【展覧会】やましたあつこ個展「王国のベール」

アート
2022年02月19日(土) - 03月11日(金)
銀座 蔦屋書店(東京都中央区 GINZASIX 6F)は、画家・やましたあつこ個展「王国のベール」を銀座 蔦屋書店アートウォール・ギャラリーにて開催いたします。期間は2022年2⽉19⽇(⼟)〜3⽉11⽇(⾦)。
 
やましたあつこは、活動初期より「邪魔のない幸せを描きたい」と、⼀貫して⾃分の内⽣的な物語を描きます。
柔らかなドローイング的筆致によって、私たちが⽣活のなかで直⾯する感情の複雑な動きを探究し続けてきました。
 
本展では、近年展開している、和紙を⽀持体にした⽔彩によるシリーズの新作を展⽰致します。油彩とは異なる繊細な表現を展開するこのシリーズによる展⽰は、やましたあつこの⼀貫したテーマである「邪魔のない幸せ」を新しい形で⾒れる貴重な機会となります。
 
once upon a time 30号 2022年 パネルに和紙、岩絵具、ペン、⾊鉛筆、透明⽔彩
 
[アーティストステイトメント]
その王国は突如として、⽬の前に現れたのである。
多重⼈格という精神障害を知っているだろうか。
正しくは解離性同⼀症と呼ばれる、DSM-5にも記されている精神疾患の⼀つである。
⼩児期の虐待やいじめ、トラウマになるレベルの出来事、⾃分⼀⼈の器では到底受け⽌められない極度のストレスを与えられた時
本⼈(主⼈格)からその役⽬を代わりに担ってくれる⼈格が現れる、それは交代⼈格と呼ばれる。そしてストレスの種類や数が増える度に、主⼈格を守るように交代⼈格は増えていく。
彼らは主⼈格を守ってくれる。その間、主⼈格には記憶がない。
⼈格を⼀つに戻す治療をする⼈もいるが、共存していく⼈もいる。⼀⼈の⼈間の中に幾つもの⼈⽣と世界が存在し、バランスをとるために彼らに守られながら⽣きていくのだ。
 
⼈間の可能性は果てしなくある。
⾃分を守る術として、全くの⼈間を創造することができるのだ。
 
それは前触れもなく、ほぼ完璧に作り上げられた状態で、⼩学校1年⽣の私の⽬の前に現れたのだ。もう⼀つの世界が、もう⼀つの⽣きている王国が。
邪魔のない幸せ、の誕⽣である。
⼦供の私は⾮常にすんなりと受け⼊れ、私はその王国(複数ある)と現実を⾏き来し、現実を受け⼊れがたい時は王国へ⾜を運び、時に話し、時に彼らを眺めていた。
そして⼤⼈になった今も2つの世界で⽣きている。
世界が現れた時から、私は王国のベールに包まれ、守られながら⽣きている。
私はその王国の話を絵に起こしている。
 
やましたあつこ
 
[アーティストプロフィール]
やましたあつこ

1993年愛知県出⾝、現在は東京を拠点に活動。
2018年に東京藝術⼤学美術学部絵画科油画専攻卒業。
主な個展に「Utopia」(TAKU SOMETANI GALLERY, 東京, 2020)「HER」(TAKU SOMETANI GALLERY, 東京, 2019)、
「君の名前で僕を呼んで」(群⾺県⽴近代美術館, 群⾺, 2019)等、受賞歴にシェル美術賞2018 藪前知⼦審査員賞、第4回CAF賞⼊選等。作品は愛知県美術館にパブリックコレクションとして収蔵されています。
 
 
[販売について]
 
銀座 蔦屋書店店頭・アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて2⽉19⽇(⼟)10:30より販売開始いたします。
※プレセールスで⼀部作品が成約済みになる可能性がございます。
 
\オンラインストアで購入する/
2⽉19⽇(⼟)10:30~販売開始
 
  • 会期 2022年2⽉19⽇(⼟)〜3⽉11⽇(⾦)※終了⽇は変更になる場合があります。
  • 時間 当店Webサイトをご確認ください。
  • 会場 銀座 蔦屋書店アートウォール・ギャラリー
  • ⼊場 無料
  • 主催 銀座 蔦屋書店
  • 協⼒ TAKU SOMETANI GALLERY
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