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⽥代敏朗「introspectionS5003」 mixedmedia on canvas 1167mm×1167mm 2022

田代敏朗 個展「introspection」

会期|2022年7⽉30⽇(土)〜8⽉16⽇(⽕) ※初日は作家が在廊いたします。
時間|11:00〜19:00  ※初日の一般公開は15時~となります。
定休⽇|⽉曜⽇                                                                        
会場|銀座 蔦屋書店「FOAM CONTEMPORARY」
⼊場|無料

弊廊のお客様は、本メールを入口でご提示いただければ730()11:00-15:00のレセプションにご参加いただけます。皆様のご来廊をお待ちしております。

⽥代敏朗は1980年⽣まれ、現在⻑野にアトリエを構える現代アーティストです。⾼校在学中には佐賀県洋画展にて史上最年少16歳で主席(県知事賞、⼭⼝亮⼀賞)を受賞。村上隆らの選出により、森アーツセンター(六本⽊ヒルズ)の「Artist by Artists」に出展されるなど、早くから数々の展覧会、アートプロジェクトに精⼒的に参加し好評を博しています。
タイトルの「introspection」と題した今回の個展においては、⾃分で⾃分の意識(内⾯)を観察する⾏為と、その⾏為によって得られる⾃⼰の内⾯に対する直観をテーマに作品を制作しています。また、「鑑賞者がいかようにも作品をとらえ、レイアウトを変換できるように」という意図から、⼀連の作品の表⾯上にサインを残しておりません。鑑賞することで、個⼈個⼈が⾃由なストーリーを紡ぎだすことを静かに提唱する、⽥代の表現をぜひご体験ください。

■展覧会に寄せて

私はこれまで極めてパーソナルでドメスティックなコンセプトで制作をしてきました。
2021年に画業25年間をまとめて出版した作品集「FLASH AND THE PAIN - 痛みと光」の中でこれまでの作品創作のコンセプトが全て、最愛の家族を⾃殺で亡くしていることだということを公表しました。
10代の時にすぐに⾝近にいる⼈の感情の機微に気づけず、突然として命を絶とうとする現場を⽬の当たりにして以降、⾃分の感情とは相反する部分での強迫観念や恐怖、懺悔のような感覚が⽇々訪れることが感じられました。不可抗⼒とはいえ「死」という概念についても随分と向き合ってきたような気もします。表現をすることにより、⾃⾝の気持ちに向き合うことや気づくこともたくさんできました。
作品集を上梓して以降、パーソナルなコンセプトを軸にすることから更に拡⼤した、「普遍的であり、共有できる内側の観察」をテーマに制作をしています。アーティストが作る作品は、画⾯から「発する」エネルギーを構築している作品も多いかと思いますが、私の作品は、画⾯の中に「⼊りこむ」ようなコンセプトで制作をしています。なるべくエゴイズムを消去し、全ての鑑賞者が画⾯の中に⼊り込んで、それぞれのストーリーを作り出せるような空間を作りたいと努めています。
⽬を閉じ、⾃分⾃⾝の内側を観察した際に、ぼんやり⾒えている世界に不正解はないと考えます。過去に⾒た世界なのか、または未来に⾒たい世界なのか。⾃分⾃⾝の⾁体や脳ではない、魂が⾒せてくれる世界なのかもしれません。私が描く画⾯上のそこに具体性はなく、粒⼦がさまざまな⾓度の光で蠢いている世界を想起します。私たちは⽇々、外側を観察し、社会に適応するために戦っています。的確な形やコミュニケーションを円滑に描いていくために、⾃⾝を犠牲にすることも多々あることだと思います。⾃⾝を癒し、再確認するためのパーソナルスペースに、内観する⾏為がひとつでもあれば、少しだけの時間があれば、明⽇への希望や活⼒につながると信じています。
「死」というテーマに向き合ってきた私だからこそ⾒えてきた世界なのかもしれませんが、この作品群を発表すること、共有できることに責任をとるとすれば、私は、「今」という世界が⾃分⾃⾝でいかようにも素晴らしく、「⾃由である」ということをささやかながら提⽰したいという思い、そしてそれぞれの鑑賞者が新たに⾃由なストーリーを誕⽣させることができるというきっかけになればいいと思い、制作をしています。


―⽥代敏朗


田代敏朗 (b. 1980–)

1980年佐賀県⽣まれ。現在、⼋ヶ岳南麓の⻑野県にアトリエを構える。
⾼校在学中に出品した佐賀県展洋画の部において史上最年少16歳で主席(県知事賞、⼭⼝亮⼀賞)を受賞。2003年、⽇⽐野克彦、村上隆らの選出により森アーツセンター(六本⽊ヒルズ)の「Artist by Artists」に出展されたことを⽪切りに精⼒的に展覧会、アートプロジェクトに参加し好評を博す。2021年に作品集『Toshiaki Tashiro Art Works 1995-2020』をリリース。アートシンキング、カウンセリング、セラピーやヒーリングなど様々な⽅⾯から解釈し、独⾃に構築したアートワークセッションを開催。


作品の販売について

7月30日(土)より銀座 蔦屋書店店頭にて販売いたします。
※作品はプレセールスの状況により、会期開始前に販売終了することがございます。
※アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」でも、一部の作品の販売を予定しております。

銀座 蔦屋書店 Ginza Tsutaya Books
東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F
TEL: 03-3575-7755 MAIL: foamcontemporary@ccc.co.jp
GINZA SIX 6F,6-10-1 Ginza,Chuo-ku,Tokyo,Japan
Web site: https://store.tsite.jp/ginza/
Instagram:https://www.instagram.com/foamcontemporary/

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