【トークイベント＆サイン会】
イケムラレイコ×藤原えりみ
「イケムラレイコ　土と星　Our Planet」展開催＆
『どこにも属さないわたし』(平凡社)刊行記念
どこにも属さないわたし

1973年にスペインの美術大学に留学して以来、ヨーロッパで制作活動を展開してきたアーティスト、イケムラ レイコの回顧展「イケムラ レイコ　土と星　Our Planet」展が国立新美術館で開催中です。

イケムラさんは、2006年と2014年にヴァンジ彫刻庭園美術館、2011〜12年にかけて東京国立近代美術館と三重県立美術館で個展を開催していますが、今回はこれまででも最大規模の展示です。

 

ドローイング、油彩および水彩による絵画、ブロンズやテラコッタの彫刻、版画や写真まで、多様な素材を使いこなすイケムラさんの造形作品とイケムラさん自身の詩的な言葉で構成された会場は、生命の循環をめぐる宇宙的な瞑想へと見る人を誘います。

今回の回顧展に併せて出版された自伝的回想録『どこにも属さないわたし』(平凡社)には、少女時代から現在にいたるイケムラさんの軌跡が綴られています。スペインからスイスへ、そしてドイツへと拠点を変えながら、自らの創造世界を開拓し続けてきたイケムラさん。本のタイトルが端的に示すように、イケムラさんは時代の流行にまどわされることも、アート界の特定のグループに属すこともなく、独立独歩の道を歩んできました。その生き方には、しなやかさと強靱さが潜んでいるようです。

 

今回は、「イケムラレイコ　土と星　Our Planet」展開催と『どこにも属さないわたし』(平凡社)刊行を記念して、イケムラさんに本展にこめられたおもいと、これまでの生き方についてお話いただきます。聞き手には、美術ジャーナリストの藤原えりみさんをお迎えいたします。

 

どこにも属さないで生きるイケムラさんのやわらかく強い哲学に、一緒に耳を傾けていただきたいです。