【インタビュー】銀座 蔦屋書店限定 濃い 和三盆しょこら バレンタインバージョン製作秘話!

2018年に入り、あっという間に1月の終わりを迎えました。
日本各地が南岸低気圧による大雪に見舞われる中、暦では、2月4日に立春を迎えます。
春はもうすぐそこ。。そんな中、2月に突入しバレンタインデーが近づきました。
銀座 蔦屋書店では、「人気の濃い 和三盆しょこらにバレンタインバージョンが登場する!」と聞きつけ、
早速、製作担当者の文具コンシェルジュ奈須に、製作秘話を伺いました。

-先ず最初に、銀座 蔦屋書店で濃い 和三盆しょこらが生まれた経緯について教えていただけますか?
実は、私が大のチョコ好きでして。学生の頃から、「チョコレートと読書は相性がいい」という実感がありました。文具の企画で「お土産」というテーマで話を進める中で、企画書を出し、形になった次第です。

-様々なショコラティエを巡ってらしたんですか?
そうですね。この間も、年に1度東京で開催される「サロン・デュ・ショコラ」に足を運びました。「サロン・デュ・ショコラ」には、九州の大学で学んでいた頃から飛行機で通っていましたね。

-すごい行動力ですね!本当にチョコレートがお好きなんですね。
はい!ですので、この「濃い 和三盆しょこら」企画が形になり本当に嬉しいです。

-企画書が通り、いよいよ製作となるわけですが、オッツさんに決められた理由はなんだったのでしょう?
「銀座 蔦屋書店でチョコレート企画をやるのであれば、やはり日本の食材にこだわりのあるショコラティエとコラボレーションを」と考え、様々なメーカーさんに聞いて回り、数多くのショコラティエをご紹介いただきました。
その中で、カカオ以外は全て日本の食材を使用し、完全受注生産でチョコレートを生み出されているオッツの瀧倉修さんと出会うことができたのがきっかけです。

-商品名にもなっていますが、砂糖も「和三盆」を使用されているんですよね?
その通りです。チョコレートはカカオ自体に甘みはありませんので、砂糖を使用し甘みを出します。オッツさんは、その砂糖も上白糖などでなく和三盆糖を使用し、チョコレートを一つ一つ丁寧に製作されています。

-和三盆を使用すると、甘さが上品になりますよね。
そうですね。しかも、食べていただくと実感いただけると思いますが、オッツさんのチョコレートは、口溶けが全く違います!

-こうして、濃い 和三盆しょこらのコンセプトが形になるわけですが、改めてコンセプトをお教えいただけますか?
銀座 蔦屋書店は書店ですから、メインコンセプトは「本に寄り添うチョコレート」です。片手に書籍、片手にチョコレートをイメージした企画なので「一口サイズであること」と、「指の温度で溶けにくいこと」を重要視し、製作いただいております。美味しさは言わずもがな、ですね。

-パッケージがBook型なのも、やはり銀座 蔦屋書店らしさを表現されたんでしょうか?
仰る通りです。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、海外の書店では、必ずと言っていいほどチョコレートが販売されているんですね。と言っても、販売されているチョコレートは、よくある板状の、銀紙で包まれたチョコレートです。でも、銀座 蔦屋書店でチョコレートを販売するなら、パッケージにもこだわりたい。そこで、社内デザインチームと一緒にBook型のパッケージを製作しました。お皿に出してしょこらを楽しみたい方のために、菓子楊枝も製作してお付けしています。また、しょこらを楽しんでいただいた後は、中の仕切りを除いていただければ、そのままBook型のケースとしてお使いいただけます。

歴代の「濃い 和三盆しょこら」。
左が「濃い 和三盆しょこら クリスマス限定バージョン」、右が初代「濃い 和三盆しょこら」。
※「濃い 和三盆しょこら クリスマス限定バージョン」は販売を終了しています。

-昨年はクリスマスバージョンも登場し、今回はバレンタインバージョンが出ます。売れ行き好調と想像できますが、どういった方々が、どのような用途でご購入されるのが多いですか?
お陰様で人気商品となり、売れ行きも好調です。男女関係なく、30代以上の幅広い年齢層のお客様にご購入いただいており、リピーターも増えています。用途は、日本の方が「海外から日本に来る友人にお渡しするものとして」ご購入されたり、海外の方が「日本のお土産として」ご購入されたりと様々ですが、「ギフト」としてご購入される方が多いですね。

-もし私が和三盆しょこらをプレゼントしてもらったら、日本人の私でもすごく喜ぶと思いますね。ところで、今回のバレンタインバージョンは、濃い 和三盆しょこら初の2種類での提供となりましたが、これはどういった理由からでしょうか?
昨今の日本のバレンタインは、「友チョコ」や「自分へのご褒美チョコ」など、顧客のニーズが多様化しています。「友チョコ」用にチョコレートをお探しの方にも、濃い 和三盆しょこらの良さを知っていただきたい!そうして生まれたのが、今回の「濃い 和三盆しょこら 封筒に入るチョコセット」です。お味は、抹茶×クランベリー、アッサムティー×天草みかん、ほうじ茶の3種のコイン型しょこらと、ブラウニー2種をご用意しました。加えて、メッセージカードや封筒などは、50種類以上ご用意しましたので、どのしょこらをどのメッセージカードや封筒に入れるか、組合せをお楽しみいただければと思います。

-そして、「濃い 和三盆しょこら バレンタイン限定 Book型」も2週間限定の同時発売になるわけですね。
はい。Book型の内容は、定番の焼きさんぼん、酒粕しょこらに加え、バレンタイン限定で製作したほうじ茶しょこらと、抹茶×クランベリーしょこらが入っております。どちらも2週間限定での販売ですので、ご興味を持っていただけた際は、お早目に店頭へお越しくださいませ。

バレンタイン限定 Book型は、赤い帯に寒椿の金スタンプが目印。

-実は、今回のインタビューに併せ、そのバレンタインバージョンしょこらやブラウニー達を特別にご用意いただきました!
どれも素晴らしい出来栄えです。濃い 和三盆しょこらに興味を持っていただけたお客様に向けて、しょこらやブラウニーのお味をより詳細にお伝えできればと思い、ご用意させていただきました。

「濃い 和三盆しょこら バレンタインバージョン」全内容。
左「濃い 和三盆しょこら バレンタイン限定 Book型」、右「濃い 和三盆しょこら 封筒に入るチョコセット」。

-ありがとうございます。袋から出した途端の香りがもう、すごいですね!芳しいカカオの香りがします。
ブラウニー(2種類)になります。バレンタインバージョンを製作いただくにあたり、コイン型の3種のチョコレートは「お茶」をテーマに、ブラウニーは「ザ・チョコレート」をテーマにしました。ブラウニーは2種共、側面に、アッサムティーを煮出して混ぜたホワイトチョコを塗ってあるんですよ。

-では、先ずナッツの入っていないブラウニーからいただきます。
うーん!濃い!!カカオを口の中いっぱいに感じられて、満足感がすごいです!それに、「もしや洋酒が入っているのでは?」と錯覚するほど豊かな香りがします。洋酒は入っていないんですよね?

入っておりません。まるで洋酒を入れているかと思ってしまうぐらいの濃度で製作いただいている、ということですね。では、次にナッツ入りの方を試食いただきます。

ブラウニー。洋酒入りのチョコがお好きな方にもきっと満足いただけるお味。

-ナッツが想像以上にサクサクとした食感で驚いています。濃いカカオの味と、ナッツの味のバランスが素晴らしいですね!きっと、オッツさんはナッツの量も緻密に計算されているのでしょうね。
そうですね。ナッツも、くるみとカシューナッツの2種類が入っており、それぞれにカカオと相まって口の中で香ってくれるので、そのマリアージュを存分にお楽しみいただければと思います。
では続いて、コイン型のアッサムティー×天草みかん、ほうじ茶、抹茶×クランベリーの3種のしょこらを試食ください。

ブラウニーナッツ入り。カカオ・くるみ・カシューナッツそれぞれの美味しさを存分に味わえる。

-抹茶×クランベリーしょこらをいただきます。
抹茶とクランベリーの組合せはあまり見たことがなくお味の想像がつきませんでしたが、全てが口の中で合わさると、酸味を感じるはずのクランベリーまでもが甘く感じられて美味しいです!それにこの口溶け。いわゆるチョコレートの口溶けとは全く違い、口の中で粒子がほろほろとほどけるような…チョコレートよりも、上品。どちらかと言うと、和菓子を連想しました。

そう!この口溶けをもっとたくさんの方にお楽しみいただきたいんです。内容的には、この抹茶も、オッツの瀧倉さんが京都の宇治まで足を運んで、きちんと味を見て決めて、直接仕入れてらっしゃるこだわりの抹茶なんですよ。では次に、アッサムティー×天草みかんしょこらをどうぞ。

抹茶×クランベリーしょこら。甘味×苦味×酸味のバランスが秀逸。

-まずオレンジの香りが来て、それにアッサムティーが合わさっていく感じですね。とても美味しいです。オレンジの香りが一緒になって初めて、アッサムティーの美味しさが引き立つ。これはこの組合せじゃないと成立しないんでしょうね。
完璧なバランスですよね。オッツさんも「まるでアッサムティーを飲んでいるかのような感覚を持ってもらえたら」と仰られていました。加えて、オレンジの皮の、ほんの少しの苦みも美味しくてたまりません。では最後に、ほうじ茶しょこらをどうぞ。

アッサムティー×天草みかんしょこら。紅茶好きなら一度は味わうべき一品。堪らない美味しさ。

-濃いですね!未だかつて食したことのない濃さのほうじ茶が、口の中いっぱいに香っています。これはすごい!
わかります。オッツさんは、ほうじ茶に関しては、茶葉を多めの13%で配合していらっしゃいます。チョコ好きの私がとにかく「チョコレートを楽しみたい!」とよく口にするので、この3種のしょこらは味は勿論のこと、食感なども楽しめるように製作くださいました。

ほうじ茶しょこら。飲料やプリン等のスイーツでは味わえない、ほうじ茶本来の香りが存分に味わえる。

-全て、半分ずつ頂戴しましたが、どの商品も、その量だけで非常に満足感を感じられます。ぜひ、お客様にも全種類楽しんでいただきたいですね。
ぜひ!

-最後に、今後の「濃い 和三盆しょこら」の展開をお伺いできますでしょうか?
今年の4月20日で銀座 蔦屋書店が1周年を迎えます。濃い 和三盆しょこらも、1周年記念バージョンが作れたら、と鋭意企画中です。ご期待ください。

-私も完全に濃い 和三盆しょこらのファンになりました。ありがとうございました!

文具コンシェルジュ奈須。大のチョコレート好きが、こだわりのショコラティエとコラボし生み出した
2週間限定販売のバレンタインしょこらを、ぜひお楽しみください!

取材撮影・構成・文 : 銀座 蔦屋書店 石谷

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