【展示】植田陽貴 展示「小さい声、それぞれの言葉で」

アート
銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前 2025年12月06日(土) - 12月26日(金)
作家 植田陽貴の展示「小さい声、それぞれの言葉で」を、銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前にて2025年12月6日(土)〜12月26日(金)の期間に開催いたします。植田陽貴は、様々な”境界”を見つめることで浮かび上がる小さな声をすくい上げ、それらの間で生まれる情景を、油彩絵画を用いて表現する作家です。今回の展示では、植田が過去の作品について、いま再び振り返り、異なる大きさで描き出した新作を中心に展示いたします。様々な境界の中でおこる小さな声や、営みの積み重ねから紡ぎだされる歴史や物語に心を馳せ、制作された作品群を是非ご高覧ください。

[作家より:展示によせて]
今回の展示のための新作では過去に描いた絵をもとに、違う大きさでもう一度描いてみることを試みた。
これまでは自己模範になるのではないかという恐れのようなものがあり、抵抗のある行為でもあった。
しかし近年、火と言語、人の営み、話すこと語ること、それをしようと試みることについて考えながら制作を続ける中で、繰り返し語り積み重ねることで物語や歴史となっていくのであろうと気付いた。
小さな声で、それぞれの言葉で、語ろうとする。
名前がつく物語の数歩手前のようなイメージが今はある。
 
「夜の共通語」 , oil on canvas , 91.0×72.7cm , 2025

[作家ステートメント]
境界を見つめることから制作がはじまる。
”境界”とは自身と他者、人間と動植物、生きているものとそうでないもの、言葉が通じるものとそうでないもの、言葉は通じるが理解・共感できないもの、国境などさまざまな境目に関心がある。
今感じている境界も、自分の立ち位置を一歩変えるとまったく違う形を持って世界が立ち上がるかもしれないというようなことをずっと考えている。
絵の中の人物はよく焚き火をしていたり、ランタンを持っていたりする。
私はこの火のモチーフを言語を紐付けて「火はすべての生き物に共通する言語である」というイメージで描いている。
ある言語の文化圏で存在しないものは翻訳する言葉もないということや、言葉を知ることで世の中の見え方が変わることに関心がある。
描くことは自分にとって言葉を知り集め語ろうと試みることに似ている気がする。
 
[アーティストプロフィール]
植田陽貴 / Haruki Ueda
1987年 奈良県生まれ、2008年 女子美術大学短期大学部専攻科修了。
近年の主な展覧会に、2025年「アーティストシリーズ+プラス 対話する風景」清須市はるひ美術館(愛知)、「絵画のゆくえ2025」SOMPO美術館(東京)、2024年「みずぎわ」芝田町画廊(大阪)、「whispering」KATSUYA SUSUKI GALLERY(東京)、2023年「本当のことは小さな声で語られる/光について」TURNER GALLERY(東京)、2022年「かえす光」Gallery Yukihira(東京)、2022年「KAWAKYU ART Exhibition 2022」川久ミュージアム(滞在制作、展示|和歌山)など。
主な受賞入選歴に、2025年、2022年、2021年「HB FILE COMPETITION」審査員特別賞、2023年「女子美制作・研究奨励賞」受賞、2022年「FACE2023」優秀賞、「第3回枕崎国際芸術賞展」入選、2021年「第10回清須市はるひ絵画トリエンナーレ」入選、2018年「シェル美術賞」入選など。
 
[販売について]
作品は銀座 蔦屋書店店頭にて販売いたします。
店頭:12月6日(土) 10:30~販売開始
※作品はプレセールスの状況により展覧会会期開始前に販売が終了することがあります。
 
  • 会期 2025年12月6日(土) - 2025年12月26日(金)※終了日は変更になる場合があります。
  • 時間 当店Webサイトをご確認ください。※最終日は17時まで
  • 場所 銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前
  • 主催 銀座 蔦屋書店
  • 問い合わせ先 03-3575-7755
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