【展覧会】森洋史 個展「メタやたら」
FOAM CONTEMPORARY|アート
FOAM CONTEMPORARY 2026年02月28日(土) - 03月18日(水)
パロディといたずらが交差する、森洋史の個展「メタやたら」を2月28日(土)より開催。時代を象徴するスターたちの肖像をゲームのイメージと接続した「ポップスターシリーズ」を新たに公開。
森洋史の個展「メタやたら」を2月28日(土)から3月18日(水)の期間、店内アートスペースFOAM CONTEMPORARYにて開催します。
森洋史は、西洋美術史の名画や宗教画、日本画の古典から、アニメ・漫画・ゲーム、映画などのポピュラーカルチャーに至るまで、時代も文脈も異なるイメージを引用し、組み合わせることで作品を制作してきました。作品に登場するモチーフは一見馴染み深い一方、装飾的で硬質な質感や構図の操作によって、懐かしさと同時に小さな違和感を呼び起こします。
本展では、既存シリーズにおける新作として、日本画の名品をサンプリングした「ジャパネスクシリーズ」の新作、アンディ・ウォーホル《キャンベル・スープ缶》を参照しつつ再構成した「If There was impossible Campbell’s Soup Cans...」シリーズを発表。また新たなシリーズとして、時代を象徴するスターたちの肖像をゲームのイメージと接続した「ポップスターシリーズ」を公開します。
タイトル「メタやたら」は、俯瞰的な“メタ視点”へと位相をずらす「メタる」という発想に、「やたら(過剰さ)」を重ねた造語で、異なる要素がフラットに混在する森の作品世界を象徴しています。オリジナリティを問い続ける森の、愛のある「パロディ」や「いたずら」を、ぜひ会場でお楽しみください。
寄稿「森洋史の美しい空虚」――文化研究者 山本浩貴
本展では、既存シリーズにおける新作として、日本画の名品をサンプリングした「ジャパネスクシリーズ」の新作、アンディ・ウォーホル《キャンベル・スープ缶》を参照しつつ再構成した「If There was impossible Campbell’s Soup Cans...」シリーズを発表。また新たなシリーズとして、時代を象徴するスターたちの肖像をゲームのイメージと接続した「ポップスターシリーズ」を公開します。
タイトル「メタやたら」は、俯瞰的な“メタ視点”へと位相をずらす「メタる」という発想に、「やたら(過剰さ)」を重ねた造語で、異なる要素がフラットに混在する森の作品世界を象徴しています。オリジナリティを問い続ける森の、愛のある「パロディ」や「いたずら」を、ぜひ会場でお楽しみください。
寄稿「森洋史の美しい空虚」――文化研究者 山本浩貴
美術家・森洋史は、その作品において、根本に空虚を抱えている。しかし、森のアートが生成する空虚は、単なる皮肉やシニシズム(冷笑主義)のポーズとしての――しばしば、アプロプリエーション・アートやポップ・アートの特徴として言及される――それとは異なり、より純度が高く、どこか美しさをたたえている。本展は、森の15年近くに及ぶ活動のエッセンスが凝縮された、現時点の総決算ともいえる展覧会である。その活動が、「アプロプリエーション・アート」や「シミュレーショニズム」と呼ばれる、主にアメリカで発達した現代アートの流れに掉さすことは明白だ。彼は西洋起源の宗教画、ウォーホルをはじめとする1960年代ニューヨークのポップ・アートだけではなく、若冲や春草に代表される古典的日本画、あるいは「ジャパニメーション」として知られるアニメなど日本由来のエレメントも見境なく――「やたらめったら」と――サンプリング、カット-アンド-ミックスしている。森自身が幼少期に親しんだ「レトロ」なゲーム、サブカルチャーのアイコニックなポップスター、洋の東西を問わず世界中で知られるアニメキャラクター、「日本美術史」の教科書に載る名画、等々のモチーフがタブロー内で縦横無尽に動き回る。だが森がきわめてユニークなのは、先述したように、しばしばアプロプリエーション・アートやポップ・アートに特徴的な、皮肉やシニシズムがその作品に驚くほど希薄な点だ。本展には「メタやたら」というタイトルが付されている。「メタ」は、時代や場所の位相が異なる、すなわち本来なら次元の一段高いメタ的な位置にある諸エレメントが、タブローやスクリーンのなかで「やたらめったら」に、しかしフラットに混在している様を暗示する。そうした多重レイヤーを剥いでいくと、そこに現れるのは空虚だ。だが、森の作品に表出する空虚は、皮肉やシニシズムの重力からも解放された透明で純粋で、ゆえに美しい空虚である。そのような森洋史のアートを、東京的なシミュレーショニズムとみることは、あながち根拠のない議論ではない。
[アーティストプロフィール]
森 洋史
1977 東京都生まれ
2013 東京藝術大学大学院美術研究科油画技法・材料修士課程修了
■主な個展
2025 「もしもこんなキャンベルスープの缶があったら・・・」 銀座 蔦屋書店 FOAM CONTEMPORARY(東京)
2023「MEGAMORI」京都 蔦屋書店 ギャラリー(京都)
2023「スーパースターとスーパーマッシュルームとファイアーフラワーのある静物」AMMON KYOTO(京都)
2023「Hello」TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHI アートスペース(東京)
2022「森洋史はモシャスをとなえた!」銀座 蔦屋書店 FOAM CONTEMPORARY(東京)
2022「森洋史の海物語」横浜マリンタワー アートギャラリー(神奈川)
2021「MORYGON KEWPIE」京都岡崎 蔦屋書店、ギャラリースペースEN(京都)
2021「MORYGON KEWPIE」銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(東京)
[販売について]
展示作品は、2月28日(土)11:00より販売開始。
プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
森 洋史
1977 東京都生まれ
2013 東京藝術大学大学院美術研究科油画技法・材料修士課程修了
■主な個展
2025 「もしもこんなキャンベルスープの缶があったら・・・」 銀座 蔦屋書店 FOAM CONTEMPORARY(東京)
2023「MEGAMORI」京都 蔦屋書店 ギャラリー(京都)
2023「スーパースターとスーパーマッシュルームとファイアーフラワーのある静物」AMMON KYOTO(京都)
2023「Hello」TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHI アートスペース(東京)
2022「森洋史はモシャスをとなえた!」銀座 蔦屋書店 FOAM CONTEMPORARY(東京)
2022「森洋史の海物語」横浜マリンタワー アートギャラリー(神奈川)
2021「MORYGON KEWPIE」京都岡崎 蔦屋書店、ギャラリースペースEN(京都)
2021「MORYGON KEWPIE」銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(東京)
[販売について]
展示作品は、2月28日(土)11:00より販売開始。
プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
- 会期 2026年2月28日(土)~3月18日(水)
- 時間 11:00~19:00 ※最終日は17:00終了
- レセプション 2月27日(金)18:30~20:00※作家在廊、どなたでもご参加いただけます。
- 定休日 月曜日
- 場所 FOAM CONTEMPORARY
- 主催 銀座 蔦屋書店
- お問い合わせ info.ginza@ccc.co.jp