【銀座 蔦屋書店 週間ランキング】
写真 (2017年10月1日~10月7日)

週2回書籍の週間ランキングをコンシェルジュの解説付きでお届けします。
10月第1週は、どんな「写真集」がランクインしているのでしょうか。
和書・洋書それぞれのベスト3をご紹介します。
 
|和書1位はあの世界的なポップアート作家!
 
1位『Will the Circle Be Unbroken 奈良美智 写真集』(FAPA)
※オンラインショップにて販売中

第四回「代官山フォトフェア」にて開催される奈良美智の個展「Will the Circle Be Unbroken」を記念して、限定1000部で刊行される写真集。
”自分に関係するすべての事象は、助け合うように繋がっている。”という言葉が意味するように、奈良自身が目で見て、感じ、体験した事が奈良の作品制作になにかしらの影響を与えていることが分かります。 一見なんでもないような事柄、風景は、多くの名作を残している奈良作品の非常に重要なものであると感じます。本作も見てから、今までの作品を見るとまた違った印象を受けるはずです。
 
2位『新宿迷子』(ZEN FOTO GALLERY)
※オンラインショップにて販売中

韓国出身の写真家・梁丞佑が1998年から2006年にかけて新宿の街を撮影した写真集。
新宿の代名詞であるゴールデン街を中心にアウトサイダーな人々を捉え、倉田精二の「Flash Up」の世界観と通じるものがあります。
外国人という視点からくるものだけではなく、梁丞佑という一人の人間が新宿という街に引き込まれ、新宿という街に迷い込んだ末にたどり着いた作品がこの「新宿迷子」なのだと思います。本作で外国人初の土門拳賞を受賞しました。
 
3位『創造の記録 Record of Creation/野口里佳』(roshinbooks)
※オンラインショップにて販売中

野口里佳の初期作品『城を』『座標感覚』『創造の記録』の三部作に未発表作品である2点の作品(無題)を加えて再編集した写真集です。 
当時まだ学生だった野口の初期作品は学生ながらも非常にクォリティが高く、今現在も評価されています。
現在の野口の原点でありながらも、今に通じる作品を構成する天性の才が見受けられます。
 
 
|洋書1位はユースカルチャーの旗手、写真家ライアン・マッギンレー!

1位『EY!BOY COLLECTION Volume 1 No.4 MARC ARMITANO + RYAN McGINLEY』(LUISVENEGAS)
※オンラインショップにて販売中

写真家、ライアン・マッギンレーによる一人の青年との日々を纏めた写真集。
愛する人との赤裸々な日常が、ライアンの巧みな写真術によって映画のような、なんとも美しい光景へと変貌させています。
撮影は全てスマホで撮影されており、それも日常の延長線上であることを感じさせます。
この写真集は限定800部、一般流通するものは500部とかなり貴重な写真集となっています。
 
2位『THE MOST BEAUTIFUL FLOWERS/Kenji Tomaによる植物写真集』(KEHRER VERLAG)
※オンラインショップにて販売中

ニューヨークを拠点に活躍している写真家、Kenji Tomaによる植物写真集。
美しい絵画のようなビジュアルですが、すべてライティングやフォトショップを巧みに使った写真作品となっています。
作者自身の愛読書である19世紀フランスを代表する植物図譜のひとつ『Choix des plus belles fleurs/美花選』(ピエール=ジョセフ・ルデゥーテ著)に描かれた花たちへのオマージュが込められています。
 
3位『SLEEPING BY THE MISSISSIPPI』(MACK)
※オンラインショップにて販売中

写真家・Alec Soth(アレック・ソス)のファースト写真集『SLEEPING BY THE MISSISSIPPI』がイギリスの出版社から待望の復刊を果たしました。
現代で最も評価の高い写真家であり、ロードトリップ写真で多くの写真家に影響を与えたソスの原点をもう一度お手軽な価格でご覧になることができます。さらに新たに2点未収録作品が追加されており、そちらも必見です。先着順限定で限定ポスター付きです。 
 
 
(写真コンシェルジュ)
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