【展覧会】東慎也「The limits of lying flat」
東にとって初の作品集刊行を記念して開催する本展では、新作を中心に全11点を展示します。展覧会タイトルの「The limits of lying flat」は、「躺平(Tang Ping/寝そべり)」という中国の社会現象から引用しています。競争や成長の論理から距離を置こうとするその姿勢は、現代社会への静かな抵抗と捉えられています。しかし本展が目を向けるのは、その態度そのものの限界です。私たちは本当に社会から離れることができるのか。あるいは、何かを拒絶しようとすること自体が、すでにその対象との関係のなかにあるのではないか。そうした問いが作品を通して提示されます。
また、出展作である《Knowledge》 は、本を読む人物と燃やす人物が描かれた「焚書(ふんしょ)」を想起させる構図となっており、人間が知識や歴史、価値観とどのように向き合い、ときに崇拝し、ときに破壊しようとしてきたのかを示唆しています。これまで東の作品は男性性や弱さをめぐる文脈から語られることもありましたが、本展はそうした解釈を引き受けながら、それだけでは捉えきれない人間存在の複雑さへと視野を広げる試みでもあります。
東は2026年3月に京都 蔦屋書店でのグループ展に参加したほか、近年はパリや上海での個展など、国内外で発表を重ねてきました。2025年のArt Basel Hong Kongではソロブースでの発表も行い、高い評価を獲得しています。これまで積み重ねてきた実践を振り返りながら、その先にある新たな問いへと向かう東慎也の現在地を紹介します。


東が現在の作風に落ち着いた2019年以降、2025年の制作作品まで82点を掲載。巻末には2024年に国立西洋美術館で初の現代美術展を企画した、主任研究員・新藤淳による作家論を掲載。東の作品理解に欠かすことのできない「ユーモア」について論考しています。

発行:カルチュア・コンビニエンス・クラブ
発売:光村推古書院
価格:4,950円(税込)
発売日:2026年6月27日(土)
仕様:116ページ、A4変型、上製本
ISBN:978-4-8381-9875-7 C0071
ご購入はこちら:https://www.amazon.co.jp/dp/4838198752




東慎也(Azuma Shinya)
1994年 大阪府生まれ
2018年 京都造形芸術大学美術工芸学科油画コース 卒業
2020年 京都造形芸術大学大学院ペインティング領域 卒業
2025年「マジックサークル —究極召喚—」EUKARYOTE(東京)
2025年「身体突破」Bao Room by Bao Foundation(上海)
2024年「夜露死苦」Galerie Marguo(フランス)
2023年「テレポーテーション:ザナルカンド⇆レストルーム」rin art association(群馬)
2022年「shame〜逃れられず、MAN〜」COHJU(京都)
2021年「密林からのナックルボール」EUKARYOTE(東京)
2019年「Human. Human? Human!」COHJU(京都)
2026年「Interwoven Chapters」京都 蔦屋書店 エキシビションスペース(京都)
2025年「明るい豊作」HEIGEN/KOGEN(愛知)
2025年「CHOCOPEN プロジェクト」UNKNOWN HARAJUKU(東京)
2024年「アールシー陶器市」RC HOTEL(京都)
2024年「幸ーHAPPYー」COHJU(京都)
2024年「令和5年度 新収蔵品展」豊田市美術館(愛知)
展示作品は、会場にて2026年6月27日(土)11:00より販売を開始します。
※プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
また、刊行を記念して販売する限定25部のドローイング作品つき特別限定版作品集は、アートのECプラットフォーム「OIL」にて、2026年6月24日(水)15:00から7月15日(水)18:00まで抽選受付を行います。
詳細が決定しましたら、本ページにてお知らせいたします。
6月26日(金)18:00~20:00 ※作家在廊、どなたでもご参加いただけます。
[トークイベント開催のお知らせ]
6月27日(土)開場13:30 開演14:00、15:00頃終演予定
登壇者:東慎也、新藤淳(国立西洋美術館 主任研究員)
※入場無料。直接会場にお越しください。
- 会期 2026年6月27日(土)~7月15日(水)
- 時間 11:00~20:00 ※最終日のみ18:00閉場
- 場所 銀座 蔦屋書店(GINZA ATRIUM)
- 主催 銀座 蔦屋書店
- お問い合わせ info.ginza@ccc.co.jp