【新連載】Vol.0 はじめまして222です

【222 ツーツーツー】とは
代官山 蔦屋書店2号館からお届けする不定期プロジェクト。
若手2名(2組)の組み合わせをキュレーションし、その展示の企画から終了後までのプロセスを記録する試み。
互いの問いや表現が響き合い、立ち現れる何かを繊細に拾い、次の表現につなげていきます。

企画:古屋涼子(代官山 蔦屋書店)、高田唯・高田舞(Allright Graphics) ロゴ:平山昌尚

これは、発信を始めた時(2023年8月)の紹介文。

2023年の春を過ぎたあたりから、パンデミックの収束によって解放的になる一方で、明らかになって行く現実がどっと目の前に広がり、変化を余儀なくされて行く流れが世界中で始まったように思う。
アートやデザインに限って言うと、ある長く続いたギャラリーが閉まることになり(正確には場所を移すことになった)、先人たちが継続してきたことがふっと途切れてしまいそうだと、深いところが反応した。この感覚のことを不安と呼んでもいいかもしれないけれど、どちらかと言うと、とにかく動かなければ、と言う小さな衝動。

この小さな感覚を企画者の3人が同時に感じたこと。
これが222のスタート。

代官山 蔦屋書店というギャラリーではない公共の小さなスペースを使って(222の展示の場所は流動的で、その時、そのアーティスト達に合った場所を活用する予定なので規定が何もない)、できるだけルールを作らないで、あらゆる可能性を発見しながら進めて行くこと。そのプロセスをみんなで味わいながら記録をすること。決まっているのはそのくらいだ。

紹介文にある「若手」と言うくくりについては曖昧で、社会的に表現活動を始めて、10年未満、といった感じ。
試行錯誤をしている途中、或いは、少し何か見えてきたところ、みたいな場所にいる人々のこと(本質的には死ぬまでそうだけれど!)。今それに静かに向き合っている人の「今の表現」をどう見せて行くかを一緒に考えたいし、何よりもそれについて対話をして行きたい。
そこで発せられる言葉にどう反応できるか、それ以上にその人たらしめる言葉を発してもらえる関係性を結べるか、信頼してもらえるのか、自分たちこそ向き合わないといけないことがたくさんあるんだろうなと思う。

このブログでは、その軌跡をシェアするとともに、続けて行く過程において、常に変化して行くことへの挑戦も記録できたらと思う。

最後に、活動をスタートする時にお披露目した、宣言のような文章を載せておきます。みなさま、これからどうぞよろしくお願いします!

微細な震えが
波紋のように広がって
ゆったり景色を変えて行くような
柔らかく小さな活動をはじめます

波紋の先ではなく
波紋自体を見つめ
その揺らぎを今感じること

そのことを味わい
分かち合い
記録する行為が222です

波紋の先に現れる何かを
共に楽しみに待ちましょう


【プロフィール】
222 (ツーツーツー)
代官山 蔦屋書店の建築・デザインコンシェルジュとして日々企画展を運営する古屋涼子、グラフィックデザインのかたわら多くのイベントや企画展/個展を開催してきたAllrightの髙田唯/髙田舞を中心としたプロジェクトチーム。ロゴは平山昌尚。このブログでは、222でキュレーションした展示における様々な対話をアーカイブしていきます。 Instagram:https://www.instagram.com/222_two.two.two/

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