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【ブログ meganegoshi】メガネ越し、「めがねと旅する美術展 東京飛地展示@カマタ_ソーコ」に行く

めがねを愛するみなみなさまが、見逃すことができない展覧会が、青森県立美術館を皮切りに、島根県立石見美術館、静岡県立美術館の3館を巡回、開催されます。その名も「めがねと旅する美術展」です。この3館の学芸員さん3人が集まって「トリメガ」という視覚文化研究チームを結成、これまでに「ロボットと美術」展(2010-2011)、「美少女の美術史」展(2014-2015)という展覧会を企画開催してきました。トリメガ結成の目的は、「ジャンルの垣根を超え、広く視覚文化について考察する展覧会の開催」をすること。「めがねと旅する美術」展がトリメガ企画展の第3弾というわけです。「トリメガ」とはトリプルメガネの略だそうで、トリメガメンバーの青森県立美術館の工藤健志さん、島根県立石見美術館の川西由里さん、そして静岡県立美術館の村上敬さんが全員、めがね着用者、かつ、めがねっこを愛している(らしい)ところからこの名前になったそうです。わたしもブログのタイトルに’メガネ’とつけるくらいなので、めがねは大好きで、トリメガさんを知ったときには、勝手に親近感を覚えたとともに、地方の美術館の学芸員さんが横のつながりをもって、展覧会を企画するということにとても興味を持ち、前回の「美少女の美術史」展は3館制覇しました。

トリメガについて語り出すと止まらないので、「めがねと旅する美術展」が開幕したら、改めて書こうと思います。今回は、カマタ_ソーコさんで開催中の「めがねと旅する美術展 東京飛地展」をご紹介します。青森県立美術館で「ラブラブショー2」展が開催された際も、この場所で飛地展示が開催されたので、青森県立美術館とカマタ_ソーコの連動は今回で2回目。ところで、カマタ_ソーコとは、京浜急行空港線 大鳥居駅から歩いて5分ほどのところに位置するPOP UPイベントスペースです。古い倉庫をそのまま使用しているので、いい味を醸し出しています。

東京飛地展示に参加している作家さんは「片岡純也さん・岩竹理恵さん、五島一浩さん、細馬宏通さん、メガネさん、めぐりあいJAXA」の5組。東京飛地展示の企画/キュレーションは、ラブラブショー2展の飛地展示の際と同様に、澤隆志さん。上記のトリメガ結成の目的からもわかるように、めがねと名のつく展覧会であっても、決して、めがねをたんたんと展示しているわけではありません。「めがね」から想起、推測される、さまざまな視覚表現を、作品展示に加え、ライブパフォーマンス、トーク、レクチャーなど、さまざまな方法で探っています。

カマタ_ソーコに足を踏み入れると、メガネさんのポールダンスマシンと衣装の展示、その両脇には、五島一浩さんと細馬宏通さんの作品が出迎えてくれます。

メガネさん「Energetics of desire 発電ポールダンス」 メガネさんは、衣装デザイナーで発電ポールダンサー。今回はメガネさんの発電ポールダンスマシンと衣装が展示されています。長らく、使用してきた、発電ポールダンスマシンがそろそろお疲れモードだったようで、今回の展示を機に、カマタ_ソーコが位置する大田区の工場が新たに発電ポールダンスマシンを作ってくださったとか!!今回の展示は大田区の文化や技術と国内外の芸術表現をつなぐことも1つの目的です。見事、発電ポールダンスマシンを通じて、町工場と現代アートがつながりました。普段は、鑑賞者がポールを自由に回すことができ、ポールダンス発電を実際に体験できます。発電に成功すると、手前のラジオと電球が稼働!アガる!

五島一浩 さん「Stereo Shadow」
映像作家の五島さんの作品。赤と青の電球が隣同士で設置されていて、その明かりでうつしだされる自分の影を、入口で借りた赤青めがねでみると自分の影を立体視できる!!!はしゃぐわたし。いくつになっても、赤青めがねって楽しいですよね(笑)

五島さんはもう1つ、固定された一台のカメラによって撮影された街の映像に、僅かな時間差をつけることで3D化した映像インスタレーション「Shadow Land」も出展されています。

細馬宏通さん 「行動観察研究から」
人間行動学者で滋賀県立大学教授の細馬さんの作品。誰かと同時に動くとき、いつ動きはじめればよいのか、いつはじめるかを、いつ知らせればよいのか?普段、わたしたちがどのようにはじまりのコミュニケーションをとっているのか、はじまりのはじまりを探るべく、2人でテーブルを運ぶ様子をスローモションにして、時間を拡大して、顕微鏡をのぞくように、2人のはじまりのコミュニケーションを観察します。まさに時間の拡大鏡!「めがね」という言葉が、「時間」と「コミュニケーション」にもつながっていくとは!展示は2階に続きます。2階では、片岡純也・岩竹理恵とめぐりあいJAXAのインスタレーションが展開されています。

片岡純也さん/岩竹理恵さん 「Ghost in the Sellotape」インスタレーション めぐりあい JAXA 「月周回衛星「かぐや」の眼」
この「月」は、アートデュオ片岡純也さん&岩竹理恵さんの作品。何かを月に「見立て」ているのですが・・・。ここではネタバレしないでおきますね。アレが月に見えるなんて!!「めがね」をテーマに招聘された5組の作家の作品から、ぐいぐい「みること」の意味を考えさせられ、「視覚」を拡張されてしまいました。東京飛地展示で展示されている作品は、青森、島根、静岡には巡回しません。カマタ_ソーコでしかみることができませんよ!!あなたの「めがね越し」に、この展覧会はどのようにうつるのか。作家とキュレーターの「視覚」への挑戦を、ぜひ、体感してください。銀座 蔦屋書店では「めがねと旅する美術展」の開催を記念して、いろいろな企画を考え中なので、おたのしみに!

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【展覧会情報】
「めがねと旅する美術展」東京飛地展示
日程 : 7月6日~8日・13日~16日・20日~22日
場所 : カマタ_ソーコ (〒144-0047 東京都大田区萩中3-22-7)
入場無料!
WEB : https://takashisawa.wixsite.com/megane
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