フランス人アーティスト、ジャン・ジュリアン（Jean Jullien）による、作品集『JEAN JULLIEN: MERMED 1』。
本書は、フランス・リヨンのアートギャラリー、「ギャルリー・マズレル（Galerie Masurel）」に作者が立ち寄るかたちで展開していく、芸術的な旅路を辿る第一章です。

新刊『JEAN JULLIEN: MERMED 1』の刊行を記念し、代官山蔦屋書店では、ジャン・ジュリアンによるサイン会と刊行記念フェアを開催いたします。

【サイン会イベント】
日時：12月13日(土) 14:00〜16:00
場所：代官山 蔦屋書店 2号館1階 アートカウンター

■参加方法
新刊『JEAN JULLIEN: MERMED 1』のご購入でご参加いただけます。
＊当店で書籍を購入されたレシートをお持ちください。

【書籍内容】
深い感情の層を帯びたこの絵画の旅、その道程はブルターニュのビグダン地方から始まる。作者が深い愛着を抱くこの土地は、色彩と自然の要素を通して、絵画の中に姿を現している。その旅はフランス、イタリア、ギリシャへと地中海沿岸を辿り、やがて海は、知と神話のかたちを共有する想像上の世界を投影するスクリーンへと変わっていく。
ページを進むにつれて、物語は象徴的な「どこか」へ向かう。古代ギリシアとその文明への言及が見て取れ、それらは作者が過去と現在を結び付けるための拠り所となっている。
造本は、地中海を題材にした絵画の展示風景と、作者のスケッチブックを対峙させるように提示する、実験的なブックデザインに仕上がっている。スケッチブックの複製と絵画を行き来しながら、読者は作者とともに、作者が出会い、見つめ、思い描いた世界を本の中で旅する。
フランス人キュレーターでありジャーナリスト、出版者であるマルタン・ビザノー（Martin Bethenod）との対談を巻末に収録、ドローイングとペインティングの関係を手がかりに、作者の関心や制作方法を紐解く。

 

【プロフィール】
Jean Jullien（ジャン・ジュリアン）
パリを拠点に活動するフランス人グラフィックアーティストです。
ナント出身のジャンは、カンペールでグラフィックデザインの学位を取得した後、ロンドンへ移りました。
その後、セントラル・セント・マーチンズ（2008年）とロイヤル・カレッジ・オブ・アート（2010年）を卒業しました。
彼の表現活動は、絵画やイラストレーションから、写真、映像、コスチューム、インスタレーション、書籍、ポスター、衣服まで多岐にわたり、一貫性がありながらも多彩な作品群を生み出しています。
ジャンの作品は、パリ、ロンドン、ブリュッセル、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコ、ベルリン、東京、ソウル、シンガポールなど、世界各地の美術館やギャラリーで展示されています。