2020年6月に創立80周年を迎えた木工家具メーカー株式会社天童木工が、昨年より取り組んできた「TENDO in JAPANESE MODERN／80 PROJECT」。

その一環として、同社のこれまでの歩みを年代順に辿りながら、様々な建築家やデザイナーと協業してきた数々の仕事を「天童木工とジャパニーズモダン」として一冊の書籍にまとめました。

本書では製品や納入物件事例など、膨大なアーカイブから選りすぐったビジュアル資料を掲載するとともに、過去に家具製作を共にしたデザイナーや関係者のインタビューを多数収録し、同社が作り上げてきたものの価値を現代の視点で再評価します。

また、プロジェクトのメインコンテンツとして、天童木工の今を物語る新たな家具開発も同時に進めてきました。

新たにデザインを依頼したのは、世界的に活躍する建築家の中村拓志氏、国内外のインテリア、家具、プロダクトデザインの仕事で注目を集める熊野亘氏、インテリア・建築から家具・プロダクトに至るまで多岐に渡るデザインを手がける二俣公一氏の3名。

代官山 蔦屋書店では7月7日(水)より、一般発売に先駆け、2号館 建築・デザインフロアにて3氏の新作家具をご覧頂けるエキシビションを開催しています。

この度、新作家具のお披露目と書籍発刊を記念し、トークイベントを開催します。

ゲストには新作家具を手掛けたデザイナーのひとり、建築家の中村拓志氏をお呼びします。
いずれの作品も独創的で、しかし地域の固有性や利用者に寄り添う姿勢という点で共通の哲学をもち、なにより、建築と身体との関係を探るという大きなテーマが宿る、中村氏の建築。

設計では座るという行為を常に大切にしてきたという中村氏と、天童木工の歴史を振り返りながら、建築で大切にしていることや、建築における家具の考え方など、その建築理論についてお話し頂きます。

また、後半には今回の新作家具開発を担当デザイナーとして支えた、天童木工の松橋孝之氏にも同席していただき、中村氏の新作「Swing chair」開発の舞台裏についてお伺いします。

進行は書籍「天童木工とジャパニーズモダン」の編集・執筆を担当した、建築、デザイン、アートなどのジャンルで活躍するフリーランス編集者の山田泰巨氏が務めます。

 

 

本オンラインイベントにお申込みのお客様は、イベント終了後、一定期間イベントのアーカイブ配信をご視聴頂けます。
日時にご都合がつかない場合や、もう一度見たい場合などにご利用ください。
なお、イベント終了後は、アーカイブ配信のみの販売等はございませんのでご注意ください。
アーカイブ配信視聴方法につきましては、対象商品をご購入のお客様あてに、配信準備ができましたら、Peatixよりメッセージをお送りさせていただきます。
 

代官山 蔦屋書店主催のオンライン配信イベントは、Zoomのウェビナー機能を使ってライブ配信をいたします。
【プロフィール】
中村 拓志 (なかむら・ひろし）
1999年明治大学大学院理工学研究科建築学専攻博士前期課程修了。同年「隈研吾建築都市設計事務所」入所。2002年「NAP 建築設計事務所」を設立し、現在に至る。地域の風土や産業、敷地の地形や自然、そこで活動する人々のふるまいや気持ちに寄り添う設計を信条としている。
https://www.nakam.info/

松橋 孝之 (まつはし・たかゆき）
1985年 、宮城県生まれ。2009年 、東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻修了を経て天童木工入社。天童木工の現在と未来を担う現役のインハウスデザイナー。Roll Press Woodを用いたシリーズ「bambi」、スポーツ施設のためにデザインした特注品をのちに一般向けに調整のうえ製品化した椅子「Ripple」などを手掛ける。近年は天童木工の担当デザイナーとして清水久和の「ラケットチェア」や小林幹也の「DAN」シリーズ、そして熊野亘「PLYPLY」、二俣公一「SAND」、中村拓志「Swing chair」を実現までまとめあげてきた。

ファシリテーター
山田 泰巨 (やまだ・よしなお)
ライター・編集者。
雑誌『商店建築』『Pen』編集部を経て、現在はフリーランスの編集者として、男性誌・女性誌・インテリア誌など数々の雑誌で編集・執筆。また雑誌のみならず、編集力を生かし店づくりや展覧会の企画協力など幅広く活躍。