【展示】「PLAY!たぐコレ」刊行記念展 -Art with “Play / Appreciation /Collection”

アート
2022年05月16日(月) - 06月26日(日)
実業家・田口弘氏が収集した現代アートコレクション、タグチアートコレクションがアートカードになった「PLAY!たぐコレ」の刊行記念グループ展を開催します。
タグチアートコレクションに参加しているアーティスト・鈴木ヒラク、青山悟、渡辺豪の作品の展示・販売、そしてタグチアートコレクションに収蔵されているアーティスト・丸山直文の絵画作品「リバーⅠ」の特別展示を、2022年5月16日(月)~6月26日(日)の期間に開催します。「PLAY!たぐコレ」で遊べるコーナーの設置と、計4回のワークショップとトークイベントも開催します。
 
タグチアートコレクションは、ミスミグループ創業者の田口弘氏が収集した、世界各地の現代アート作品およそ600点(2022年3月現在)からなるアートコレクションです。2013年より、長女の田口美和氏が運営に参画し、展覧会の開催とコレクションの拡充に努めています。
同時代のアーティストの作品を見る機会を提供するために、⽴体・写真・映像など、素材・形態も幅広く収集し、積極的に全国の美術館で展覧会を開催しながら、人々が、特に子ども達が現代アートの素晴らしさを体感し親しむきっかけを提供しています。

2021年には、遊びながら現代アートに親しんでもらうことを目的に、タグチアートコレクションの作品がトランプサイズになったアートカードゲーム「PLAY!たぐコレ」を刊行しました。アートカードは、カードを見ながらお気に入りの作品について会話をしたり、作品同士の共通点を探し合うなど、子どもから大人まで遊びながら気軽にアート作品に親しめることが特徴です。近年、美術館などでも鑑賞教育の一つとして行われる「対話型鑑賞」の教材としても注目を集めています。「PLAY!たぐコレ」は「言葉にする力」「読み取る力」「聴く力」や「答えのない問い」に向き合い続ける姿勢を育む、現代アートの入門としても年齢を問わず楽しむことのできるオススメのグッズです。

「PLAY!たぐコレ」の刊行を記念して開催する本展では、タグチコレクションに作品が収蔵されているアーティスト・鈴木ヒラク、青山悟、渡辺豪の作品の展示・販売のほか、タグチコレクションの収蔵作品である丸山直文による絵画作品『リバーⅠ』の特別展示も行います。そして展示スペース内には、「PLAY!たぐコレ」を実際に手に取り遊ぶことのできるコーナーも設置します。さらに、展示期間中に「PLAY!たぐコレ」のワークショップとトークイベントも開催します。
アートカードゲーム体験から、アート作品鑑賞、コレクションまで、現代アートを多角的に楽しむことのできる鑑賞空間となっています。是非この機会に、ご家族やお友達、大切な方と一緒に現代アート鑑賞を楽しんでみませんか?
 
GENZO #124, 2022 ©Hiraku Suzuki, (左)、SAVE HAND WORK, SAVE OLD MEDIA, SAVE HUMANITY 2019 ©︎AOYAMA Satoru Courtesy of Mizuma Art Gallery(右上)、dislocation, 2016 ©︎Go Watanabe Courtesy of ANOMALY(右下)
 
 
[アーティストプロフィール]
タグチアートコレクション
タグチアートコレクションは、ミスミグループ創業者の田口弘が2000年頃より収集した、世界各地の現代アート作品およそ600点(2022年3月現在)からなるアートコレクションです。個人コレクションでありながら公開を前提とした収集活動を行い、全国の美術館からの要請にこたえて各地で展覧会を開催しています。2013年から長女の美和が運営に参画、現在進行形で拡充するコレクションの管理を受け継いでいます。日本人や欧米の作家のみならず、アジアや中南米、アフリカなど新興国の作家の作品もいち早く収集し、その質と活動の多様性によって、日本を代表する現代アートコレクションとして国際的に高い評価を受けています。最近は、小中学校に作品を持って行き「デリバリー展覧会」を開くなどアートと教育の架け橋となる活動にも力を入れています。

丸山直文
1964年新潟県生まれ、東京都在住。1990年代以降の日本の重要なペインターの一人として第一線で活躍を続ける。水を含んだ綿布にアクリル絵具を染み込ませて描くステイニング技法を用いた丸山の作品は、モチーフが柔らかく融解して時間も場所も判然とせず、具象でありながら抽象であり、主体/客体の境界も取り払われて、絵画と渾然一体となる境地へと見るものを誘う。丸山のこうした絵画表現は極めて理論的かつ誠実に、「絵画の内部にしか発生しない空間の可能性」の探究と実践によって作り出されている。2000年より武蔵野美術大学造形学部油絵学科教授。2008年芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。主な展覧会に「ラスコーと天気」シュウゴアーツ(東京、2018)、「流」ウソンギャラリー(大邱、2017)「GROUND2 絵画を語る−⾒⽅を語る」武蔵野美術⼤学美術館図書館 (東京2016)、「ニイガタ・クリエーション」(新潟、2014)、「浮舟」豊⽥市美術館 (愛知、2011)、「透明な足」シュウゴアーツ(東京、2010)、「丸山直文–後ろの正面」目黒区美術館 (東京、2008)、「ポートレート・セッション」広島市現代美術館(広島、2007)、「秘すれば花」森美術館(東京、2005)、「ハピネス:アートにみる幸福」森美術館(東京、2003)、「台北ビエンナーレ」台北私立美術館(台北、2002)、「MOTアニュアル」東京都現代美術館(東京、1999)、「第8回インドトリエンナーレ」(ニューデリー、1994)、佐谷画廊個展(東京、1992)など。

鈴木ヒラク
1978年生まれ。アーティスト。ドローイングと言語の関係性を主題に、平面・彫刻・映像・インスタレーション・パフォーマンスなどの制作活動を行う。環境に潜在する線的事象の発掘行為を通して、現代の時空間におけるドローイングの拡張性を探求している。2011-2012年アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成によりアメリカに、2012-2013年公益財団法人ポーラ美術振興財団の助成によりドイツに滞在。これまでに金沢21世紀美術館 (石川、2009年)、森美術館 (東京、2010年)、ヴロツワフ建築美術館 (ポーランド、2015年)、銀川現代美術館 (中国、2016年)、MOCO Panacée (フランス、2019年)、東京都現代美術館 (東京、2019-2020年)など国内外の美術館で多数の展覧会に参加。2016年よりドローイング研究のためのプラットフォーム『Drawing Tube』を主宰。音楽家や詩人など異分野とのコラボレーションやパブリックアートも手がける。主な作品集に『GENGA』(2010年)、『SILVER MARKER―Drawing as Excavating』(2020年)などがある。現在、東京芸術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス准教授。
http://hirakusuzuki.com/

青山悟
1973年東京生まれ。ロンドン・ゴールドスミスカレッジのテキスタイル学科を1998年に卒業、2001年にシカゴ美術館附属美術大学で美術学修士号を取得し、現在は東京を拠点に活動。工業用ミシンを用い、近代化以降、変容し続ける人間性や労働の価値を問い続けながら、刺繍というメディアの枠を拡張させる作品を数々発表している。近年の主な展覧会に、2019年「Unfolding: Fabric of Our Life」(Center for Heritage Arts & Textile, 香港)、「The Lonely Labourer」(ミヅマアートギャラリー、東京)、2020年「ドレス・コード? ―着る人たちのゲーム」(東京オペラシティギャラリー)、「Re construction 再構築」(練馬区立美術館、東京)、「現代美術の最前線─タグチ・アートコレクションより─」(下関市立美術館、山口)などがある。

渡辺豪
1975年兵庫県生まれ。東京都在住。愛知県立芸術大学大学院在籍中より3DCGを用いた作品の可能性を探求し始める。2002年にポリゴンで構成された顔にヒトの皮膚画像を貼り付けた作品《フェイス》を発表、《フェイス(“ポートレート”)》シリーズへと展開していく。2009年頃からは同様の手法を用いながらも、モチーフを作家自身の身の回りにある本や食器、部屋などへと移し、身近な風景が物質的な制約や光学的な法則から離れて動き、変化をみせるアニメーションを制作している。近年は展示空間をアニメーションから延長される場所と捉え、複数チャンネルのインスタレーション作品を発表するなど表現の幅を広げている。作品がもたらす整合性を欠いた物の在り様や光の振る舞いは、普段自明のものとして見ている世界を撹乱し、私たちが何を見ているのかを静かに問いかける。主な展覧会に、「ぎこちない会話への対応策―第三波フェミニズの視点で」金沢21世紀美術館(金沢、2021-2022年)、「第13回恵比寿映像祭 映像の気持ち E-MOTION GRAPHIC」東京都写真美術館(東京、2021年)、個展「渡辺豪 ディスロケーション」横浜市民ギャラリーあざみ野(神奈川、2017年)、スイス、ポーランド、ドイツを巡回した「ロジカル・エモーション−日本現代美術」(2014-2015年)、「あいちトリエンナーレ 2013 : 揺れる大地」愛知県美術館 (愛知、2013年)、「カルペ・ディエム 死として今日を生きる」豊田市美術館(愛知、2012年)、「コズミックトラベラーズ−未知への旅」エスパスルイ・ヴィトン(東京、2012年)など。2013年に第24回五島記念文化賞美術新人賞を受賞、同賞の海外研修としてフィンランドに約1年間滞在、2014年にはThe APB Foundation Signature Art Prizeファイナリストに選出された。
 
[作品販売について]
<鈴木ヒラク・渡辺豪作品>
銀座 蔦屋書店店頭:2022年5月16日(月)10時半より販売開始。
※オンラインストアでの作品の販売はありません。

<青山悟作品>
銀座 蔦屋書店店頭:2022年5⽉16⽇(⽉)10時半より販売開始。
オンライン:アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて、5⽉21⽇(土)10時半より販売開始。
※「OIL by 美術手帖」では一部作品のみ販売。
 
\オンラインストアで購入する/
2022年5⽉21⽇(土)10:30~販売
 
[アートカードゲーム・作品集の販売について]
<アートカードゲーム「PLAY!たぐコレ」>
銀座 蔦屋書店店頭、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にて、5月16日(月)10時半より販売開始。
▶オンラインストアはこちら

<作品集(展⽰作家の作品集、関連展覧会図録)>
銀座 蔦屋書店店頭、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にて、5月16日(月)10時半より販売開始。
▶オンラインストアはこちら
 
<鈴木ヒラク書籍、キーホルダー>
 
[ワークショップ・トークイベント詳細]
<ワークショップ『「PLAY!たぐコレ」をやってみよう』>
ファシリテーターと一緒に、「PLAY!たぐコレ」使って実際にゲームを体験するイベントです。ご家族やご友人、大切な方とご参加ください。

■開催日時|
①   5月28日(土)11時~12時
②   5月28日(土)13時~14時
③   6月5日(日)11時~12時
④   6月5日(日)13時~14時
⑤   6月19日(日)11時~12時 ※追加しました。
⑥   6月19日(日)13時~14時 ※追加しました。

■定員|各回5組(1組5名様まで)

■参加条件|以下のAかBいずれかのチケットの購入
・A:「PLAY!たぐコレ」付参加チケット 3,800円(税込)
※「PLAY!たぐコレ」本体3,300円(税込)に参加費500円(税込)を含みます。
・B:参加チケット 500円(税込)

 ■申し込み方法|電話にて申し込み受付
電話番号:03-3575-7755(10:30~21:00)
※お電話にてイベント名、希望チケット、参加希望日時、参加人数をお伝えの上、お申込みください。
※先着順、満席になり次第、募集は終了となります。
※チケット購入代金は、当日会場にてお支払いください。

<「PLAY!たぐコレ」の刊行記念トークイベント>
田口美和(タグチアートコレクション)×神野真吾(千葉大学教育学部准教授・角川武蔵野ミュージアムアート部門ディレクター)×中野信子(脳科学者)

■開催日時|6月8日(水)19時~20時30分

■参加条件|以下のいずれかのチケットの購入
・A:「PLAY!たぐコレ」付参加チケット 4,800円(税込)
※「PLAY!たぐコレ」本体3,300円(税込)に参加費1,500円(税込)を含みます。

・B:参加チケット 1,500円(税込)

・C:オンライン「PLAY!たぐコレ」付参加チケット 5,300円(税込)
※「PLAY!たぐコレ」本体3,300円(税込)に参加費1,500円(税込)、送料500円を含みます。

・D:オンライン参加チケット 1,500円(税込)

■会場|店頭・オンライン

■定員|店頭30名、オンライン100名

▶トークイベント詳細とお申込みはこちら
 
  • 会期 2022年5月16日(月)~6月26日(日)※終了⽇は変更になる場合があります。
  • 時間 当店Webサイトをご確認ください。※最終日のみ18:00終了
  • 会場 銀座 蔦屋書店 アートブックフロア 
  • ⼊場 無料
  • 主催 銀座 蔦屋書店
  • 協力 タグチアートコレクション/Hiraku Suzuki Studio/MIZUMA ART GALLERY/ANOMALY/ShugoArts
  • お問い合わせ 03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp
mail

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