【フェア】DJカルチャーとクラブ・ミュージックの100年史~『そして、みんなクレイジーになっていく 増補改訂版』発売記念企画~

音楽
2025年03月03日(月) - 03月16日(日)

伝説の名著が、新訳・大幅増補で復活。

クラブ・ミュージックとDJカルチャーの100年を描いた金字塔、『そして、みんなクレイジーになっていく』が、直近20年のシーンを加えた増補改訂版として再登場。

これを記念し、「DJカルチャーとクラブ・ミュージックの100年史」フェア を開催。
時代ごとのムーブメントやシーンを象徴するレコードやさらに深堀りができるような書籍を厳選し、クラブ・ミュージックの進化を辿る。

 

歴史を知ることは、未来のサウンドを感じること。
このフェアで、シーンの奥深さに "深掘り" してほしい。

 

▾フェアトピックス

〇ノーザン・ソウル

1960年代後半にイギリス北部で発展したノーザン・ソウルは、モータウンやフィラデルフィア・ソウルの影響を受けたアップテンポなソウル・ミュージックを特徴とする。

DJたちはアメリカのレアなソウル盤を発掘し、オールナイト・クラブでプレイ。代表的なクラブには〈ツイステッド・ホイール〉があり、ケブ・ダージらがシーンを牽引した。レーベルでは〈リック・ティック〉や〈レヴィロット〉が特に評価され、エドウィン・スターの「エージェント・ダブル・オー・ソウル」やフランキー・ヴァリの「ユーアー・レディ・ナウ」がクラシックとされる

 

〇レゲエ

ジャマイカ発祥のレゲエは、スカやロックステディを基盤とし、独自のリズムとベースラインが特徴。U・ロイやビッグ・ユースらがリズムに合わせて歌うトースティング技法を広め、ダブの発展に寄与した。

リー・ペリーやバニー・リーなどのプロデューサーが独創的なサウンドを生み出し、ボブ・マーリーらの成功により世界的な音楽ジャンルに成長。UKではスティール・パルスやアスワドが活躍し、パンクやニューウェイヴにも影響を与えた

 

〇ディスコ

1970年代に隆盛したディスコは、ソウルやファンクを基盤にしたダンス・ミュージックで、クラブ文化と密接に結びついた。DJは宗教的な熱気を生み出し、ゲイ・クラブがムーブメントの中心地となった。

商業的な成功を収め、ディスコ・レコードの売上は膨大な市場を形成。ジョルジオ・モロダーの電子的なアプローチや、〈スタジオ54〉のような伝説的クラブがディスコ文化を象徴し、のちのハウスやテクノの発展に影響を与えた

 

〇ハウス

1980年代にシカゴで誕生したハウス・ミュージックは、ディスコの影響を受けながらも電子音楽の要素を取り入れた。フランキー・ナックルズやラリー・レヴァンがシーンを形成し、アンダーグラウンドなクラブで発展。〈ストリクトリー・リズム〉などのレーベルが1990年代のシーンを牽引し、シカゴやニューヨークからヨーロッパや日本へと拡大。UKガラージやテックハウスなど、多くの派生ジャンルが誕生した

 

〇ヒップホップ

1970年代にニューヨークで生まれたヒップホップは、ラップ、DJ、ブレイクダンス、グラフィティの4要素を持つ文化。グランドマスター・フラッシュやカーティス・ブロウが初期シーンを牽引し、1980年代にはRUN DMCやパブリック・エナミーが登場。サンプリング技術の発展により、多彩なビートメイキングが可能となり、1990年代にはギャングスタ・ラップやコンシャス・ヒップホップが台頭。現在も進化を続ける世界的な音楽ジャンル

 

〇テクノ・ミュージック

1980年代にデトロイトで誕生したテクノは、ドラムマシンとシンセサイザーを駆使したミニマルなビートが特徴。デリック・メイ、ホアン・アトキンス、ケビン・サンダーソンが初期シーンを形成し、ヨーロッパでの発展を経て世界的なジャンルへ。1990年代にはUKのLFOや808ステイトが影響を与え、のちにジャングルやドラムンベースへと派生。アンビエント・テクノやインダストリアル・テクノなど、多様なスタイルが誕生

 

〇ジャズ・ファンク

ジャズ・ファンクは1970年代にジャズの即興性とファンクのリズムを融合させたジャンル。グローヴァー・ワシントン・ジュニアの「ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス」や、プレイヤーズ・アソシエーションの「ターン・ザ・ミュージック・アップ」などが代表曲。ディスコとも親和性が高く、クラブDJによってプレイされることが多かった。ファンク・インクの「ファンク・リッキン」などは、ヒップホップのサンプリング・ソースとしても重要視された

 

〇UK ベース

UKベースは、ダブステップやグライムなどUK発祥のベース・ミュージックを総称するジャンル。ストームジーやスケプタがグライムを代表するアーティストとして知られ、ダブステップではスクリームやベンガが先駆者とされる。西ロンドンを中心にブロークン・ビートが発展し、UKジャズやハウスとの融合を見せた。クラブ〈プラスティック・ピープル〉は、ダブステップの聖地として知られ、多くのアーティストに影響を与えた

 

■該当書籍

『そして、みんなクレイジーになっていく 増補改訂版 DJカルチャーとクラブ・ミュージックの100年史』

┗価格:5,500円(税込)

┗発売日:2024年12月27日

┗出版社:DU BOOKS

┗ISBN:978-4-86647-219-5

  • 会場 代官山 蔦屋書店 1号館2階 音楽フロア
  • 会期 2025年3月3日(月)~2025年3月16日(日)
  • 時間 営業時間のとおり(09:00〜22:00)
  • 主催 代官山 蔦屋書店
  • 共催 DU BOOKS/ディスクユニオン 渋谷クラブミュージックショップ
  • 問い合わせ先 代官山 蔦屋書店(03-3770-2525)

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