇（火）10:30より販売します。
※作品はプレセールスの状況により、展覧会会期開始前に販売が終了することがあります。