【イベント】ケアと演技――「嘘vs.本当」をぶっこわす一日。 出演:竹中香子・岡本優・太田信吾・信田さよ子・向谷地生良・小川公代・佐伯胖・矢野勇樹・白石正明
【概要】演技はいつも嘘に紐づいています。特にケアの世界では、「演技でやっても嘘はすぐバレる」と言われたり。逆に、嘘も方便とばかりに過剰に持ち上げられたり。しかし、「嘘か本当か」しかない世界って息苦しくないですか?
むしろ演技は、こうした評価の視線の外に出て、「複数の真実」を担保するための装置ではないでしょうか。一人一人の「その人なりの本当」を大切に扱うのがケアならば、複数の真実を共存させる技術もまた必要になってくるはずです。
このイベントは「演技は、バラバラなまま共に居るためのインフラである」と語る竹中香子さん(「シリーズ ケアをひらく」最新刊の『ケアと演技』著者)のファシリテーションのもとに行われます。演技の「えん罪」を晴らし、自由を満喫できる楽しい一日になるでしょう。 ぜひお気軽にご参加ください。
※竹中香子さんの『ケアと演技』(シリーズケアをひらく)は、11月下旬発行予定です。
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【プログラム】
12:30~13:00 【オープニングアクト:「子宮内膜チョコレート」】岡本優×太田信吾
竹中香子さんが子宮内膜症の痛みについて書いたテキストをもとに、ふたりの演者がその痛みを想像し、身体を使って演じるパフォーマンス。演技についての固定観念を揺さぶるところから、一日をひらきます。
助成・レジデンス協力:Dance Base Yokohama
※オンライン配信では、カメラの画角の都合により、出演者が一時的に画面に映らない場合がございます。あらかじめご了承ください。
13:00~13:30 【イントロダクション】 竹中香子×白石正明
13:30~14:45 【参加者体験型ワークショップ:誰かに「わたし」を貸してみる】
ファシリテーター:竹中香子
たまには「わたし」を誰かに預けて、休憩してみませんか? このワークショップは、3人一組で行います。自分のケアの経験を語り、それを別の参加者が「わたし」の物語として語れるよう耳を傾けます。「誰かを演じる/誰かに演じられる」という体験を通して、演技のケア的側面を考えます。
※オンライン配信では、岡本優さん、太田信吾さんと参加者(事前許諾済み)の方とのワークショップの様子をご覧いただきます。
14:45 ~15:15トイレ休憩+おやつタイム(30分)
15:15~16:15 【対談:共感から遠く離れて】 信田さよ子×向谷地生良
映画のシーンを組み立てるように、想像力を全開にしてクライエントの話を聞くという信田さん。その人が棲んでいる空想世界という舞台の上に、ひょいとおじゃまする向谷地さん。「共感」から遠く離れたふたりの共通点は、演劇空間を立ち上げるような話の聞き方なのかもしれません。
16:15~16:30 休憩(15分)
16:30~17:30 【キミちゃん劇場:『ゆっくり歩く』を本人が演じなおす】 小川公代✕竹中香子
小川さんのいう「多孔的な自己」に、演技観を大きく揺さぶられたという竹中さん。それは「演じること」とどうつながるのでしょうか。後半は、小川さん自身の経験が綴られた『ゆっくり歩く』に収められた会話を、ふたりが実際に演じてみます。書かれた「わたし」を本人がもう一度演じるとは,どんな体験なのでしょう。
17:30~17:45 休憩(15分)
17:45~18:45 【鼎談:ケアとPlaying――キーワードは中動態】 佐伯胖✕矢野勇樹✕竹中香子
『子どもの「遊び」を考える――「いいこと思いついた!」から見えてくること』(北大路書房)は、遊びを通して中動態に迫る画期的な本です。同書を演劇の本として読んだ竹中さんが、その編者(佐伯さん)、著者(矢野さん)とPlayingについて語り合います。そう、Playingとは「遊び」であり「演技」だったのです。
18:45~19:00 【グループで感想を語り合う】
※オンラインでは休憩時間となります。
19:00~19:30 【質問や共有の時間】
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※アーカイブ配信もご覧いただけます。
※途中入退室自由。
※サイン本はイベント終了後に発送します。
※アーカイブ配信もご覧いただけます。
イベントチケット予約・販売サービス「Event Manager」にて、いずれかの対象商品をご購入いただいたお客様がご参加いただけます。
受付締め切り: 2026年12月13日(日)12:30まで
竹中香子(たけなか・きょうこ)
プロデューサー・俳優・演劇教育者。日本人として初めて仏国立高等演劇学校に合格し、俳優及び演劇教育者国家資格を取得。2024年、初の戯曲『ケアと演技』を執筆し、さまざまな都市で上演を重ねる。2025年、家でのケアの物語を紡ぐ 『サテライト・コール・シアター』(BUG)を制作。パリと東京を拠点に、太田信吾監督作品すべての海外展開プロデュースと並行し、「演技を、他者を想像するためのツールとして扱うこと」をモットーに、アートプロジェクトの企画を行う。初の著作が『ケアと演技』(医学書院)。
岡本優(おかもと・ゆう)
ダンサー、振付家、DJ。クラシックバレエをベースに、ストリートなど多様な身体性を取り入れた表現を行う。フランスでのレジデンスを経て以降、ウェルビーイングや解放をテーマに、身体や声色を変化させながら歌や言葉を使った創作を探求。特別支援学級や日本国内各地でのワークショップなども行う。横浜ダンスコレクション2019にて在日フランス大使館賞 ヴァンクリーフ&アーペル賞、シビウ国際演劇祭賞を受賞。
太田信吾(おおた・しんご)
映画監督、俳優。初の長編ドキュメンタリー『わたしたちに許された特別な時間の終わり』(2013年)が山形国際ドキュメンタリー映画祭をはじめ、世界12カ国で上映。その他、監督・主演作に劇映画『解放区』『想像』。最新作は『沼影市民プール』。チェルフィッチュ『三月の5日間』香港公演(2010年)で初舞台、俳優としても活動。出演作にKAATプロデュース『未練の幽霊と怪物』など。
信田さよ子(のぶた・さよこ)
原宿カウンセリングセンター顧問。アルコール依存症、摂食障害、ドメスティック・バイオレンスなどの問題に取り組む。日本公認心理師協会会長を経て本年6月より相談役。『アダルト・チルドレン』(学芸みらい社)『DVと虐待』(医学書院)『依存症』(文春新書)『母が重くてたまらない』(朝日文庫)『家族と国家は共謀する』(角川新書)『溺れながら生きる』(文藝春秋)ほか著書多数。
向谷地生良(むかいやち・いくよし)
小川公代(おがわ・きみよ)
専門はロマン主義文学、および医学史。著書に『ケアの倫理とエンパワメント』『ケアする惑星』『翔ぶ女たち』(以上講談社)、『世界文学をケアで読み解く』(朝日新聞出版)、 『ゴシックと身体』(松柏社)、『ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる』(岩波新書)、『ゆっくり歩く』(医学書院)など多数。NHK「100分de名著」では、ブラム・ストーカー『ドラキュラ』を解説。
佐伯胖(さえき・ゆたか)
東京大学・青山学院大学名誉教授。主な著書:『学びの構造』(東洋館、1975年)、『「わかる」ということの意味』(岩波書店、1983年)『「きめ方」の論理』(東京大学出版会、1980年;ちくま学芸文庫、2018年)、編著『子どもの遊びを考えるー「いいこと思いついた!」から見えてくること』(北大路書房、2023年)、ほか。近刊に『「教育とは何か」を問い続けて』(北大路書房、2026)
矢野勇樹(やの・ゆうき)
青山学院大学卒業後、2021年に田園調布学園大学大学院子ども人間学研究科修了。修士(子ども人間学)。冒険遊び場の職員だった経験をもとに、「中動態」などの概念を参照しながら書いた修士論文が、佐伯胖編『子どもの遊びを考える』に掲載された。現在は、埼玉県を拠点とする造園会社にて、剪定、特殊伐採業務に従事。また、NPO法人AIKURUにて、中高生・若者の居場所づくりスタッフを担う。
白石正明(しらいし・まさあき)
企画協力:白石正明
【お申込みにあたっての注意事項】
・チケットは一日を通してご参加できますが、途中入退室可能です。 ・プログラムの一部でグループワークを予定しておりますが、任意参加となっておりますので、安心してご参加ください。
【アーカイブ配信のお知らせ】
日時にご都合がつかない場合や、もう一度見たい場合などにご利用ください。
アーカイブ配信視聴方法につきましては、準備ができ次第、対象商品をご購入のお客様あてにメッセージをお送りさせていただきます。
- 会期 2026年12月13日(日)
- 時間 12:30~19:30(12:15開場)
- 問い合わせ先 daikanyama.tsutayabooks.onlineevent@ccc.co.jp
- 場所 代官山 蔦屋書店 3号館2階 イベントスペース・オンライン
- 主催 代官山 蔦屋書店