柏飛行場と秋水 - 柏の葉 1945-2020
フェア・展示
2020年12月07日(月) - 12月20日(日)
東京藝術大学×三井不動産 柏の葉T-SITEで、柏の葉の《歴史の痕跡》をめぐる
2 戦争末期に現れたロケット迎撃機「秋水」の痕跡を柏の葉に探る。
日本で最初で最後の「ロケット有人機」秋水。運用直前に終戦になったその機体を検証します。
75年前、柏の葉エリアには「柏飛行場」と呼ばれた飛行場がありました。第二次世界大戦末期、柏飛行場では、首都圏へ空襲に迫るB-29を迎撃するため「秋水」と呼ばれる日本初のロケット有人機が配備される予定で、グライダー機「秋草」による訓練やエンジンテストが行われていました。また、試験飛行に備えて、試作2号機も終戦直前に納入されてもいました。敗戦とともに、これらの機体はすべて焼却されてしまいましたが、柏の葉周辺にはこの「秋水」の配備に備えた燃料庫や、戦闘機を隠すためにつくられた「えんたい壕」跡地があります。本展では、現代の街並みに残る《歴史の痕跡》をめぐりながら、映像、写真、模型、漫画など様々なメディアやアプローチにより、柏の葉に眠るエピソードを探ります。
〈展覧会の見どころ〉
1 柏の葉に7年間だけ存在した、首都圏防衛のための飛行場「柏飛行場」。その設置から廃用まで。
この地を長く調査してきた、柏歴史クラブの人達と、柏の葉に残る戦争遺跡を歩きながら探ります。
1 柏の葉に7年間だけ存在した、首都圏防衛のための飛行場「柏飛行場」。その設置から廃用まで。
この地を長く調査してきた、柏歴史クラブの人達と、柏の葉に残る戦争遺跡を歩きながら探ります。
2 戦争末期に現れたロケット迎撃機「秋水」の痕跡を柏の葉に探る。
日本で最初で最後の「ロケット有人機」秋水。運用直前に終戦になったその機体を検証します。
3 柏飛行場とその日常
航空研究者、木村秀政氏が見て撮った柏飛行場の写真をカラー化することで、柏飛行場で行われていた訓練や、その日常を想像します。
航空研究者、木村秀政氏が見て撮った柏飛行場の写真をカラー化することで、柏飛行場で行われていた訓練や、その日常を想像します。
〈企画 八谷和彦〉
メディアアーティスト。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科准教授。2003年より『風の谷のナウシカ』のメーヴェの実機を作るプロジェクト《OpenSky》を開始。2008年より野田市スポーツ公園で超軽量動力機の訓練を開始。その後、2011年まで野田市に宿泊所兼作業場を借りていた。2013年、制作していた「日本初の無尾翼ジェット機」M-02Jが野田市スポーツ公園で初飛行。その後、北海道滝川市でのフライトを経て、現在は関宿滑空場などでもたまに飛行している。なお、柏市中十余二(旧 柏飛行場の敷地内)のコンテナハウス倉庫にM-02J機体を保管していた偶然から、このプロジェクトはスタートしている。
【関連企画のご案内】
「柏飛行場と秋水」展 トークイベント
柏の葉スマートシティとして最先端が広がるこのエリアは昔「飛行場」でした。その過去と現在を探るための関連イベントとしてトークセッションを開催。これを見ればまた違う角度から柏の葉の魅力を発見できるでしょう!
〈日時〉2020年12月12日(日)15:00~
〈出演〉八谷和彦(アーティスト、同展企画者)、上山和雄(柏歴史クラブ代表、國學院大學文学部名誉教授、専門は日本近現代史)、柴田一哉(秋水研究家)
- 会期 2020年12月7日(月)- 20日(日) ※会期中無休
- 開館時間 9:00-21:00 ※最終日20日のみ17:00まで
- 会場 柏の葉T-SITE 1F
- 観覧料 無料
- 主催 東京藝術大学、三井不動産株式会社
- 企画 八谷和彦(東京藝術大学 先端芸術表現科 准教授)
- 出展者 八谷和彦 柏歴史クラブ 渡邉英徳(「記憶の解凍」プロジェクト) 柴田一哉(秋水研究家) 梅原徹 鈴木みそ 小林エリカ 市川義夫(秋水史料研)
- 撮影・編集 髙橋生也
- 協力 柏市 柏市教育委員会 片渕須直 稲川貴大(インターステラテクノロジズ) 佐久間則夫(秋水史料研) 浦久淳子(柏歴史クラブ) 東京藝術大学 先端芸術表現科 NPO法人こんぶくろ池自然の森
- 問い合わせ先 柏飛行場と秋水展 実行委員会(info.kashiwanoha.af@gmail.com)