【展示】西山大基 展「Afterimage」

アート
銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前 2026年06月27日(土) - 07月24日(金)
この度銀座 蔦屋書店では、彫刻家 西山大基の展示、西山大基 展「Afterimage」を開催いたします。本展示では、西山の代表的なシリーズである『像』の中でも、特に材料にフォーカスした作品を主軸に発表します。また、『像』の制作に至る過去の作品を一部展示いたします。
 
西山の木彫作品『像』シリーズの材料となるのは、一度役目を終えたものや、誰かから不要とされた木々です。台風で倒れた樹木や、廃棄される木製品、さらには節や洞、虫食い、ヤニなどで切り落とされた木材など、西山はそのような木々の「おもかげ」や「木霊」を追い求めて、作品を制作しています。

また、『像』の作品は「お歯黒」によって着色されています。「お歯黒」はそれ自体で黒くなるのではなく、タンニン(渋み)に反応することでより黒く発色します。作品の素材となる樹木はそれ自身がタンニンを生成しますが、樹種の違いによって、また同じ樹種でも、環境に応じて凍結や病害虫から身を守るために生成するタンニンの量が変化します。そのため、「お歯黒」によって個々の作品に現れる色は、そこで育った木にしか出せない色であり、生きてきた証なのです。
 
役目を終えた木々の生きた証と、西山が追い求めるおもかげが、残像として交差し浮かび上がる。そんな西山の作品を是非、ご高覧ください。
 
[アーティストステートメント]
「本当は“美しさ”ではないことはわかっている。
  おそらく言葉では表現できない。
   人を狂わせる造形、私はそれを彫刻で表現したい」

 25歳のある日、50歳だった父が心筋梗塞で他界した。人はいつか必ず死ぬ、頭ではわかっていても、あれはつらい出来事だった。今でも火葬炉に入れられる父の姿が脳裏に焼き付いている。2度ほど焼き時間が延長され、炉から出てきた遺骨は骨壺には収まらないほど立派で、この世のものとは思えない美しさをまとっていた。私は気が狂いそうであった。遺骨を美しいと思うことで必死に正気を保っていたのかもしれない。父に兄弟はなく、父方の祖父母が健在だったこともあり、その後続けて祖父母を見送った。
 私はいつの間にか、木を燃やして造形し、石灰を吹き付けて作品としていた。それが自然だった。遺骨の美しさを追い求めていたのか、私自身を正常に保つためにやっていたのか、どちらにしても、あの焼き場で全身に感じたものは、私の制作を大きく変えた。
 そこから月日は流れ、結婚し子どもが生まれるかという頃、私の気持ちに大きな変化があり、木を燃やすことに違和感を禁じえず、続けられなくなった。ただ気持ちは晴れやかで「赦された」とでもいった気分だった。
 私は木を燃やすことをやめ、燃やすための自作の道具を材料とし、Self Portraitである『像1』を作った。自分なりの供養だった。こうして『像』シリーズは始まった。

 私は、実は焼き場で見たものが美しさではないことがわかっている。ただ便宜上美しさと伝えてはいるが、あの状態はおそらく言葉では表現できないものだった。私はその言葉にできないもの、人を狂わせるほどのものを彫刻として表現したい。
 
西山大基
 
『像213』 、2026、H550×W100×D56mm、織機だったものの廃材
 
『像183』 、2025、H275×W225×D90mm、ワリンバの材料の余りより
 
[アーティストプロフィール]
西山大基/Daiki Nishiyama
■略歴
1982年
生まれ
2008年
武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科木工専攻卒業
2010年
東京藝術大学大学院美術研究科美術教育修了
 
■展示歴
個展
2025年
西山大基「monologue」 Miaki Gallery
2024年
西山大基展 ギャラリーアートポイント
2018年
西山大基彫刻展 -像- ギャラリーオカベ
2013年
西山大基彫刻展 -あかし― ギャラリーオカベ
グループ展
2025年
西山大基・梶原康紀二人展 銀座蔦屋
2024年
#3.5展 Miaki Gallery
 
Tokyo International Art Fair 2024
 
Art&Graphic exhibition (2024.October vol.2) RECTO VERSO GALLERY
2023年
SpectrumⅠ GALLERY ART POINT(2019~)
2021年
Tokyo International Art Fair 2021
2020年
Art Wave Exhibition vol.58 ~創造のイノベーション~ RECTO VERSO GALLERY
2019年
木のものづくり探訪 20人の仕事 リビングデザインセンターOZONE
2019年
美術教育の森 東京藝術大学大学美術館
その他多数
 
[販売について]
作品は銀座 蔦屋書店店頭、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL」でも一部販売いたします。
店頭:6月27日 (土)  10:30~販売開始
オンライン:6月29日(月) 10:30~販売開始
※作品はプレセールスの状況により展覧会会期開始前に販売が終了することがあります。
 
\オンラインストアで購入する/
2026年6月29日(月) 10:30~販売開始
 
  • 会期 2026年6月27日(土) - 2026年7月24日(金)※終了日は変更になる場合があります。
  • 時間 10:30~21:00※最終日は17時まで
  • 場所 銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前
  • 主催 銀座 蔦屋書店
  • 問い合わせ先 03-3575-7755
mail

メールマガジンで、イベント·フェア情報をいち早くお届けしています。ぜひご購読ください。

メルマガ登録はこちら

SHARE

一覧に戻る

RELATED EVENT

RELATED ITEMS