【展覧会】松井えり菜新作個展「池袋だよ! アトリエ ドゥ マツイ エリナ」

アート
2021年11月27日(土) - 12月17日(金)
気鋭アーティストを特集する展覧会シリーズ「銀座 蔦屋書店ART PARTY」の第13回⽬として、松井えり菜による個展「池袋だよ! アトリエ ドゥ マツイ エリナ」を2021年11⽉27⽇(⼟)から12⽉17⽇(⾦)の期間に銀座 蔦屋書店アートウォール・ギャラリーにて開催いたします。
 
松井えり菜は絵画における⾃画像をコミュニケーションツールとして⽤いながら、⾃画像表現の可能性を模索し続けてきた作家です。
GEISAI6にて⾦賞を受賞した《エビチリ⼤好き》に代表される変顔作品は、濃厚な実体験を通して、他者と笑いや感情を共有したいという想いをキャンバス上に体現するものです。
近年は直接的に顔を描写する表現に留まらず、幼少期に油絵に触れるきっかけとなった⻄洋画と少⼥漫画をコマ割りで繋ぎ合わせる「古典回帰」シリーズや、今を⽣きる⼥性の感情を可視化する層を描いた「レイヤー」シリーズ、⾃⾝の分⾝ともいえるウーパールーパーをモチーフにしたシリーズなど、幅広く制作に取り組んでいます。
 
「池袋だよ! アトリエ ドゥ マツイ エリナ」と題された本展は、松井えり菜のアトリエをイメージした新作個展です。松井が現在アトリエを構えている池袋には、90年前に「池袋モンパルナス」と名付けられたアトリエ村があったと⾔います。そこからインスピレーションを受けた、過去と現在の観念が混ざり合う松井⾃⾝のアトリエを、銀座の地に創出します。
 
また、今回の新作は廃棄される化粧品の顔料を元にした絵の具を使⽤するなどSDGsの取り組みを⾏っていることも特徴です。⾷物連鎖など環境に関する作品を制作することも多く、絵を描くという⼀⾒個⼈的とも捉えられる⾏為から、少しでも地球環境保全に貢献したいという松井の願いが込められています。
この機会に是⾮松井えり菜の作品世界をご⾼覧ください。
 
[アーティストステートメント]
90年前かつて池袋にはアトリエ村がありました。
パリから帰ってきた画学⽣や作家が多く居住したことから池袋モンパルナスと名付けられたそこは、戦時中にほとんどの住⺠が引き払ってしまい今は少しの⾯影を残すのみとなってしまいました。
2021年現在、私は偶然にもそのエリアで制作をしています。
 
以前から⼩さな発⾒や⾯⽩さをモチーフに⾃画像を描いてきましたが、アトリエのある⼟地を取りまく歴史を考えながらの制作は、私の創作の幅を広げてくれるように感じています。
息⼦が描いた無意識の線に私の意識を介⼊させて⼀つの絵画にする試み、シュールリアリズムのオートマティスムならぬ“オートマツィスム"を実践したドローイングシリーズ、⽇本独⾃の洋画の祖とも⾔える⾼橋由⼀の絵画と私の意識が混
⼊するオマージュ作品シリーズなど、数⼗年前の観念と現在の意識が混ざり合い、新しいものと古いものが同時に混在するタイムカプセルのような池袋のアトリエを銀座に再現します。
 
またかつて池袋モンパルナスに住んでいた作家がそうであったように、池袋で制作した作品を銀座のデパートで売るという⾏為⾃体も⼀つのパフォーマンス作品となっております。
いずれも私の顔を描いていませんが、私を取り巻く現在の“⾃画像"なのです。
 
同時開催に東⻑崎のターナーギャラリー、WACCA池袋にも松井えり菜を含む池袋モンパルナスエリアに居住する作家のアーティストコレクティブ、パルナソスの池(淺井裕介、⾼⼭夏希、村⼭悟郎)作品が展⽰されております。
合わせてご⾼覧いただけますと幸いです。
 
松井えり菜
 
松井えり菜「シャケなベアー」パネルに粘⼟、化粧品、アクリル絵の具、ビー⽟ H1100xW500xD115mm,2021
 
[アーティストプロフィール]
松井えり菜 (まつい えりな)
 
 
1984年、岡⼭県⽣まれ。東京藝術⼤学⼤学院美術研究科絵画専攻油画修了。現在、東京を拠点に制作。
主な展覧会に「Jʼen reve」(カルティエ現代美術館、2005)、「松井えり菜〜⼤原美術館をおもちゃ箱に」(⼤原美術館、2012)、「ROAD SWEET R OAD」(クンストラーハウスベタニエン、2013)、「⾼橋コレクションミラーニューロン」(東京オペラシティアートギャラリー、2014)、「顔の惑星」(⿅児島県霧島アートの森、2016)、「令和おとぎ草⼦ 桃太郎 KAMISHI B y 松井えり菜」(岡⼭県⽴美術館、2020)など国内外で精⼒的に活動している。
 
<コレクション>
⼤原美術館、岡⼭
カルティエ現代美術財団、フランス岡⼭県⽴美術館、岡⼭
コーロングループ
⾼橋⿓太郎コレクション
ジャン・ピゴッツィ・コレクション
 
[展覧会詳細]
松井えり菜 個展「池袋だよ! アトリエ ドゥ マツイ エリナ」
 
会期:2021年11⽉27⽇(⼟)〜12⽉17⽇(⾦)※終了⽇は変更になる場合があります。
時間:当店Webサイトをご確認ください。
会場:銀座 蔦屋書店アートウォール・ギャラリー
料⾦:無料
主催:銀座 蔦屋書店
協⼒:ANOMALY、SminkArt
お問い合わせ:03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp
 
※11⽉27⽇(⼟)は13:00から、12⽉17⽇(⾦)のみ20:00までとなります。
※会期は変更になる場合もございます。
 
[作品の販売について]
作品は銀座 蔦屋書店店頭・オンラインストア「OIL by 美術⼿帖」にて11⽉27⽇(⼟)13:00より販売いたします。
※作品はプレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
 
\オンラインストアで購入する/
11⽉27⽇(⼟)13:00~販売開始
 
[銀座 蔦屋書店 ART PARTYとは]
本企画では21世紀初頭の⼗数年間を⽇本のアートの変節点と捉え、来るべき時代のアートを探求します。銀座 蔦屋書店ならではのオープンな空間に展⽰される作品を通して、アーティストの新鮮で刺激的なアイディア、時代のアクチュアリティ、そしてアートそれ⾃体の醍醐味をより⾝近に感じていただくことのできる展覧会シリーズです。年齢やキャリアを問わず注⽬すべき様々なアーティストを取り上げていきます。
 
  • 会期 2021年11⽉27⽇(⼟)〜12⽉17⽇(⾦) ※会期は変更になる場合もございます。
  • 時間 当店Webサイトをご確認ください。
  • 会場 銀座 蔦屋書店アートウォール・ギャラリー
  • 料⾦ 無料
  • 主催 銀座 蔦屋書店
  • 協⼒ ANOMALY、SminkArt
  • お問い合わせ 03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp
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