【ギャラリーENウォール】「境涯からの脱出」をテーマに、可視化されない⽇常を拾うアーティスト、ミシオの個展「⽝⼈間(ほんとは蛙)なので、⽬も⽝のがいい」を2⽉24⽇(⾦)より開催
(すごい⾬)背後霊と背後霊の背後霊 2022/アクリル、鉛筆、綿布、⽊製パネル /1
167×910mm
近年アートフェアなどで⾼い注⽬を集めている若⼿アーティスト、ミシオによる個展「⽝⼈間(ほんとは蛙)なので、⽬も⽝のがいい」を、2⽉24⽇(⾦)〜2023年3⽉13⽇(⽉)の期間に開催いたします。
- ・概要
ミシオは京都の美⼤への進学、中退を経て、「Reborn-Art Fstival2017」をきっかけに宮城県⽯巻市に移住。約3年半にわたり創作活動を⾏った後、現在は⽣まれ故郷の京都へ制作拠点を移し活動を続けています。
⽯巻では、⽇々町を徘徊しながら路上に落ちているごみに顔を描きこみ、「今⾒えている世界から⽬線をずらし、別の場所へ脱出する(境涯からの脱出)」ことをテーマに創作。着想はいずれも⾃⾝のルーツや境遇、故郷の歴史、その地での個⼈的な記憶など、様々な要因で形作られる⽇常から得ています。
繊細な線描と淡く低彩度の⾊調は、⼀⾒して明確な姿として⾒えず、何度も絵に触れるように⾒⼊ってしまう不思議な魅⼒があります。その印象は優しくもあり、切なくもあり、⾒るものそれぞれの⼼にいろいろな形で強い印象を残します。近年では、加藤泉氏の推薦を得て「Artist's Fair Kyoto 2022」に出展するなど⾼い注⽬を集めている若⼿アーティストです。
- ・「犬人間(ほんとは蛙)なので、目も犬のがいい」について
⽇常が何によって形作られているのかに興味があります。
最近、未来が決まるということについて考えるようになりました。
それが、特定のものごとを排除するための壁がこちらに迫ってきて、⾝動きが取れなくなってゆくイメージとして頭に浮かんできました。例えば、ホワイトキューブや⽩い壁は、⾒たいもの/⾒せたいもの を提⽰するためのものですが、裏を返すと⾒たくないものを排除するための機能を持っています。そしてそれは美術に限ったことではなく、⾊々な視点や事柄によってそれぞれの可視化されない壁のようなものごとがあって、それらに囲まれた隙間の中で私たちは⽣きているのだと思います。
私は絵(画)を制作していて、絵(画)は壁に依存する物でもあるため、⼈の⽣き⽅と壁についてを直線上で引き受けることにしました。
些細なものから呪いになるくらい⼤きなものまで、⼈は⽣まれた場所や育った環境によってその後の⽣き⽅を決められることがあります。
そのことを踏まえながら、⾃分の故郷の状況や過去の出来事とその地での個⼈的な記憶を基にして、境涯からの脱出を題材とした制作を⾏っています。
ミシオ
①⽝の⽬(スカム川でずっと)2022/アクリル、鉛筆、⽊製パネル/420×297mm
②ん〜ディアンサマー 2022/アクリル、鉛筆、⽊製パネル/210×148mm
- ・販売について
京都岡崎 蔦屋書店店頭にて、2023年2⽉24⽇(⾦)10時より販売開始します。
⼀部商品につきましては、オンラインでも販売いたします。
京都岡崎 蔦屋書店の販売・通販 | OIL by 美術手帖 (bijutsutecho.com)
※作品はプレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
- ・プロフィール
1998 京都府 ⽣まれ
2017 京都造形芸術⼤学美術⼯芸学科油画コース 中退
2018 アーティストランスペース「⽯巻のキワマリ荘」(宮城)に移住。⾃⾝の居住部屋をアートスペースとして運⽤する 「おやすみ帝国」を2021年6⽉まで運営
2021/07〜 京都府在住
●個展
2021 ”光の束” ⽯巻のキワマリ荘 (宮城)
2020 ”See you in the next life because we are not Noah.” ART DRUG CENTER(宮城)
2019 ”Viewfinder” おやすみ帝国(宮城)
2018 ”展覧会(路上のゴミに顔を描く)” おやすみ帝国(宮城)
2018 ”この星” おやすみ帝国(宮城)
●グループ展
2022 “マンションみどり 春の新⽣活応援祭り” マンションみどり(⼤阪)
2022 “ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2022” 京都府⽂化博物館 別館(京都)
2022 “瀬⼾内ゴミンナ〜レ!!” 旧⽟野市消防署(岡⼭)
2021 “まちとアートのマルチプレイ「美術の學校 - 実践編」” すずらん商店街(⼭形)
2021 “vernacular communication” TAMA ART CENTER(多摩川河川敷)
2021 “BEACON” 各所 / インターネット上での公開(https://beac0n.com/#)
2020 “⽔の無いプール” おやすみ帝国(宮城)
2020 ”MOLE GALLERY -MOLE COLLECTION 2020-” Cyg art gallery(岩⼿)
2019 ”Reborn-Art Festival 2019” ⽯巻市街地エリア(宮城)
2018 ”Wave Of Mutilation” おやすみ帝国(宮城)
- ・展覧会情報
ミシオ個展「⽝⼈間(ほんとは蛙)なので、⽬も⽝のがいい」
期間|2023年2月24日(金) - 3月13日(月) 8:00〜20:00 ※初⽇のみ10:00〜20:00
会場|京都岡崎 蔦屋書店 GALLERY EN ウォール
主催|京都岡崎 蔦屋書店
お問い合わせ|075-754-0008(営業時間内) ※終了⽇は変更になる場合があります。