【展示】石神雄介「深い森-星の旋律-」
アート
銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前 2025年10月25日(土) - 11月14日(金)
この度、銀座 蔦屋書店にてアーティスト・石神雄介の作品展示を、2025年10月25日(土)〜11月14日(金)の期間に開催いたします。
彼の作品は、記憶や感覚、風景、そして抽象と具象が混ざり合った独特の世界観を持っており、鑑賞者の心象風景を刺激するような構成が特徴です。
今回の展示では近年取り組んでいるシリーズ《深い森》の新作三点やそれに関連する作品群、また昨年12月に時事通信社より出版された書籍『スペース短歌』の表装画になった作品"Space Pulse"を展示いたします。
今回の展示では近年取り組んでいるシリーズ《深い森》の新作三点やそれに関連する作品群、また昨年12月に時事通信社より出版された書籍『スペース短歌』の表装画になった作品"Space Pulse"を展示いたします。
[作家より]
個人の意識を、その裏側の深い部分で接続している深層の意識。そのような感覚の領域を私は、巨大な森のように感じています。ふとした瞬間迷い込み、既視感を伴いながら見知らぬ誰かの存在に触れる。そのような場として《深い森》が想起されるのです。
私はこれまで、夜の風景を好んで描き続けてきました。街が寝静まる中、車を走らせ郊外の山や湖に出掛けるのが20代の頃の私の日課でした。誰もいないベンチに寝そべって空を見上げると、遠い惑星どうしが微かな瞬きで、まるでモールス信号のように交信しているように感じます。ときおり小さく茂みが揺れて、そこに誰かの気配を感じながら、街での孤独を癒すような日々を送りました。
個人の意識を、その裏側の深い部分で接続している深層の意識。そのような感覚の領域を私は、巨大な森のように感じています。ふとした瞬間迷い込み、既視感を伴いながら見知らぬ誰かの存在に触れる。そのような場として《深い森》が想起されるのです。
私はこれまで、夜の風景を好んで描き続けてきました。街が寝静まる中、車を走らせ郊外の山や湖に出掛けるのが20代の頃の私の日課でした。誰もいないベンチに寝そべって空を見上げると、遠い惑星どうしが微かな瞬きで、まるでモールス信号のように交信しているように感じます。ときおり小さく茂みが揺れて、そこに誰かの気配を感じながら、街での孤独を癒すような日々を送りました。
そのような景色や体験を描いた絵を通じて、知らない人々と互いの記憶の断片を重ね合わせ、共有するような体験を繰り返してきました。私は人々が共有する巨大な内面領域の存在を意識し始め、それがかつて繰り返し訪れた森や湖によく似ている感覚を持っているように感じました。
人々が眠りの繭の中で内省し、明日を生きる前のさなぎのような状態でいる時、記憶は過去現在未来を混然とさせながら「私」という認識を更新していきます。それは毎夜世界中の人々によって繰り返され、その営みが人類という存在の認知・認識を形づくり、そしてそれは日々少しずつ、しかし大きく変容していきます。
私は制作を通じて、"私"というものが何なのかをよりよく知りたいと願っています。人類という種と、暮らしを送る個人としての私との関係を、いつも考えます。そして私たち人間が、その意識が、この環境に対してどのような存在なのかを思案しています。
人々が眠りの繭の中で内省し、明日を生きる前のさなぎのような状態でいる時、記憶は過去現在未来を混然とさせながら「私」という認識を更新していきます。それは毎夜世界中の人々によって繰り返され、その営みが人類という存在の認知・認識を形づくり、そしてそれは日々少しずつ、しかし大きく変容していきます。
私は制作を通じて、"私"というものが何なのかをよりよく知りたいと願っています。人類という種と、暮らしを送る個人としての私との関係を、いつも考えます。そして私たち人間が、その意識が、この環境に対してどのような存在なのかを思案しています。

Space Pulse, 2024, 652×1000mm, 油彩、キャンバス / Oil on canvas
[アーティストステートメント]
「生まれ育った風景/関係してきた人物や生き物の記憶」と、「私」との関わり
をモチーフとした制作をしています。
その中で私は、人とは何であるか?「私である」という認識とはなにか?を問い続けています。
「生まれ育った風景/関係してきた人物や生き物の記憶」と、「私」との関わり
をモチーフとした制作をしています。
その中で私は、人とは何であるか?「私である」という認識とはなにか?を問い続けています。
私の心の底で、あらゆる時間と場所は撹拌され、あらゆる位置や存在が関係し、意味を成しています。
絵画はその模型として現れます。
そうして生まれた絵は、私の認識に影響を与えていきます。
絵画はその模型として現れます。
そうして生まれた絵は、私の認識に影響を与えていきます。
私の記憶/私の生体/私の感情が、何処にあってどのように成立しているのか?
それを考えるためのあらわれとして、絵画があります。
それを考えるためのあらわれとして、絵画があります。
いなくなってしまったものたちは、時折ひどく永遠や運命を感じさせます。
"いない"ということが、それゆえに同時に"決していなくならない" ということだと気付かされます。
確かにそこに、その時やその光があったことを、不在という状態は囁きかけてくるのです。
"いない"ということが、それゆえに同時に"決していなくならない" ということだと気付かされます。
確かにそこに、その時やその光があったことを、不在という状態は囁きかけてくるのです。
私は絵を描くときいつも、どこかズレた隙間に落ちています。
アトリエはいつかも知れない、どこかも知れないところに あって、いつも私はそこで何かが囁く声に耳を澄まそうとします。
私は感じたり感じなかったりしている自分の領域を見ています。
私はその声に呼ばれるまま、ふいにいなくなったり、聞こえないふりをして留まったりしています。
アトリエはいつかも知れない、どこかも知れないところに あって、いつも私はそこで何かが囁く声に耳を澄まそうとします。
私は感じたり感じなかったりしている自分の領域を見ています。
私はその声に呼ばれるまま、ふいにいなくなったり、聞こえないふりをして留まったりしています。
石神雄介
[アーティストプロフィール]
石神雄介 Yusuke Ishigami
石神雄介 Yusuke Ishigami

経歴
1988 千葉県生まれ
2012 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業
2022 FACE 展 2022 優秀賞
2022 Idemitsu Art Award 2022 入選
1988 千葉県生まれ
2012 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業
2022 FACE 展 2022 優秀賞
2022 Idemitsu Art Award 2022 入選
グループ展
2025 「絵画のゆくえ2025」SOMPO美術館(東京)
2024
2025 「絵画のゆくえ2025」SOMPO美術館(東京)
2024
「Dalston group exhibition -part6-」Gallery Dalston(東京)
「shades」REIJINSHA GALLERY(東京)
2023
「shades」REIJINSHA GALLERY(東京)
2023
「Prologue ⅩⅣ2023」GALLERY ART POINT(東京)
「DUTCH AUCTION ART NOW VOL.3」銀座蔦屋書店(東京)
「境界としての、ひと、情景」gallery green&garden(京都)
「たいせつなもの展-HERO-」靖山画廊(東京)
2022
「DUTCH AUCTION ART NOW VOL.3」銀座蔦屋書店(東京)
「境界としての、ひと、情景」gallery green&garden(京都)
「たいせつなもの展-HERO-」靖山画廊(東京)
2022
「FACE 展 2022」SOMPO美術館(東京)
「FACE 展 選抜作家小品展 2022」REIJINSHA GALLERY(東京)
「Idemitsu Art Award 2022」国立新美術館(東京)
2021 「ふなばし現代アート展 第8回 アラカルト」船橋市民ギャラリー(千葉)
2012 「九人展」Kitchen Bar ノラや(東京)
2009 「地獄絵図」船橋市民ギャラリー(千葉)
「FACE 展 選抜作家小品展 2022」REIJINSHA GALLERY(東京)
「Idemitsu Art Award 2022」国立新美術館(東京)
2021 「ふなばし現代アート展 第8回 アラカルト」船橋市民ギャラリー(千葉)
2012 「九人展」Kitchen Bar ノラや(東京)
2009 「地獄絵図」船橋市民ギャラリー(千葉)
個展
2025 「追憶の宮殿」靖山画廊(東京)
2024 「Play in the depths(深層の戯び)」Gallery Dalston(東京)
2023
2025 「追憶の宮殿」靖山画廊(東京)
2024 「Play in the depths(深層の戯び)」Gallery Dalston(東京)
2023
「A place named me」オープンスタジオ(千葉)
「SEIZAN GALLERY TOKYO凸 石神雄介 - Call -」SEIZAN GALLERY TOKYO凸(東京)
「INNER DRIVE」gallery blue 3143(東京)
2022
「SEIZAN GALLERY TOKYO凸 石神雄介 - Call -」SEIZAN GALLERY TOKYO凸(東京)
「INNER DRIVE」gallery blue 3143(東京)
2022
「透明な日」 オープンスタジオ(千葉)
「Call」スタジオ35分(東京)
2021 「画家の模型(眩暈と剥離)」オープンスタジオ(千葉)
2020 「光景の背後」EFAG East Factory Art Gallery(現:葛西A倉庫)(東京)
2015 「頂上への沈降」船橋市民ギャラリー(千葉)
「Call」スタジオ35分(東京)
2021 「画家の模型(眩暈と剥離)」オープンスタジオ(千葉)
2020 「光景の背後」EFAG East Factory Art Gallery(現:葛西A倉庫)(東京)
2015 「頂上への沈降」船橋市民ギャラリー(千葉)
[販売について]
作品は銀座 蔦屋書店店頭、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL」にて販売いたします。
店頭:10月25日(土) 10:30~販売開始
オンライン:10月27日(月)10:30~販売開始
※作品はプレセールスの状況により展覧会会期開始前に販売が終了することがあります。
\オンラインストアで購入する/
2025年10月27日(月)10:30~販売開始
- 会期 2025年10月25日(土) - 2025年11月14日(金)※終了日は変更になる場合があります。
- 時間 当店Webサイトをご確認ください。※最終日は17時まで
- 場所 銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前
- 主催 銀座 蔦屋書店
- 問い合わせ先 03-3575-7755