【イベントレポート】整理収納アドバイザーEmi『わたしがラクする服選び』刊行記念トークイベント

 
11月22日、「見つかる、私たち家族の“ちょうどいい"暮らし。」をコンセプトとした「OURHOME」を主宰する整理収納アドバイザー・Emi氏が、銀座 蔦屋書店の「BOOK EVENT SPACE」にて『わたしがラクする服選び』刊行記念のトークイベント・サイン会を開催した。自分らしく過ごせる“ちょうどいい"服選びなどについて語った。
※本記事は、約40分超のトークイベントの内容を一部抜粋・再編集したものです。

服選びは人生を豊かにする術 
 
Emi: 以前は、私も柄物を着たりしていました。ですが今は、シンプルで柄がほとんどないものばかり持っています。柄がなくて白とか水色とかネイビーの服は、普通の人に見られます。似合っているけど「普通だな」という感じになりがちです。私が心がけているルールは、形がちょっと変な服、形がひとクセある服を選んでいます。
昔よく着ていたカーディガンも、普通な感じがして似合わなくなってきました。よりゆるっとしたもののほうが気持ちが楽ですし、オシャレに見えるかなと思って形がひとクセある服を選んでいます。また、キチッとした形のワンピースですと、硬い印象に見られがちです。そうした点も考えてゆるっとした服を選んでいます。
 

 
Emi氏の新刊『わたしがラクする服選び』
 
パンツは、ウエストが緩いものしか持ちません。スカートも含めて全部ゴム。デニムっぽく見えるものも全部ゴムです。会社員の頃はプレゼンや企業様との商談などが多く、男性を相手にする場面が多かったりして、どちらかと言えば強く見えるようにキチッとした印象の服を着る機会が多かったです。働き方を変え、またそれが似合わなくなってきたので、ウエストは緩いパンツしか持たないと決めました。
目立つストールを着て、「服を変えている」と思わせることもあります。例えば1泊2日の旅行とかだったら、荷物を軽くするために、1日目に着ていたネイビーのワンピースを翌日も着ます。ただちょっと変化しているように見せるために、ストールを持っていって一工夫したりします。白いシャツもストールを変えれば、違う雰囲気に見せられます。
お値段がやや高いストールを買っても、買う服の枚数を少し減らせば金銭的にはとんとんです。そういう風にお金の使い方を少し変えました。

あと私が好きな店は、対象年齢が40〜50代と自分の年齢よりやや高めです。スタッフとその話をしたら「私のお母さんと同じ店に行ってる!」とビックリされました(笑)。そういう店はラインが比較的ゆるっとしていて、かつ生地が良いんですね。そういう店だけをオススメしているわけではありません。年を重ねると、当たり前が当たり前ではなくなってきます。自分がいつも通っている店が本当に自分に合っているのか、考えるきっかけにしていただけたら嬉しいなと思います。
 
オススメは“定点観測"と将来像を描くこと「どんなおばあちゃんになりたいですか?」
 
私は元々オシャレに自信や興味がそれほどなく、服にまつわる本を全然持っていませんでした。そこでまず自分に似合うものを知りたくて、ただただ定点観測をしただけです。
定点観測は、今日からすぐできます。毎日、なるべく同じ場所で同じように服装の撮影をします。自分で撮ってもいいですし、お子さんに撮ってもらうのもいいです。姿見を使って自撮りしてもいいですし、スマホのタイマーを使う方法もあります。
撮った写真をスマホのカメラロールに入れておくと、他の写真にまぎれて振り返るのが難しいです。私は服用の写真フォルダを作りました。あるいは自分専用のインスタのアカウントやLINEで自分専用のグループをつくるのも手です。他人は見れない。自分だけが見る。そこに「これは似合っている」「似合っていない」とかコメントも入れてみるのも良いです。
撮るとき、顔を入れない方が多いと思います。これからぜひ、顔まで入れて撮ってみてください。顔色や口紅、髪型の変化は鏡を見ているだけでは気づきにくいです。頭から足のつま先まで撮って、日々の変化をよく観察してみてくださいね。
 
 
毎日写真を撮るのは大変です。でも毎日、人生の1分を使うだけで人生が豊かになると思ったら、すごく大事な1分だと思います。「今日はちゃんとしていないな」というときも撮る。撮りためて、たまに見返して自分と向き合ってみてください。
今回刊行した本は服選びについてです。服がテーマですが、自分はどうありたいのか、自分はどんな人生を歩みたいのか。結局そこにつながると感じています。それは子供の片付けの本もしかり。写真整理の本もしかり。写真整理のテクニックだけ伝えたいというより、写真のアルバムを通じてどんな人生を送りたいのか、どんな話がしたいのか。全てそこにつながっていきます。
今回の服選びの本も、読んで、定点観測を始めて子供や夫、友人から「最近いい感じだね」と褒めてもらえる瞬間が生まれると自信が湧いてくると思います。服選びも楽しくなってきます。自分自身がどうありたいか、どんな人生を歩みたいのか。壮大な感じもしますけど、考えるきっかけになったら嬉しいです。あなたはどんなおばあちゃんになりたいですか? 一度イメージしてみてください。将来像をイメージすれば、日々のイメージも少しずつ変わってくるかもしれません。

トークイベント後半には、Emi氏が来場者の質問にも回答。人付き合いにおける心がけや収納のマイ習慣を育むコツなどについて語り、来場者らを大いに楽しませた。
 
文:桜井恒ニ

[プロフィール]
Emi
整理収納アドバイザー/「OURHOME」主宰。双子の息子と娘の母。“片づけ"をキーワードに暮らしを提案する。小学3年生で片づけに目覚め、主婦雑誌を愛読して片づけのノウハウを培う。結婚後、2008年から始めた暮らしのことを綴るブログ「OURHOME」が人気に。カタログ通販大手で収納用品のプランナーを8年務めたのち独立。2012年に立ち上げた「OURHOME」を現在は夫婦で経営。「みつかる。私たち家族の"ちょうどいい“暮らし」をコンセプトに、家具やバッグ等のオリジナル商品の開発、レッスン、暮らしに関する情報の発信を行う。その他にセミナーや講演、FUJIFILMと写真整理アプリ「かぞくのきろく」の開発、学研ステイフルと「おかたづけ育(R)」文具シリーズの開発、またマンションプロデュースなど多方面で活躍。“家族のコミュニケーションをつくる"をベースに、さまざまな切り口から企画提案を続けている。著書は『おかたづけ育、はじめました。』『わたしらしさを知る マイノートのつくりかた』(以上大和書房)、『OURHOME  子どもと一緒にすっきり暮らす』『仕事も家庭も楽しみたい! わたしがラクする家事時間』(以上ワニブックス)、『わたしがラクするモノ選び』(主婦の友社)、『親に寄り添う、実家のちょうどいい片づけ』(白夜書房)など全14冊。
 
HP&オンラインショップ: https://ourhome305.com/
ブログ: https://ourhome305yomu.com/
インスタグラム: @ourhome305 / @emi.ourhome
 
 
 

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