【展示】岩井秀樹作品展「雪・月・花」

日本文化
2022年12月26日(月) - 01月15日(日)
書家・岩井秀樹による作品展「雪・月・花」を2022年12⽉26⽇(月)より店内インフォメーションカウンター前で開催します。
銀座 蔦屋書店は、アートと日本文化をテーマとする書店として、様々な企画を行っています。日本文化においては、「日本刀」「現代陶芸」「仏像」、そして「書」も日本独自の芸術と捉え、「アートのある暮らし」を提案しています。
この度、12月26日(月)より書家・岩井秀樹よる作品展「雪・月・花」を開催します。

岩井秀樹は平安時代から伝わる「仮名」の美しさに魅せられ、20歳の時に書家・東山一郎氏に師事して仮名を学びました。作家活動においては日展特選2回や読売書法展準大賞2回など数々の賞を受賞し、読売書法会常任理事など数々の役職をつとめながら、自ら主宰する教室や大学で後進の指導育成にも力を注いでいます。

本展では、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて僧侶・歌人として活躍し、歌集『山家集』を遺した西行(1118~1190)、「小倉百人一首」の撰者である藤原定家(1162~1241)、曹洞宗の開祖であり、多くの歌も遺した道元(1200~1253)の歌の中から、日本の四季を表現する雪・月・花を題材にした歌を選び、制作された作品が並びます。美しく優雅に書かれた仮名には、岩井がつくりだす日本人ならではの美意識や季節感が凝縮されており、その背景となっている料紙や表具が、仮名の世界観に一層の奥行きや立体感を与えています。
ぜひ会場にて、岩井秀樹による仮名の美をご堪能ください。
 
 
[展示に寄せて]
中国・朝鮮半島を経て日本にもたらされた漢字、その漢字を元に私たち日本人は「ひら仮名」を発明しました。
900年ほど前に書き残された「仮名」、それらを前にした時、小さくても静かで凛とした佇まいに読めなくとも目を奪われ心惹かれます。その美しさは、今も日本人の心の根底に脈々と引き継がれている美意識に他ならないでしょう。
仮名の特徴は、美しい連綿と墨色の変化、散らし書き、そこから生まれる日本独特の間(ま)ではないでしょうか。それらを駆使して表現した仮名に、料紙が背景となり一体化して奥行や広がりを加味してくれます。
仮名作品における料紙は、日本庭園の借景の役割に類似していると言っても過言ではありません。
平安時代の「仮名」をオマージュし、寄り添いながら昭和・平成・令和の時代を生きて来た私の来し方、それが自然に滲み出た「仮名」、「古典に立脚した現代の仮名」を模索し続けています。
この度は、日本の四季を表現する「雪・月・花」の歌を題材に制作いたしました。墨、料紙、表具が織り成す「仮名の美」をご覧ください。

岩井秀樹
 
[アーティストプロフィール]
岩井秀樹

1955年東京生まれ。
漢字書家の家に生まれ、20歳の頃より東山一郎に仮名を学ぶ。
日展、読売書法展、謙慎書道展を中心に作家活動を行うかたわら、
自らの主宰する教室や大学教育で後進の指導育成にも力を注いでいる。

【現 在】
日展会友(無鑑査)
読売書法会常任理事
謙慎書道会常任理事
聖徳大学教授
【受賞歴】
日展特選2回(2017年・2021年)
読売書法展準大賞2回(2013年・2017年)
謙慎書道展梅花賞2回(1993年・1994年)
 
 
[販売について]
銀座 蔦屋書店店頭、オンラインストアにて12月26日(月)10時半より販売開始
※オンラインストアの販売日時が変更になりました。
詳細は本ページにてお知らせいたします。
 
※作品の一部をオンライン販売開始しています。
 
\オンラインストアで購入する/
 
 
  • 会期 2022年12⽉26⽇(月)〜2023年1月15⽇(日)※終了⽇は変更になる場合があります。
  • 時間 当店Webサイトをご確認ください。
  • 会場 銀座 蔦屋書店インフォメーションカウンター前
  • 主催 銀座 蔦屋書店
  • 協⼒ 芸術新聞社
  • お問い合わせ 03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp
mail

メールマガジンで、イベント·フェア情報をいち早くお届けしています。ぜひご購読ください。

メルマガ登録はこちら

SHARE

一覧に戻る

RELATED EVENT

RELATED ITEMS

STORE LIST

ストアリスト