【トークイベント】【第７回 古典にふれる】「ART歌舞伎 花のこゝろ」DVD＆Blu-ray発売記念 歌舞伎俳優 中村壱太郎

みなさまは「古典」というと、何を思いおこしますか？
万葉集や源氏物語などの古典文学でしょうか。
それとも能楽や歌舞伎といった古典芸能でしょうか。
今も息づく「日本文化」の源流には必ず「古典」があります。

 

銀座 蔦屋書店の大切にしているテーマのひとつに「日本文化」があります。これまでも本棚やフェア、イベントを通して、その素晴らしさを提案してまいりました。しかしながらイベントに関しては、昨今インスタライブが中心となっておりましたが、このたび久々に「古典にふれる」機会をつくることが叶いました。

 

シリーズイベント「古典にふれる」第７回目は、歌舞伎俳優 中村壱太郎さんをお迎えします。

 

2020年4月、当時予定されていた全ての歌舞伎の劇場公演が中止となり、歌舞伎関係者は表現の場を失いました。「なぜ我々は表現するのか？」それを考えざるを得なかった一度目の緊急事態宣言下で、壱太郎さんが主宰となり「ART歌舞伎」を企画、立案しました。「世界中の劇場以外の場所で歌舞伎を楽しんでもらうには」というコロナ流行以前からの伝統芸能が抱える課題にも挑む、満を持しての作品製作となったのです。

 

本作は、わずか２ヶ月の製作・稽古期間を経て、東京・靖國神社の野外能舞台での撮影の後、2020年7月12日から有料配信公演という形で、「ご自宅で楽しめる歌舞伎」として発表。口コミにより評価され、2021年には全国5都市6劇場の映画館で上映され、同年9月にはカナダで開催されるファンタジア国際映画祭の招待作品に選出されました。

 

コロナ禍において求められた「最少人数での出演」「台詞の無い演出」「歌舞伎の本来の拵え（化粧）と衣裳を使用しない」という条件下で、選りすぐりの歌舞伎俳優、日本舞踊家、邦楽演奏家、ヘアメイク、衣装、フラワークリエイター、映像、照明、レーザー、音響のプロフェッショナルたちが集結し、まるでジャズのインプロヴィゼーション（即興演奏）のように、呼吸を合わせてつくりあげられた「ART歌舞伎 花のこゝろ」。この作品には、人間の営みの中でこれまで普遍的に継承されてきた、「祈り」「男女の出会いと別れ」「輪廻転生」が描かれています。

 

この度、「ART歌舞伎 花のこゝろ」がDVD、Blu-rayとして発売されました。その記念として中村壱太郎さんをお迎えして、２年の時を経ても色あせることのない舞台について、お話をうかがいます。そのようなお話とともに、壱太郎さんが思い描く未来についてもお話をうかがいたいと思います。

 

伝統を受け継ぎ未来を切り開く、次世代の歌舞伎俳優のお話を聞くことができるこの機会、皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

 

[登壇者プロフィール]
中村 壱太郎 (なかむら かずたろう)

1990年生まれ、東京都出身。
中村鴈治郎の長男。祖父は四世坂田藤十郎。母は吾妻徳穂。
1991年11月京都南座『廓文章』の藤屋手代で初お目見得。
1995年1月大阪中座『嫗山姥』の一子公時で初代中村壱太郎を名のり初舞台。
2010年3月京都南座で『曽根崎心中』のお初に役柄と同じ19歳で挑む。
2014年9月日本舞踊の吾妻流七代目家元吾妻徳陽を襲名。
近年では『金閣寺』の雪姫、『吉田屋』の夕霧など大役を勤める。
女方を中心に歌舞伎の舞台に精進しつつ、2016年8月新海誠監督作品、映画「君の名は。」ではヒロイン三葉と四葉の姉妹が舞う巫女の奉納舞を創作。
2020年7月新感覚の歌舞伎とアートのコラボからなる配信公演「ART歌舞伎」を上演。
その後、海外での配信も行われ、2021年5月より映画館公開も決まり注目を集めている。
2021年6月現代劇「夜は短し歩けよ乙女」先輩役にて主演を勤める。

 

 

[開催会場]
会場：銀座 蔦屋書店　BOOK EVENT SPACE

定員：40名　先着お申し込み順

※オンライン配信はございません。

 

[参加条件]
イベントチケット予約・販売サービス「イベントマネージャー」にて、以下をご購入いただいたお客様
 

[イベントのお申込み]

【お申込み締め切り日時】

2022年6月26日(日)　18:00まで