【展示】雨宮弥太郎・硯の世界「月 庭 星 雫」
アート
銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前 2024年10月05日(土) - 10月25日(金)
この度、銀座 蔦屋書店ではアーティスト雨宮弥太郎の展示、雨宮弥太郎・硯の世界「月 庭 星 雫」を、2024年10月5日(土)〜10月25日(金)の期間に銀座 蔦屋書店インフォメーションカウンター前にて開催いたします。雨宮弥太郎は東京藝術大学彫刻科を卒業し、山梨県を起源とする雨端硯(あめばたすずり)と呼ばれる硯を中心とした作品を、ファインアートや伝統工芸と向き合うことで培われた、独自の彫刻的な表現を取り入れて制作しています。
雨端硯の起源は今から300年以上前、雨宮孫右衞門が山梨県から静岡県へと流れる富士川の支流、早川の上流域川原にて黒一色の流石を拾い、硯を制作したことにはじまるといわれ、のちに将軍に献上したことからその名を知られるようになりました。雨端硯の起源はここからはじまり、富士川沿いにある富士川町鰍沢に雨端硯の工房で制作が続けられています。
甲斐雨端硯本舗13代目の雨宮弥太郎は、東京藝術大学で彫刻を学び、硯以外の芸術の世界に没頭しながら、「ファインアートと工芸」の違いについて考え続けていたと言います。子どもの頃から身近にあった硯の世界、そして大学時代に出会ったファインアートの数々。それらは雨宮のいまの作品づくりに息づいています。
かつて実用性の高いものであった硯は、現代の日本人の暮らしの中では特別なものになりつつあります。墨を磨ることは文字を書くためだけはなく、自分自身の内なるものと向き合う時間であり、墨の香りは人の五感に響き、自分でも気づかなかった世界へと誘ってくれるのだと雨宮は言います。
本展では、「用の美」ではなく「伝統工芸」である雨宮の作品を通して、新しい「硯」の魅力を感じていただけると幸いです。
甲斐雨端硯本舗13代目の雨宮弥太郎は、東京藝術大学で彫刻を学び、硯以外の芸術の世界に没頭しながら、「ファインアートと工芸」の違いについて考え続けていたと言います。子どもの頃から身近にあった硯の世界、そして大学時代に出会ったファインアートの数々。それらは雨宮のいまの作品づくりに息づいています。
かつて実用性の高いものであった硯は、現代の日本人の暮らしの中では特別なものになりつつあります。墨を磨ることは文字を書くためだけはなく、自分自身の内なるものと向き合う時間であり、墨の香りは人の五感に響き、自分でも気づかなかった世界へと誘ってくれるのだと雨宮は言います。
本展では、「用の美」ではなく「伝統工芸」である雨宮の作品を通して、新しい「硯」の魅力を感じていただけると幸いです。
〔展示によせて〕
墨を磨る時間。硯と墨が触れ合う感触を楽しみ、墨の香りを楽しむ。そんな中で安らぎの時間がもたらされる。静かな心持ちの中で 身体のリズムが宇宙のリズムへと開かれ 内なる創造性が湧き上がってくる。私は硯に向き合う事は禅の石庭に瞑想する事と同義であると感じている。硯はその存在そのものが 自分の内面と向き合うための道具 いわば〝精神の器〟として 現代の造形としての可能性がある。
〝精神のオブジェ〟である硯は様々な創造的な心象風景を垣間見せてくれる。今回の展示は〝墨を磨る〟という実用の用途以上に 硯のそんな象徴的な特性に焦点を当て 現代彫刻としての硯で空間構成し、〝天空のリズム〟を想起させる心象風景の出現を試みたものです。
観てくださる方々の記憶の風景と共鳴することができたら幸いです。ご高覧よろしくお願いいたします。
〝精神のオブジェ〟である硯は様々な創造的な心象風景を垣間見せてくれる。今回の展示は〝墨を磨る〟という実用の用途以上に 硯のそんな象徴的な特性に焦点を当て 現代彫刻としての硯で空間構成し、〝天空のリズム〟を想起させる心象風景の出現を試みたものです。
観てくださる方々の記憶の風景と共鳴することができたら幸いです。ご高覧よろしくお願いいたします。
雨宮弥太郎
[アーティストプロフィール]
雨宮弥太郎/Yataro Amemiya
雨宮弥太郎/Yataro Amemiya
- 昭和36年
- 2月生まれ
- 昭和62年
- 東京藝術大学大学院彫刻専攻修了
- 平成元年
- 東京藝術大学大学院美術教育専攻修了
■硯作品
- 平成元年
- 個展「すずりいしのオブジェたち」 東京大丸ギャラリーてん
- 平成2年
- 日本伝統工芸展 (東京日本橋三越) 初入選
- 平成3年
- 伝統工芸新作展
個展「すずりいしのオブジェたち」 東京大丸ギャラリーてん
個展 (東京銀座 工芸むら田) - 平成6年
- 雨端硯 硯匠三代展 (東京銀座ミキモトホール)
- 「珠玉の文房 出会い展」 (萩焼 坂高麗左衛門氏と二人展) 東京銀座工芸むら田
文化庁日本工芸会正会員認定 - 平成8年
- 日本伝統工芸七部会展にて、朝日新聞社賞受賞 (日本橋三越)
個展 (東京銀座 工芸むらた) - 国際交流基金 海外巡回展 「現代日本の工芸」展
- 平成9年
- 日本伝統工芸七部会展にて、朝日新聞社賞受賞(日本橋三越)
- 平成16年
- 第44回日本伝統工芸新作展で東日本支部賞受賞
- 平成17年
- 日本橋三越本展にて個展。
- 平成18年
- 第53回日本伝統工芸展
- 平成19年
- 第27回伝統文化ポーラ賞奨励賞受賞
- 平成20年
- 日本橋三越本展にて個展
日本橋三越本店にて第48回東日本伝統工芸展 - 平成21年
- 日本橋三越本店にて第49回東日本伝統工芸展 朝日新聞社賞受賞
日本橋三越本店にて第22回伝統工芸諸工芸部会展 工芸会賞受賞 - 平成22年
- 特別展 東日本伝統工芸展第50回記念 「21世紀の伝統工芸-世界の眼-」展 MOA美術館
- 平成23年
- 日本橋三越本店にて個展
- 平成24年
- 第52回東日本伝統工芸展にて日本工芸会賞受賞
- 平成25年
- 〝Exhibition〝Contemporary KOGEI Styles in Japan〟展 アメリカ フロリダ州森上博物館
- 平成25年
- 日本伝統工芸展60回記念「工芸からKOGEIへ」展 国立近代美術館工芸館。
- 平成26年
- 日本橋三越にて個展
- 平成26年
- 第54回東日本伝統工芸展にてMOA美術館賞
- 平成29年
- 日本橋三越にて個展。
- 平成29年
- 薬師寺 奉納記念特別展「平成の至寶83選」展 薬師寺
- 平成29年
- 暮らしの中の伝統工芸展 MOA美術館
- 令和元年
- 「現代日本の工芸」展 山梨県立美術館
- 令和2年
- 日本橋三越にて個展
- 令和5年
- 日本橋三越にて個展
- 令和5年
- 現代作家による白鳳時代から目覚めた作品達展 日本橋三越本店
- 令和6年
- 日本工芸会会員賞 飛鳥クルーズ賞受賞
- 平成元年
平成2年 - 個展(東京銀座なびす画廊)
個展(東京銀座なびす画廊) - 平成3年
- 第7回 国営昭和記念公園野外彫刻展 (東京・立川)
- 平成3年
- 第5回 山梨県新人作家選抜展にて県立美術館賞を受賞
- 平成6年
- 個展 東京京橋ギャラリーアリエス
- 平成9年
- 動・静・IMAGE 1997 (東京銀座ミキモトホール)
[インタビュー記事]
[販売について]
作品は銀座 蔦屋書店店頭、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて販売いたします。
店頭:10月5日(土) 10:30~販売開始
オンライン:10月7日(月)12:00~販売開始
※作品はプレセールスの状況により展覧会会期開始前に販売が終了することがあります。
作品は銀座 蔦屋書店店頭、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて販売いたします。
店頭:10月5日(土) 10:30~販売開始
オンライン:10月7日(月)12:00~販売開始
※作品はプレセールスの状況により展覧会会期開始前に販売が終了することがあります。
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2024年10月7日(月)12:00~販売開始
- 会期 2024年10月5日(土) - 2024年10月25日(金)※終了日は変更になる場合があります。
- 時間 当店Webサイトをご確認ください。※最終日17時閉場
- 場所 銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前
- 主催 銀座 蔦屋書店
- 問い合わせ先 03-3575-7755