【銀座 蔦屋書店 週間ランキング】
日本文化・文芸(2017年11月12日~11月18日)

週間ランキングをコンシェルジュの解説付きでお届けします。
11月第3週は、どんな書籍がランクインしているのでしょうか。
「日本文化」と「文芸書」それぞれのベスト3をご紹介します。
 
|日本文化の1位は3ヶ月連続首位を獲得した、人気の「日本の伝統色」!
 
1位『暮らしの中にある 日本の伝統色』(大和書房)               

生活の中に根付く色に対する日本人の感性を色味ごとに整理し色の持つ歴史ともに楽しめる本です。
歌舞伎の定式幕に使われる「萌黄」、縁起のよさに好まれた「千歳茶」など、暮らしのあらゆる場面で息づく伝統色。
日本に古来から伝わる伝統色のなかから173色を取り上げ色のグループごとに由来とエピソードを紹介します。
 
2位『花鳥風月の科学』(中公文庫)

「花鳥風月」に代表される日本文化の重要な十のキーワードをとりあげ、歴史・文学・科学などさまざまな角度から分析し、その底流にひそむ「日本的なるもの」を解明します。
松岡正剛、一流の切り口の語りが冴える、卓抜の日本文化論です。
 
3位『日本の色のルーツを探して』(パイインターナショナル)

色相ごとに、時代背景や風習などから、日本人が好んだ色の系譜と謂れを紐解きます。
日本古来の神々の色、陰陽五行説の色、武将たちに愛された色、雅な平安の色、粋な大江戸の色彩から、昭和の流行色まで、豊富なビジュアルとともに日本人の色彩感覚のルーツを辿ります。
 
 
|文芸書1位はサントリー創業者・鳥井信治郎氏を題材にした小説!

1位『琥珀の夢(上・下)』(集英社)

サントリーの創業者・鳥井信治郎を描く長編小説。
日本初の国産ウイスキー造りに心血を注いだその生き方と、その志を受け継いだ末裔の姿を通じて、近代化以降の日本人の生き方を描き出します。
 
2位『忘れられた巨人』(早川書房)

過去に起きたはずの大事な出来事。記憶にもやがかかり思い出せない。
曖昧な記憶を探し老夫婦は旅に出る。旅するなかで夫婦が出会うのは、山の上に住むというドラゴンの秘密でしただった。
その秘密に見え隠れする無残な出来事の記憶。記憶を取り戻すは何を生むのか。
ノーベル文学賞受賞したカズオ・イシグロが、アーサー王伝説を下敷きに贈る、異色の物語です。
 
3位『遠い山なみの光』(早川書房)

故国を去り英国に住む主人公は、娘の自殺に直面して、喪失感の中で過ぎた日々に想いを馳せる。
戦後の長崎で、僅かな希望のもと生きた日々を振り返る、あの時代は誰もが傷つきながらも懸命に生きていた。
新しい人生を求め犠牲にしてきたものに思いを馳せる。
ノーベル文学賞受賞者 カズオイシグロのデビュー作です。
 
(日本文化コンシェルジュ)
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